裏アカ男子ゆーじ君

裏アカ男子ゆーじ君


※完堕ち小僧なのか催眠小僧なのか
※どちらもありうるそんだけだ
※サンキューカッシー


金曜日、仕事の疲れが溜まった週末の夜。いつもは夕食と風呂を済ませて泥のように眠りにつく時間だが、今日はベッドではなくソファに座りスマホでSNSのアプリを開く。

ここしばらくチェックしている裏アカ男子がいる。名前は“ゆーじ”君。公開アカウントなのに特に隠していない顔と特徴的な明るいツートンの髪で身バレが心配になるが、幸いにも特定したようなポストは見える場所には流れてきていない。

特に文章が添えられることもなく淡々とアップされるエロ自撮り。口にゴムを咥えたり、ディルドやローターに舌を沿わせたり、自分の体に手を這わせたり。アカウントが凍結されないよう肝心な部分が写り込むことはないが、表情や仕草だけでも唆られる天性の素質があった。

ゆーじ君がそう言ったわけではないが大きく育った乳首や婀娜っぽい目つきから、きっとネコなんだろうなと予想されている。リプライと同じく返信はないようだが、開放されているDMにチンコ画像やオフパコの誘いを送るフォロワーも多くいるらしい。ああでも、たまに混じるこちらを鋭く射るような目をする時の彼はタチっぽくも見えるが。

そんな風に交流はせず一方的にオカズを提供してくれるだけだったゆーじ君のアカウントが、先週ライブ配信の予告ポストを投稿した。日付と時刻のみのそっけない内容だったが、この一週間はずっと期待と興奮で落ち着かなかった。我ながら遠足前の子供みたいで恥ずかしい。

念の為にと繋いだイヤホンを耳に押し込み、左上の時刻表示と睨めっこしながら開始の時を待つ。


「……あ、映ってる?へへ。こんばんは…♡」


ゆーじ君だ。投稿されるエロ自撮りでいつも見ている笑顔だが、リアルタイムの映像だとより魅力的に思えてくる。想像していたよりも快活な、淫靡さとは無縁の夏の日差しを思わせる声だった。

それにしても随分カメラに近い。顔から鎖骨の少し上あたりまでが画面いっぱいに映っていてピントがぼけている。ちゃんと固定できていないのかカメラが小さく揺れっぱなしだ。指摘するコメントも何件かついているが、初めての配信だし気にするほどのことでもない。


「いつも、俺のエロいとこ、見てくれてっ…ありがと、ございます…♡ふぅ♡DMで貰ったちんぽ、も…オフパコのお誘いッも、嬉しい…♡返事してない、けどっ…ちゃんと、見てるよ…♡んっ♡」


そう話し始めたゆーじ君だが相変わらずカメラに近いし、よく聞くと声の合間に小さな水音が混じっている。赤く染まった頬と吐息混じりの声も合わせて「もうオナニーを始めてるんじゃないか」とコメントはすでに大盛り上がりだ。


「それ、で…ふっ…♡今日のこれ、はぁ…っ♡フォロワーのみんな、への、ん…♡お詫び配信、です…っ♡」


お詫び?

ぬっ、と。画面の外から現れた巨大な手がゆーじ君の顎を鷲掴みにして後ろへ引き寄せた。

カメラと距離ができたことでようやく表情以外の様子と、ゆーじ君の背後に陣取っていた男の姿が視聴者側にもわかるようになる。

童顔ながらとても逞しい体格をしているゆーじ君が、まるで小さな子供のように見えてしまうほどの日本人離れした筋骨隆々の体。巨躯ゆえか顔も含めた大部分が見切れているので、もしかしたら本当に日本人ではないのかもしれない。

決して細くない腰を軽々と掴む両手とすでに何回か射精した痕跡付きの腹筋、へその少し上を内側からナニかが押し上げている様子がはっきりとわかる。背面座位で挿入されていることが一目瞭然だった。


「おれ゙ぇ♡♡こいつ専用オナホのォ゙、けーやく、してりゅから♡♡ほッ、ほお゙ッ♡みんなとは、せっくす、できません…♡ごめんなしゃい♡♡あ゙っへぇ゙ッ♡♡おわ、お詫びにィイ゙ッ♡生ハメセッ、クスでぇっ♡ケツマン、犯されてるとこォ゙…ッ♡見てくださいッッ♡♡」


そう言い終えるのと同時に、今まではセーブしていたのだろう激しいピストンが始まった。痕がつきそうなほどきつく掴まれた腰を基点に力任せに上下に揺らされる様は、ゆーじ君の言葉通りオナホ扱いそのものに見える。結合部は映らないように調整されているようだが、フェイクなどではないことはピストンに合わせてボコボコと窪んでは膨らむ下腹部が示していた。主導権は完全に男の側にあり好き勝手に体を使われている有様のゆーじ君だが、その表情からは一切の苦痛も苦慮も読み取れない。

飛び散る汗の雫、粘性のある体液が泡立ち肉が打ち付けられる音。画面のこちらまで届く錯覚を起こすほどの、力強く匂い立つような獣じみたセックス。


「お゙ほぉ゙ッ♡見られてる…っ♡犯される俺でシコられてる…♡♡あ゙ッ♡コメントありがと、ごじゃいます…♡『エロい』『ヌける』『完全に雌』…んへ、うれし…♡ぁ゙♡♡いぎゅッッ♡嬉しイギするから゙ぁ、見てて…ッ♡♡視姦と結腸ハメでアクメすりゅとこ、ぉお゙ッ♡イグッ、イグゥ゙ッッ♡♡ほっ♡ぉお゙ッ♡んほぉ゙お゙お゙ぉ〜〜〜ッッ♡♡」


音割れしそうな大声での下品な淫語絶叫。画面外のゆーじ君のチンコから噴き出した潮が、カメラのレンズまで飛んで付着していた。

吊り上がった眉の下の大きな瞳は、瞼に隠れてほとんど白目を剥いている。限界まで延ばされた鼻の下は洟水でてらてらとコーティングされており、窄められた唇から飛び出した舌を伝い唾液がとめどなく流れ落ちている。

背後の男が一瞬息を詰める気配を見せた後、普通はマイクが拾えるはずのない体内での射精音が聞こえてきた。精液の濃さとその中で跳ね回る精子の姿さえ幻視させるような重い水音。全身をガクガクと痙攣させるゆーじ君は中出しされイキ続けているらしい。

気がつけば永遠に続くかと思われた長い長い射精音が止んでいた。脱力し小さな声を漏らすだけのゆーじ君の背後から大きな手がこちらへ伸ばされ、しばらくゴソゴソやった後に画面が暗転する。


そうしてゆーじ君の初ライブ配信は終了した。


しばらくスマホを握りしめ呆然とした後、我に帰ってゆーじ君のプロフィールを開くと「このアカウントは存在しません」の表記が目に飛び込んできた。狐に化かされた面持ちで頭から布団を被り、うるさく鳴る心臓を無視してそのまま無理やり眠りにつく。

一夜が明け確認すると、何枚も保存したはずのゆーじ君の画像は何故かストレージから跡形もなく消えていた。他のフォロワーも同じ状況らしくオカズ共有依頼のポストが投稿されていたが、きっと1枚も見つかることはないのだろうという不思議な確信があった。

散々オナニーに使い目に焼きついていたはずのゆーじ君の痴態。それらはすべてあのライブ配信で見た幸せそうなアクメ顔で塗り潰され、欠片も思い出せなくなってしまっていた。


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