角オナをするカントラ男
角オナするカントラ男に非常に感銘を受けたので書いた。
ワイの性癖に配慮〜〜〜〜
一日が終わり、船員たちはそれぞれの部屋に分かれていく。
ローもその例に漏れず、自室に戻り、扉に鍵がかかっていることを何度も確認する。
部屋にある、普段書き物などをする机の天板に、腕を突っ張るように手を置く。机の角に股間──正確にはクリトリスが刺激される位置──に当て、かくかくと腰を揺すり始めた。ローの性別も相まって女性器に男性器を突き立てるように見える動きだが、性器だけ女性になっている今は陰核が潰れる女の快楽を追求する動きだ。
遠くから船員たちの声や足音が聞こえる中、ローはくっと唇を噛み締め、机に腰を擦り付けて自慰に耽っていた。
じん…と鈍い快楽が堆積していく。触れていない腹の中が疼き、ぬるついた体液が下着を濡らす。
こんなおかしな方法で自慰をするようになったのは、自分の体に付いた異性の性器に触れることがなんとなく怖いからである。体の異常が発覚した際、能力で切り取った自分の性器をまじまじと見てしまい、わぁ……ア……!とちい○わ状態になってしまったくらいだ。今までちんこが付いてたところにまんこが付いてたときの気持ちがお前たちに分かるか??
性器に触れるのが怖くても、手を使わないオナニーの方法は沢山ある。性器を固いものに擦り付けるいわゆる角オナもその一つだが、極めるとどこにも触れずとも条件付けでオーガズムに至ることも可能だとも聞く。流石にそれはそれで怖いが。
普段身につけているジーンズは生地が硬く厚い。布ごしの鈍い快楽を腰を揺すって追求する。
は、は、と軽く息が上がりはじめたころ、机から腰を離す。
鈍いが確かに快楽に浸って適度に慰められて濡れた陰部を適当に拭ってから寝る、というのが性欲が溜まった時のルーティーンだ。
ローは角オナで絶頂に至ったことはない。理由は単純に、達するまでに必要な快感を得る前に足とか腰が疲れるからである。
絶頂に至らなくともそこそこ気持ちいいし、男性器を擦るのとは違った、緩やかに長く続く快感にはそれはそれでいい。認めたくはないが、角オナにハマりつつあった。
見張りが割り当てられていない静かな夜、ローは机に腰を擦り付けていた。いつもなら心地よい緩やかな快感のはずだが、その鈍い刺激がもどかしく感じた。
潜水艦であるポーラータング号は、ここしばらく水中を航行しているため、戦闘の機会が水生生物以外がない。海の中にいる敵は船員たちが対応するため、必然的に戦闘もしなくなる。
有り余った体力と発散できない戦闘欲と性欲が合わさり、もう少し快感を追ってみたい気分だった。
いつも履いたままだったジーンズを脱いで、ベッドに投げる。下着だけになった下半身を机の角に当てると、ジーンズがない分、木の板の固さと角の尖りを明確に感じて、期待に思わず生唾を飲み込む。
そのままゆっくり腰を動かし、くにくに♡とクリトリスを押しつぶす。薄い下着ごしの直接的な刺激に怖気付くも、腰の動きは止まらない。
「ふ…、ぅッ♡、はっ♡、ん………♡♡」
布が一枚ないだけでこんなに変わるのか、あっという間に息が上がる。
(だめだ、これ以上はやばい……♡)
そう思いながらも、腕と足を曲げて机に縋り付くようにしてへこへこと腰を揺する。机がガタガタと音を立てて揺れるが、自分を追い詰めるための腰の動きは止まらない。カクカクと小刻みに動かすのと、割れ目を開くように大きく動かすのを交互に繰り返す。
充血して腫れた肉芽が押しつぶされて、ローの女の器官は腹の奥から愛液を流して歓待する。
腰振りの刺激によってすっかり勃起してしまったクリトリスがくりゅ♡と押し潰される。
「あえっ?!?!♡♡」
急に鋭くなった刺激に、ローの口からひっくり返った声が上がる。
激しい腰振りに皮が剥けて、剥き出しになった敏感な肉芽が直接擦られてしまったからだが、それを知らない当人は急な強い快感に目を白黒させる。
普段のローなら、異変に気がついたら手を止めてその原因を追求しただろう。しかし熱に浮かされた脳は、体に起こった異変の因果の追求よりも、先程感じたあの強い快楽の続きを求めていた。
悪い予感にドキドキしながら止めていた腰振りを再開すると、再びあの強い快感が再び襲ってくる。
「ん……♡、ンッ♡ふ、ん゛っ…♡♡」
口に手を当て、漏れそうになる声を抑えるが、鼻にかかったような甘えた呼吸が静かな部屋に響く。
溢れ出る愛液によってすっかり濡れた下着は滑りが良くなり、ぬるぬるざらざらした布がクリトリスを擦る。ぴん♡と勃った剥き出しの陰核は、擦られ続けて敏感になっていた。潰される快感と擦られる快感の二つの刺激に挟まれ、官能の痺れが神経を侵し、視界がぼやける。
目をぎゅっと閉じて、絶頂の予感にいっそう激しく腰を振り立てる。
(やばい、くる、くるっ♡♡)
「ん゛ん♡、う゛〜♡、ふぅぅ゛ッ!♡♡」
そのめちゃくちゃな腰振りに、角がひときわ強くクリトリスを押しつぶす。
「〜〜〜〜〜〜ッ!!!♡♡♡」
充血した剥き出しの弱点をごりゅ♡と押しつぶされて、なすすべもなく絶頂に追い立てられる。
あまりの快感に背中をぎゅっと丸め、天板に爪を立る。ちかちかと視界に星が散り、頭の中が真っ白になる。
初めて迎えた女のオーガズムに、呼吸がはっ♡、はひ♡と甘く引き攣つり、机に伏せるように脱力した体は、絶頂を引きずってびくびくと不随意に震える。閉じられない口からは官能に痺れた舌がだらりと垂れて、唾液が机を汚した。
(女のイキかた、やべえ……♡)
散々虐められたクリトリスはじんじんと痺れ、熱を持っているかのようだ。腹の奥から粘性の強い愛液が押し出される感覚にぞくりと震える。極めたのに、奥はもっととねだるように愛液をこぼし続けて、ぎゅうと締め付けられるような疼きはひどくなる一方だ。
いわゆる賢者タイムのないオーガズムは、男のローにとっては終わりがなかった。
震える脚でベッドに向かい、腰を下ろす。膝を立てて脚を大きく開くと、むわりと湿った女のにおいがした。色が変わるほどに濡れた下着の中に手を伸ばす。
その手は期待に震えていた。