譲渡
これは”幕引”の後にお読みください。
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二人の間にできた子供が 五歳を迎えた頃のお話
____赤髪海賊団のナワバリ
赤と黒のツートンカラーの髪色の少女は両親と共に野原の上で寝そべっていた。
ウタ「風が気持ちいいでしょ〜?」
《…ん〜 でもつまんない。》
ルフィ「何がしたいんだ?」
《しょうぶ!!!!》
ウタ「…そっか。じゃあ かくれんぼしよっか!!」
ルフィ「近くに森があるから そこでやろう!!」
《やった!!!!》
《……もういい?》
二人「いいぞ(わよ)!!!!」
《じゃーさがす!!!!》
少し長い髪を揺らしながら少女は森の中で両親を探し続けた。
…だがなかなか見つからず それでも勝ちたかった少女は……
(こうなったら あの手を使ってかつ!!)
《…うわああぁぁん!!!!》
二人「!?」
《パパ!!!!ママ!!!!どこー!!!!》
《ひっぐ……ひっぐ……》
ウタ「泣かないで!!わたし達ならここにいるから…ね。」
ルフィ「怖かったか? すぐに見つけて貰えなくてごめんなァ…」
隠れるのをやめた二人は草むらから飛び出し 泣いている我が子に寄り添い 優しく抱きついたが
《…パパもママもみーっけ!!!!》
それは全て少女の演技だった。
ウタ「ちょっ!! ずるいわよ!!」
ルフィ「全部演技だったのか!?」
《やーい パパとママの負けおしみィ!!》
二人「このー!!!!」
《…でも さびしかったのはほんとう…》
《パパとママから離れたくない…》
ウタ(……寂しがり屋なところはルフィに似たのかな?)
ウタ「……だったら 少しの間 離れていても寂しくないように わたしの宝物をあげるね!!」
そう言うとウタはヘッドホンを外して 我が子に 髪をセットしながら付けてあげた。
ウタ「うん!!これで昔のママとそっくりだね!!」
ルフィ「だったら おれはこれを!!」
ルフィは 昔にウタから貰った麦わら帽子を外して 最愛の子の頭に優しく被せた。
二人「これでいつでもパパとママと一緒だからな(ね)…」
《やった!! ありがとう!!!!》
ウタ「……」
ルフィ「…なんだよウタ。 こっちずっと見て」
まじまじとルフィのことを見ていたウタは自分の帽子に手をかけ 彼の頭に被せた
ウタ「…うん!!やっぱりルフィの方がわたしよりもシャンクスの帽子が良く似合うね。」
ルフィ「ししし!そっか!! ありがとな!!…じゃあ お礼に____」
再び麦わら帽子を被ったルフィはウタに迫り 熱い口付けを交わした。
ウタ「……えへ〜♡」
《むーっ!!ママだけずるい!! わたしもする!!!!》
ルフィ「そうか? じゃあほっぺにチューだ!!!!」
ウタ「……あっ ルフィだけずるい!! わたしもチューするの!!!!」
《えへへ♡ パパもママも大好き♡》
ルフィ「もう夕方か……そろそろ帰らなきゃだな。」
ウタ「…そうね。 手を繋いで帰ろっか」
《うん!! 》
両親に 離れぬよう優しく手を繋がれながら 一家は ”家族”の待つ船へと向かった。
《ねー ママ。》
ウタ「なーに?」
《弟か妹はいつうまれるの?》
ウタ「…そうね。あと二ヶ月くらいかな?」
ルフィ「楽しみか?」
《うん!!!!はやくあいたい!!》
……何一つ縛られることなく 彼らは自由に暮らしていた。
希望を捨てることなく 常に持ち続けて____