聖メランゲル

聖メランゲル


「助けを求めるのであれば、誰であろうと、どんなに小さな生命であろうと手を差し伸べようと、わたしはそう決めたのです」


【原典】史実、伝説

【CLASS】ルーラー

【マスター】 

【真名】聖メランゲル

【異名・別名・表記揺れ】聖メランジェル、聖モナセラ、Monacella

【性別】女性

【身長・体重】151cm・42kg

【肌色】白【髪色】紅【瞳色】緑

【スリーサイズ】86/55/89

【外見・容姿】秋の葉の色の髪、翠玉の瞳をしたウサギの耳が生えた小さな聖女

【地域】アイルランド、ウェールズ

【年代】500年代~590年

【属性】秩序・善

【天地人属性】地

【その他属性】人型・聖人・ケモノ科・うさぎ・巨人・超巨大(第二宝具使用時のみ)

【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:A+ 宝具:A


イメージ画像

https://picrew.me/ja/image_maker/1497656


【クラス別スキル】

対魔力:EX

 持ち前の高い対魔力に加え、揺るぎない信仰心によって高い抗魔力を発揮する。

 種別を問わず、『魔術』に分類される物では彼女を害する事は不可能。

 魔術を逸らす(かわす)事も可能だが、ウェールズの巨人伝承の一部が逸話として組み込まれたルーラーは、害ある魔術効果を身体を張って受け止めて無効化し、他者を守護する事にも長けている。

 ただし教会の秘蹟に対しては防御力が落ちてしまう。


真名看破:B++

 ルーラーとして召喚されることで、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。

 ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては幸運判定が必要となる。

 聖メランゲルの場合、ケモノ科属性を持つサーヴァントに対しては幸運判定に有利な補正を得る。

 特にうさぎサーヴァントに対しては如何なる隠蔽能力をも貫通し、ほぼ確実に真名を看破可能。


神明裁決:B

 ルーラーとしての最高特権。

 召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントに対して、2回まで令呪を行使できる。

 他のサーヴァント用の令呪を転用することは出来ない。


【保有スキル】

守護聖人:B++

 職業・活動や国、地域などを守護する聖人。

 通常の聖人スキルに加えて特定の対象に祝福を与えることができる。

 聖メランゲルはウサギ、小動物、自然環境の守護聖人であり、小さなケモノ科の生き物...特にウサギを超強力に守護し、一定範囲の自然環境そのものに祝福を施すことで魔術的な汚染などを浄化可能。


幸運と繁栄の兎:A

 アイルランドの人々にとってウサギは神聖な動物とされており、豊かさ、繁栄、幸運の象徴であるという。

 アイルランド出身のウサギの守護聖人であるルーラーは霊基そのものにウサギとしての性質が強く現れており、Bランクの動物会話と強靭な脚力を活かした機動能力を獲得している他、味方全体の幸運ステータスを向上させ、飢渇や即死などのデバフへの耐性を付与する。


自給自足(森):B+

 特定条件下において自身の体力と魔力を回復する。単独行動や自己回復(魔力)の互換スキル。

 マスターからの魔力供給がなくとも現界を維持可能。宝具使用などの大規模な魔力消費もある程度賄える。

 15年もの間、誰とも出会わずに自然の中で隠者として生きたルーラーの場合、木の実などの採集やキノコなどの毒性の見分け、簡易的な野営地の作成といったサバイバル技術も保有する。


【宝具】 

『慈しみ深き子兎の聖域(ペナント・メランゲル)』

ランク:C 種別:対陣宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:1000匹以上

 今もなおウェールズに一部が現存する聖メランゲル教会を中心に、修道女や巡礼者が集った聖域である渓谷を顕現する。所謂固有結界に似て非なる大魔術。

 弱き者、傷付き困窮した者、そして小動物たちへと癒しを与える安息の地にて避難場所であり、内部の生き物の心身を回復する。

 さらに特殊な神聖結界により、外部より来た者のうち助けを求める者は容易に逃げ込めるが、悪しき敵対者の入場は拒絶し、遠距離からの魔術攻撃...特に自然災害による攻撃を遮断する。

 防衛に特化した強力な陣地であるが、宗教改革により村や教会の大部分が破壊された逸話から対宗教、対建造物特性を持つ攻撃に対しては脆い。


『勇み貴き巨兎の聖威(アセン・メランゲル・ガウレス)』

ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人

 Asen[肋骨] Gawres[巨人]

 聖メランゲル教会の壁には不可思議な遺物が存在する。

 それは4フィート(121.92cm)を超える巨大な肋骨であり、これは『巨人の肋骨』...或いは『聖メランゲルの肋骨』とも呼ばれている。

 これは現地の山脈に棲み着いているという巨人の伝承をルーツとするものであり、その正体は恐らくクジラやマンモスなどの大型哺乳類の肋骨なのであろうが、ルーラーはこの逸話を骨子とし、溢れんばかりの信仰心と慈愛の心、そしてウサギパワーで肉付けする事により、超巨大サイズのウサギ型巨人へと変貌する。

 擬似的な巨人種として暴威を振るうのではなく、そのもふもふの巨体にて味方を守護する宝具であり、大抵の物理攻撃や魔術や呪詛は無効化出来る上に、自然環境の守護聖人として荒ぶる自然災害の暴威を"おさめる"ことで威力を軽減し、限定的な巨人外殻の発露により攻撃的エネルギーを吸収して魔力へと変換する事でかなりの長時間防御を維持する事が可能。

 対城クラスの攻撃を連発でもされない限り、この鉄壁の護りが崩される可能性は低い。


【Weapon】 

『小さな聖女の子羊たち(オエン・メランゲル)』

 聖メランゲルの保護を求めて小走りに寄ってくる数多くの野ウサギたちは『聖メランゲルの子羊たち(オエン・メランゲル)』と呼ばれ愛されてきた。

 彼らはルーラーに救われた恩を返すべく自主的に使い魔として行動する。


『うさぎキック』

 しなやかな脚から放たれる強烈な蹴り。

 聖人ではあるが、15年もの間厳しい大自然を生き抜いた経験を持つルーラーは必要とあらばこの野生的なパワーを振るうことを躊躇わない。

 攻めよりも守りを重んじる戦闘方針であるが、時に一流サーヴァントすらも蹴り飛ばす実力を持つ。


『洗礼詠唱』


【解説】

 聖メランゲル。或いは聖モナセラ。

 彼女はアイルランド王の娘であり、父親は彼女を宮廷貴族と結婚させる事を決めていた。

 敬虔な信者であり、貞節と祈りの生活を守りたいと願った彼女は結婚を拒んで父の領地から逃げ出し、放浪の末に、青銅器時代の聖地、ウェールズのペナント渓谷に避難した。

 ここで彼女は孤独で禁欲的な生活を送り、木の実などの植物で飢えを満たし、森に棲まう小さな生き物だけを友として15年間、他人の顔を見る事なく暮らした。

 しかし、ある日、遠くから角笛の音と猟犬の遠吠え、そして馬に乗った男たちが近づいて来る音が聞こえて来た。

 そして、一匹の野うさぎが草木を掻き分けてメランゲルの元へと飛び出して来た。

 ポーイス王国の王子であるブローシュウェル・イスギトログが野ウサギ狩りに出かけ、この小さな獲物を追いかけていたのだ。

 メランゲルは怯えた野うさぎをマントの下へと隠し、谷の静寂を破りし者たちへと立ち向かう決意を固めた。

 男たちよりも先に到着したのは唸り声を上げる猟犬たちだった。

 しかし、跪いたままのメランゲルを見ると、猟犬たちはぴたりと動きを止めた。

 その後、追い付いたブローシュウェル・イスギトログが猟犬たちに野うさぎを捕まえるように命ずるも、猟犬たちは怯えながら後退するのみであった。

 メランゲルは猟犬にも王子にも怯える事なく立ち向かい、野うさぎを守り抜いたのだ。

 ブローシュウェル・イスギトログはメランゲルの話を聞き、彼女の信心と勇気、そして小動物への思いやりに深い感銘を受け、渓谷一帯の土地を彼女に与え、その場所に修道院を設立するように求めた。

 メランゲルはその土地を人々の避難所とするだけでなく、彼女と同じように、脅かされたら逃げるしか手段がない小さな生き物たちの避難所とすることを条件にこれに同意した。

 メランゲルは渓谷に作られた小さな宗教共同体の修道院長となり、37年もの間、貧しい人々や困窮している人々、そして逃げて来た野うさぎたちを保護したという。

 メランゲルの死後、彼女の墓は癒しの場所となり、聖遺物を崇め、彼女の執り成しを求める巡礼者が旅するようになった。 

 しかし、宗教改革の際に、この場所は大部分が破壊され、20世紀後半になると、教会は荒廃の一途をたどり、保存のために本格的な改修工事が必要となった。 

 祠は教会の周囲から掘り起こされた石で再建され、工事中に発見された聖女の骨などの聖遺物は再び安置された。 


 彼女は現在もウサギ、小動物、自然環境の守護聖人として敬われており、猟犬に追われる野うさぎがいたとして、誰かが「神とメランゲルが汝と共にあらんことを」と叫ぶと、その野うさぎは無事に逃げてしまうという。


【人物・性格】

 内向的、陽気、能動的。

 一見すると小動物のような...まさにウサギを彷彿とさせる小柄な少女だが、内面は聖女らしく信心深く清貧にして勇猛。

 口調は元王族らしく丁寧だが、15年ものサバイバル生活のせいか、ほんのり野生味を感じさせる仕草をする事も。

 無辜の人々や良き営み、そして助けを求める小動物を守る為ならばその身を投げ打ち、過酷な戦場へも恐れる事なく飛び込んでいく。

 昏き欲望が渦巻く王宮に生を受け、過酷な大自然を生き抜き、長きに渡り修道院長として人々と小動物に寄り添って来た彼女は聖人に相応しい精神性を獲得している。

 ...強いて欠点を挙げるのであれば、小動物...特にウサギが好きな余りにもそういった特徴を持つサーヴァントを目にする時やや暴走気味になる事だろう。

 モフりたくて堪らなくなるのだ。


イメージカラー:秋の葉のような赤とエメラルドグリーン

特技:動物と仲良くなること、サバイバル、ケーキ作り

好きなもの:ウサギを始めとした小動物、もふもふした触感、ニンジン、静謐な自然環境

嫌いなもの:小さな生き物が傷付くこと

天敵:うさぎサーヴァント

願い:なし、強いて言うならなるべく多くの人々と小動物の平穏と幸福


【一人称】わたし

【二人称】あなた、君、〇〇さん

【三人称】彼、彼女、あの方、あの子



Report Page