続き
とある水星の静かな夜に使い魔たちの遊びが始まる。
自分たちだって遊びたい!がリプリチャイルドたちの気持ちだ。素直で無邪気に、エリクトの言うことを聞くカヴンの子。
唯一人間として生を受け、エリィの拡張意識として活動するスレッタを、仲間が頑張っているなあと眺める退屈な日々。
けれどけれどけれど!
エリクトが面白いことをしている。眠るスレッタの体で遊んで、唸らせて困らせているではないか!
カヴンの子たちにとってこれほど楽しそうなことはない。自分たちもやろうやろうと話し合いついに決行の日がやってきた。
*
無防備に眠るスレッタを見て子どもたちはくすくすと笑う。
『エリィはどうやってたっけ』
『こうだよ』
一人がつつ…とスレッタの肌をなぞる。小さな指先に合わせて赤い線がゆっくりと動いた。
「んっ、ぅあ」
エリクトの強いパーメットに慣らされたスレッタはそれだけで無意識に反応してしまうらしい。きゃっきゃっと子どもたちの楽しそうな笑い声が機内に響いた。
『えいっ!』
「あ、あぁあ、んあぁ」
一人がスレッタの柔い胸をなぞるように動かす。いたずらな指先は頂を強く掠めたのか、薄く開いたスレッタの口から甘い声がはねる。
少しひそめられた眉はまだ快感を素直に受け止められていないようだった。
『怖くないよー』
「ん、ぅ?あ…」
『こわくなーい、スレッタかわいいね』
スレッタの頭をゆるゆると撫でながら、子どもたちは次なる悪戯を考える。
「んっ、うっあぁ」
そして考えがまとまったのか顔を合わせ、にっこりとスレッタに指先を向けた。
『ふふふ、こことかどうかな』
スレッタのお腹にそっと手のひらを当てる。みんなが作戦を立てている間もパーメットはスレッタの体をくまなく巡っていた。小さくあえぎ声をあげるスレッタを尻目に話し合っていたというのだから、子どもとはおそろしい。
ともかく身体中を巡っていたそれを一気にお腹…生まれる前の子どもが眠る場所のあたりに集める。
「…!!ひっ、ひぁっ!!あ!あああぁ」
少し強すぎたらしい、涙目のスレッタが起きてしまった。
『起きちゃった!』
『おはようスレッタ』
ぱちぱちと現状を理解しようとスレッタは思考をまとめていたが、脳内に強く響く快感はそれを許さない。
「ひっ、うぁあ、んんんぅ」
可哀想なスレッタ。体は自分の意のままにならず、つたない指先に遊ばれるだけ。
「んきゅ、ん、んっんぅ、うううぅ」
ぴりぴりと脳みそが痺れて、スレッタはおかしくなってしまいそうな気すらした。
とろとろと流れる蜜は止まらない。
つま先がピンと伸ばされても、気持ちよさに喉から大きな声が出ても、小さな芽が膨らんで下着に擦れてもなおも。
体の全てを子どもたちは楽しそうになぞり続ける。
「ふ、あっあ、ああ、あああぁ」
『これ以上はだめ』
ふわりとエリクトの手がスレッタの目を覆う。あまりに強い衝撃に夢見心地で泣いていたスレッタが、安心したように目を閉じていく。
『ここからがいいとこなのにー』
『ちぇー』
『スレッタは君たちのじゃないよ』
『君たちの?それって…』
『つまんなーい』
先ほどまであんなに楽しんでいたのに。子どもたちはつまらなさそうに消えてゆく。
後に残されたのは少し怒った顔をしたエリクトと、甘い痺れに震える眠ったスレッタだけだ。
『…ごめんね』
ふるふると震える瞼の涙を拭う。本当に拭ってやることができるわけではない。もうすぐ朝が来る。
スレッタの恥ずかしいを増やすのは不本意ではなかったが、前と同じようにそっと額を突き合わせ記憶を誤魔化してしまう。
次の夜は子どもたちがまた悪戯をしないようしっかりと見張らなくてはいけない。エリクトはスレッタに寄り添いながら、増えた仕事にため息をついた。