聖女とお出掛け! ~エジプト&ハロウィン編~

聖女とお出掛け! ~エジプト&ハロウィン編~



~イベント終了から数日後 藤丸立香の部屋 ~

「(つーん)」

「えーヨハンナ様...今日はまた随分と不機嫌で」

「...私が何を怒ってるか分かりますか?」

「えーっと、こないだワンジナ達をカルデアに招待して、」

「ふむふむ」

「カルデアの皆を紹介して、」

「ほうほう」

「...ヨハンナを紹介していなかったから...とか?」

「察しが良くて何よりですね、立香。で?何か言い訳はありますか?」

「普段お世話になってる所長やシオンやネモ達を紹介するので精一杯で、友人達の紹介まで手が回りませんでした...。」

「な~るほど♪『ただの友人』程度では紹介するに値しないと?」

「いえいえ、そんなことは全く...」

「(も~立香のバカッ!そりゃあ私だって『まだ』友人でしかないとは自覚してますけど。いずれは...)はぁ、分かりました。今回は許しましょう。」

「あっ、許してくれるんだ」

「で・す・が!今回も分かってますよねぇ?」

「えっ!まあ明後日からしばらく休みだけど」

「それは何より♪じゃあ明後日、デートをしましょう♪今回は立香のエスコートで!」

「すげー強引に決まったね...。じゃあまたシミュレーターで今回の特異点周るってことでOK?」

「ええ、勿論♪」

「ビーチや無人島は前に行ったし、エジプト周って戻ってきたらハロウィンパーティーって流れになるかなぁ?」

「エジプト...ハロウィン...なるほど。では私は部屋に戻ります、明日に備えないと♪」

「(備えないと?)」


~ヨハンナの部屋 with ハベトロット ~

「おいおい、この注文を明後日までって。嬉しいこと言ってくれるなぁ~♪」

「本当ですか!急な注文で駄目かと...」

「全然いいよ♪早速、クレーンと打ち合わせしないとね!」

「うぅ~ありがとうございます。」(なでなで)

「後で衣装合わせに呼ぶからね~♪」



~2日後 ワールドツアー再現シミュレーター:エジプト ~

「おーーー!見渡す限り砂漠かと思いきや結構栄えてたんですね!」

「まあニトクリスとクレオパトラが頑張ったみたいだからね。ところで、その服装は?」

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「ふふ~ん♪せっかくの観光なので、ちょっとだけ装飾を変えてみました!如何です?」

「滅茶苦茶可愛いよ、ヨハンナ!ちょっと見蕩れちゃうくらい!」

「(赤面)で、どんなデートプランなんですか?」

「ああ、まずはあそこの施設に行こうかなと。俺も皆と満喫したんだけど」

「エステですか?(いきなり立香と離れ離れじゃないっ!)」

「中はもっと豪華でサウナとか、温泉とかは男女混浴だから一緒に周ろうかなって」

「...立香意外と大胆ですね」

「こないだの特異点も皆で周ったからね」

「ほぉ~...(確かマシュさん含め何人か女性といましたね)えいっ!」(二の腕をつまむ)

「痛い痛い!そんな抓らないで~」


~施設内 サウナルーム ~

「お待たせしました~」

「お待たせ」

「おや?ポンチョ着てきてがっかりしてます?裸にタオルとか期待しちゃってました~?(ニヤニヤ)」

「そ、そんなことはないけどさぁ」

「(結構顔に出るんですよねぇこの男)さて、早速入りますか!」

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―1時間後―

「う~ん♪サウナって案外スッキリするんですねぇ」

「でしょ?こないだも皆満足してたみたいだよ。」

「これなら納得!カルデアにも1つ欲しいくらいです!」

「そしたら毎日入っちゃう?」

「『一緒に』ですか?」

「いや、それは流石に...」

「このヘタレッ!」


~施設内 エステルーム ~

「エステって初めてなんですけど...大丈夫なんですか?」

「まあ俺もこないだが初めてだけど、入ってみれば分かると思うよ?」

「...何か企んでませんか?」


「ようこそ♪妾が経営するエステサロンへ!貴方がマスターが仰ってたヨハンナ様ですね?」

「えーっと...クレオパトラ様ですよね?何でここに?」

「マスターから頼まれましてね。貴方にエステのイロハを教えてあげてほしいと。」

「(立香め...)で、ではよろしくお願い致します。」

「お任せあれ!この妾が腕によりをかけて、最高の一時を提供して差し上げましてよ!その前に、」

「何ですか?その興味津々な目は?」

「1つ確認ですけど貴方、マスターのことが好きなんですか?」

「(っ!!!)うぇぇ!いきなり何です?」

「これから一層美しくなろうというのに、一番大切なピースが欠けていては勿体無いですから!」

「一番大切なピース?」

「ええ、女性が美しくなるために最も大切な『愛』というピースがあるか確認をと。」

「うぅ...それは...そのぉ...好きですよ(小声)」

「よろしい!それが聞ければ十分です!では、どうぞこちらに...」

「(エステってこんな恥ずかしいものなんですか?)」

―1時間後―

「(ツヤッツヤ☆)お待たせしました~♪」

「お疲れ様、どうだった?」

「最高でした!身体中癒されてまるで天国にいるような...(カァァ)」

「ん?どうかした?」

「な、何でもありませんよ!(うぅ...ちょっと立香の顔見るの恥ずかしいよぉ...)」

「後はまあ観光して次の場所だけど...大丈夫?」

「だ、大丈夫です!なんともないですからっ!」



~ワールドツアー再現シミュレーター:ハロウィン祭り ~

「資料で予習はしてましたけど、思った以上にハロウィンって楽しそうなんですね♪」

「楽しんでもらえれば何よりだよ。それで、その衣装ももしかして...?」

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「ええ、勿論♪ハベトロットさん達にお願いして、幾つか作ってもらいました!今回は魔女をモチーフに」

「うん、似合う似合う。ただ、その、目のやり場に困るというか...」

「おや~照れてる照れてる♪立香にも可愛いところがあるじゃないですか~♪」(なでなで)

「うぅ...ちょっと落ち着くのが悔しいな(小声)」


~ハロウィン祭り 街中のレストラン ~

「へぇ~チェイテピラミッド姫路城?とかいう建物がハロウィンの度に出てくると...大丈夫なんですか?」

「全く。ハロウィンの時期になると夢に出てくる日が続くくらいには」

「大変そうですね。私も気持ちは分かりますよ...」

「ああ。『ヨハンナさんと未確認の愛 ぶっ壊せ☆らぶらぶはぁと大石像』の時の?」

「何でフルネームで言うのかは置いといて、そうですね。思い出すのもキツイというか」

「だよねぇ。」

「ちょっと今日は愚痴っぽくなっちゃうかもしれませんね...」

「OK!今日はとことん付き合うよ!」

「本当ですか!じゃあ少し高めのお酒でも大丈夫ですか?」

「いいよ、今日は御馳走するから!」

「このちょっとオシャレな前菜とかも頼んでいいんですか?」

「勿論!好きなの頼んで!」

「二度とあのイベントについて弄らないと約束しますか?」

「それは保障しかねる。」

「...チッ(ゲシッ!)」(机の下で脛を蹴る)

「痛ぁっ!」


~ハロウィン祭り 街が見渡せる高台 ~

「美味しかったですね~♪満足満足♪」

「ヨハンナ、本当ご飯美味しそうに食べるよね。こっちも嬉しくなっちゃったよ。」

「立香と一緒に食べれば何でも美味しいですから♪」

「うぇっ、照れるなぁ。あっ、もうすぐ着くよ。」

「うわっ!凄っ!ここ街が一望出来るんですね!」

「こないだエリちゃんが教えてくれたんだ(ポロッ)」(ポケットから手紙が落ちる)

「ん?何か落ちましたよ?」

「あっ!ちょっ、それは」

「何々...」


『ヨハンナとデート行くんでしょ?こないだ工房に衣装頼みに来てたよ!

も~超可愛いからめいいっぱい褒めてあげてね! ハベトロット』


「(ぷるぷる)」

「ヨ、ヨハンナ...別に知らないフリしてた訳じゃないんだけど」

「立香、正直に答えて下さい」

「はい...」

「今日私が用意してきた衣装、綺麗でした?」

「それは勿論!」

「ハベトロットさんから事前に聞いてて、予想より綺麗でした?」

「ああ...とっても綺麗だったよ、ヨハンナ」

「そうですか...」

(ギュッ)

「えっ!ちょっ、ヨハンナ?」

「今ちょっと顔見せれないです、待って下さい」

「うん」

「立香、随分と景色が綺麗ですね?見て下さい」

「そうだね、とってもきれ

(ちゅっ❤)

「...今日1日のご褒美です!まあ隠してたことは許しませんが」(顔真っ赤)

「(放心状態)」

「えっ!立香!大丈夫ですか?立香ーーーー!」


この後なんとか意識を取り戻して帰ってきました。



~後日談 カルデア工房 ~

「あっヨハンナ!どうだった?マスターとのデート(むにー)」(頬をつねる)

「ハ~ベ~ト~ロットさ~ん?立香にこっそりと衣装のことばらしましたね~?」

「ふぇっ!ばれちゃったの?いや~せっかくの出来だったからつい」

「ノリノリで見せたのに凄い恥ずかしいじゃないですか!」

「でも、マスター褒めてくれたでしょ?」

「うっ...それは...まあ...」

「ん?何々~?もしかしてちょっと進展あったとか?」

「何でもないですよ!」

「え~せっかくだから聞かせてよ~♪今回のデートの話」


この後ミス・クレーンも交えて3人で語り合い、尊さが限界突破しクレーンが倒れました。

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