花は強かに
69巻あたりバズビーたちが合流した後研究室からぴょんと飛び出してきたのは珠を二つ抱えた平子撫子。霊王宮への門を作るために協力していはずだが。
「撫子ちゃん? どうしたんだい」
京楽には応えず、そのまま撫子は椅子に縛り付けられている藍染に近づき、片手のうえに一つ珠を置き、グルグルと縛道で縛り付ける。
「アホみたァにバカデカい霊圧、ここで使わんでいつ使うねん!」
「……撫子」
「キリキリ働け二万年男! そんくらい楽勝やろ!」
そのまま自分の分の珠を持って研究室に戻ってゆく。
「……逞しいねえ……撫子ちゃん」 「……」
藍染は一つため息をついた。