とびっきりの絶望
口岡作者※アフター口岡が外道です
※悪いですがアフター口岡にロックオンされた以上、勝ったり逃げるのは不可能です絶望しかありません
「へーよくやってんじゃん」
そう口にしたのは始まりの僕
どうやら、ある世界で僕たちの対策を行なっている人たちがいたらしい
「知らないだろうから仕方ないけど
呪術で対策して何の意味もないのに
頑張ってるなんて凄いよねー
まぁそれだけだけど」
始まりの僕は少しだけ気まずそうに言った
「で、どうする?頑張りに応じて、こっちも全力で相手してあげる?」
少しニヤけながら始まりの僕は言った
「少なくとも、あの世界で彼女達に殺された5861695483番目の僕にに選択権はあると思うよ?」
始まりの僕は僕に向かってそう言ってきた。
もちろん僕の答えはこうだ
「とびっきりの絶望を」
そう言った僕に始まりの僕は答えた
「いい答えだ。じゃあ行こうか」
場面は変わって地下5階の駅
五条悟が獄門疆に封印された瞬間だった
「やあ初めまして、羂索」
身がよだつ異様な気配
そこに居たのは
死んだ筈の口岡明人だった
「僕が死んだ後、
色々してくれたみたいだね。
ま、意味なかったけど」
そう言った口岡明人の後ろから現れたのは数え切れないほどの数の口岡明人達
「冥土の土産に教えてあげる
僕、1人じゃないんだ」
それがどう言う意味なのか理解する暇も無く羂索の意識は深い闇の中に消えた
「コレで準備はできたね」
「そうだね、後は自由にしなよ」
「ついでに五条先生の封印も解いちゃう?」
「それはもっと後でいいんじゃないかな?」
「ねぇ宿儺、口岡明人が現れたみたいよ」
そう口にしたのは禪院晴、
その隣にいるのは呪いの王両面宿儺
「縛りを突破して来たか、だが相当無理をしている筈だ、俺たちが負ける通りは無いだろう」
そう自信満々に口にした宿儺は人がいないことを良いことに禪院晴とキスをした
「さすが宿儺ね」
禪院晴は恍惚とした表情でそう言った
この絵面を見たら五条先生の脳が破壊されるには置いておいて随分と余裕そうだ
「おーい宿儺ー!晴ー!」
そう言ったのは奥から歩いてくる羂索
「あれ?羂索?もう合流の時間だっけ?」
違和感
「ん?あぁ合流の時間か。
確かに今じゃないね」
違和感
「じゃあ何のようだ」
違和感
「あぁ悪いけど
2人に死んでもらいたくてね」
そう言った羂索は自然呪霊、真人、その他特級呪霊を解き放ち2人に襲いかかった
「羂索!?どうした、
まさか裏切ったのか!?」
呪霊を裁きながら宿儺が叫ぶ
「どうしたも何も今までの
私がおかしかったんだ
誰かの迷惑も考えず無辜なる人々を
無下し続けた私がおかしかったんだ
そうコレは贖罪なんだ!
私の贖罪なんだ!!」
羂索はそう、狂ったように言った
「待って宿儺!羂索の魂、完全に変質してる!呪術じゃない何かの力で!」
そう叫んだ晴に答えるように
突如現れたのは
口岡明人
「正解。やっぱり僕の対策をするだけ
ちゃんと実力も上がってるんだね」
それを聞いた宿儺は怒りのままに叫んだ
「口岡明人!
貴様羂索に何をした!」
それを聞いた口岡明人は言った
「何も?
ただ間違えを正してあげただけだよ
けど用済みだし、もう死んでいいよ」
そう口岡明人が言った後、羂索は目から光を失い息絶えた
「口岡明人ォオオ!!」
禪院晴は怒りのままに縛りで強化された宿儺の術式を発動させた。
「それで?」
口岡明人は汚れ一つ付かずに
その場に平然と立っていた
次に行動を起こしたのは宿儺だ
宿儺は印を結び宣言した
「領域展開『伏魔御厨子』」
宿儺の領域、『伏魔御厨子』それは宿儺の術式の『解』と『捌』が『伏魔御厨子』が消えるまでの間宿儺が選択していないものにずっと浴びせ続ける技で、半径200m以内にあるものを消滅させるもので神業と評されるものだった
しかし、上には上がいる
「世界塗装」
世界塗装、それは数多の世界を渡り歩き様々な技術を得た口岡明人だからこそできる技、その名の通り世界を口岡明人という存在で塗り潰す技
塗装された世界は口岡明人の物
全ては彼の思う通り、まさに神の業
「さて、コレで終わりっと」
そう言った彼は、宿儺と禪院晴を
永遠の悪夢に閉じ込めた後
世界を書き換え悪が二度と産まれぬようにしてから、この世界を去った。