『茜色の鞄』
Part16 - 94アンジェラ「次は……この女の子ね」
ローラン「へぇ……特色になったのかこの子。随分と出世したなぁ……」
アンジェラ「知り合い?」
ローラン「昔ちょっとだけ仕事を一緒にやってただけだよ。巨額の借金で毎日火の車だった奴が立派になってまあ……えーと、『茜色の鞄』、本名カンヴァス。補助系フィクサーだな。他人の任務に同行して補佐するのが得意なんだ」
アンジェラ「彼女が背負う鞄はその為の道具ってことかしら」
ローラン「あの鞄、見た目以上に色々入るんだよ。戦うときも鞄から色々取り出して状況によって使い分ける戦法が得意だった。よく似た戦い方だったからアンジェリカが可愛がっ……」
アンジェラ「ローラン?」
ローラン「……いや、なんでもないよ。ともかくこの子は直接的な戦闘力はそこまで高くない。だが誰かと組んだ場合、厄介さは一気に跳ね上がる。戦ってる最中に的確に嫌なとこに攻撃やらなにやらを差し込んでくるからな。見た目が可愛いからって油断するなよアンジェラ?」
アンジェラ「ええ、肝に銘じておくわ」