触手の花嫁(なえどこ)

触手の花嫁(なえどこ)


村の付近に怪物が棲みつき、定期的に村人を攫っているらしい──…


偶然訪れた村でそんな噂を聞いた倶利伽羅天童は自身が不動明王の化身であることを告げ怪物を退治すると村人たちに告げた。


『……ならば英気を養うため今夜はこの村でおもてなしさせていただきます』


と村長に言われ、彼女は宴会の席へと赴いた。


『天童様!こちら狩りで取れた猪肉です!』

『天童様!今朝収穫したばかりの新鮮なお野菜ですよ!!』

「………美味」


村人たちに次々に料理を勧めれらるがまま食べ続けた結果、すぐに彼女の腹は限界を迎えた。


「……ご馳走さま」

「おお!ご満足いただけましたか!でしたらお部屋の準備をしますので、それまで村の秘湯でもいかかがですか?」


そう言って村長は彼女を村の奥まった位置にある露天風呂へ案内する。

脱衣所で服を脱ぎ捨てて裸になった彼女はそのまま浴場へと向かった。


「……ふぅ」


身を清めてから湯に浸かると自然と声が出る。

しばらく入浴を楽しみ、より一層村を救う気持ちを高めた。


「……ん、のぼせてきた…?」


僅かながら頭がくらくらとし始め、視界もぼやけてくる。

名残惜しいがそろそろ上がろうと思い立ち上がった瞬間──


「……っ!」


突然視界が歪みその場に倒れてしまう。

薄れゆく意識の中、誰かの声が聞こえてきた。


(……誰?)


『村長、本当にこんな子供をあのバケモノに…?』

『そうでもせんと村の者を捧げる事になるんだぞ!それにこの童女は不動明王の化身などと嘯く不届き者だ…神様も許してくださるに違いない』

『それはそうですが…』

『お前だって料理に一服盛った時点でもう戻れんわ!さっさと運び出さねば湯の影響でこっちまで力を湯に奪われるぞ』



そんな村人たちの話し声が聞こえた気がした──…


****


「……んっ……」


倶利伽羅天童は自身の身体を這い回るナニかの感触で目を覚ます。


「…ここは?…っ⁉︎」


薄暗さに目が慣れると辺り一面蠢く肉の触手で溢れ返っていた。


「……これが怪物?」


手足は既に肉の触手たちの中に埋め尽くされており全く動かず、神通力で巨剣と竜を呼び出そうにも全然上手くいかない。

そんな抵抗できない彼女の身体を味わうかのように肉の触手は小ぶりな胸や秘所などを撫で回す。


「…んっ……ぁあっ♡」


身体を触手が這うたびにヌルヌルとした不快感とそれと同じくらいの快感を感じ思わず甘い吐息が出てしまった。

その反応を楽しむように無数の触手たちは更に彼女の全身を弄り続ける。


「ゃめぇっ♡……んぅっ♡」

(何故…?気持ち悪いはず、なのに……)


嫌悪感を覚えるはずの状況にも関わらず、身体は村人たちに振る舞われた料理に混ぜられた薬の影響で敏感に反応してしまっていた。


「んんっ♡……くっ」


何度も絶頂させられ、彼女の幼い秘所はすっかり蕩けきっている。

触手たちはそんな彼女の様子を確認し、両脚を開かせていく…

触手、倶利伽羅天童らしさ皆無で済みません…

「……なにを…?」


身体を這い回っていた触手の一部が彼女の目の前で絡み合い、一つの大きな触手へと姿を変えていった。


「…無理、やめて…そんなの入らない…嫌、いや、イヤ……」


そんな彼女の懇願が聞き遂げられる訳もなく、巨大触手は一気に彼女を貫いた。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」


まるで内臓を下から押し上げられるような圧迫感、秘所の入り口から真っ二つに裂けてしまうかのような痛み、そしてそれを遥かに上回る快楽。

処女喪失による鮮血と愛液が入り混じったものが流れ出る中、巨大触手はそれを気にせずピストン運動を始めた。


「……ひぎぃいっ♡……あ"っ、ああぁっ!!♡」


膣壁を押し広げながら侵入してくる太く長い触手、子宮口を突かれる度に脳天にまで響くほどの衝撃。


「おごぉおっ!おぐぅうっ!♡」


あまりの質量に呼吸すらままならない状態で激しく責め立てられる。


「おごっ!ごほぉおおっ!♡」

(苦しい、痛い、気持ちいい……熱い、気持ちいい、気持ちイイッ!♡)


苦痛と悦楽を同時に与えられ、理性はどんどん壊されていき、普段の物静かな彼女からは考えられない叫びとも喘ぎともつかない声を上げ続けていた。


グチュッ、ヌチャッグチョッ、ズブッ、ブチィ!


「おごっ、おおっ、んぶぅうっ、んんんんんっっっ!!!♡」


激しい抽挿の末、遂に限界を迎えた巨大触手は大量の精液のような何かを倶利伽羅天童の胎内へと解き放つ。


ゴボッ、ドピュッドプゥウウッ!!!


「んんんんんんんんんんんんんんんっっ!!!♡♡♡」


子宮内を満たされながら自身もまた盛大に達するとビクンッ!と一際大きく身体を震わせ、完全に気を失ってしまった。


「…………♡……♡♡」


歪に膨らんだ彼女の胎は既に新たな触手を孕み、誕生の時を待ちわび脈動していた…。


****


その日を境に村を触手たちが襲い掛かることはなくなり、村の女を母胎として捧げる必要はなくなった。

村人たちは歓喜と安堵に包まれながら怪物が襲ってこなくなった理由を口々に噂し合う。


曰く、この村よりもいい餌場を見つけたからだと

曰く、どれだけ孕ませても壊れない優秀な母胎を手に入れたからだと

そして曰く、あの日捧げた娘が本当に不動明王の化身で怪物を見事退治したのだと…真実を知る者は誰もいない。

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