自分で歩いて行けるようになったペパー概念SS

自分で歩いて行けるようになったペパー概念SS


※多分無自覚両片思い的なやつ、距離感のバグった親友です

※ペパアオっていいよね!の気持ちだけで書きました。解釈違い等あったら本当にすみません

アカデミーの授業も終わり、食材の買い出しにでも行こうとした時だった。

視線の先、見知った小柄な影に目を細める。アオイだ。アイツも授業終わりだろうか、声をかけようと口を開く。

「あ!ペパー!!」

太陽みたいな笑顔でぶんぶん手を振る元気いっぱいちゃんなオレのダチ。俺が来る事を信じて疑わない顔で、無邪気に手招きするアオイになんだか気が抜ける。

アイツの方に向かおうとしてふと、イタズラ心がわいた。一歩踏み出すその勢いのまま駆け出して、驚いて固まるちいさな身体を抱きしめる。

「アオイ!」

「え?ペパー?!ちょ、わぷっ!?」

少し先で佇んでいた姿にエリアゼロからの帰り道を思い出し、腕の中のアオイに言う。

「これから時間あるか?ちょっと寄り道していこうぜ!」

あの時はアイツに背中を押されたよな、なんて考えていたらアオイが固まったままなことに気付く。大丈夫ちゃんか?と覗き込むと、その顔はヒメリの実に負けないくらいに真っ赤だった。

「……うん!」

はにかんだ笑顔のまま頷くアオイから離れがたくて手を繋ぐ。が、それでは心許なくてなんとなく指を絡める。

小さくて柔らかな掌に安心する…コイツと居るとあったかい気持ちになるんだよな。

擽ったい気持ちになってアオイを見るとバッチリ目が合った。思わず二人で笑い合う。

「行こっか」

「何食いたいんだ?」

「うーん、じゃあチョコチュロスが食べたいな!もちろん帰ったらペパーのサンドイッチも!」

「欲張りちゃんだな?!……まかせろ、うーんとうまいサンドウィッチ、作ってやるからな!」

今度は二人で一歩踏み出す。

今日はどんなサンドウィッチを食わせてやろうかな。

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