超常遺物 -アーティファクト-
《超常遺物(アーテイファクト)》
この世にたった1つしか存在しないアイテム、技術、人の総称。世界政府が生きていた頃は認定機関が存在し、そこで認められたモノのみを呼ぶ場合もあった。現在では「何かスゲーの」くらいの認識を受けている。
超常遺物と呼ばれるには、下記の二つの条件を満たしていなければならない。
1.物理的、魔術的に複製が不可能な代物である。
これは「新たに同種のものを製造出来ない」という意味も含まれる。つまり、製造法がロストしていなければならない。
2.通常の手段では破壊が不可能な代物であること。
超常遺物は、原因不明の破壊耐性を有している。一度生み出されたならば、世界が終わろうとも残り続けるのである。ただし、通常でない方法なら破壊、改造は可能であるとされている。
超常遺物は、超古代のレリック・アイテムや、遥か未来の技術であったり、或いは並々ならぬ執念によって生まれた武具であったりする。
例えば、遥か未来より贈られしギフト。時空を停滞させる封鎖空間を生み出す、ある意味でのタイムマシン——《カル=ディエム空間凍結機》
例えば、使い手と相手の全てを天秤に乗せ、釣り合うように相手から奪い、使い手に与える剣——《ペオルペドゥスの天秤剣》。
例えば、見るも憚られるようなおぞましき召喚魔術や、血肉が臭いたつような冒涜的な儀式が書かれた本——《邪心経典群》。
例えば、生まれよりデザインされた生体兵器に搭載する為、既存の超常遺物を改造し生み出された魂と合一化した武装——《顕現変身シリーズ》。
現在、超常遺物が幾つ現存するかは誰も知らない。正確な数を把握していた組織は崩壊し、今も尚、その数は増えているかもしれないからである。
だが、もし新たに超常遺物を手に入れる事が出来たとするなら、早々に手放す事をオススメしよう。何故ならば、過ぎたる力は身を滅ぼすという言の通り——超常遺物を手にした者は、例外なく破滅しているからだ。
生きていたければ、関わらない方が懸命だろう。