終幕?

終幕?


自由意志の名のもとに


キヴォトスを突如混乱に陥れたリ・ブランチ。その傷跡は深いものだった。

生徒や企業勢力にこそ死傷者は出なかったが、各自地区は深刻な被害を受け、酷いところは行政が一時停止するところまで現れた。

そんな中元凶のうち4人、「キング」「シャルトルーズ」「ハスラー」「レイヴン」は捕まり、先生の意向により矯正局に入れられることとなった。反対意見も多かったが先生の次の一言によりその意見は鳴りを潜めることとなる。



とある第二隊長もとある総長もその一言に思う節があったのか下がった。

ただ4人は面会の時には取り合うことなどないような態度を取り続けており、あまり著しくない。だが、少ない言葉の中でこの言葉だけは共通していた。


          「ここは窮屈だ」


そんな中行方不明だった5人目、オペレーターが自首してきた。その顔はまるでやりきったような顔をしていた。

のちに先生との面会で彼女は楽しそうにこう語る。



その言葉は彼を不安にさせるには十分だった。


その不安は的中した。


オペレーターが自首して数ヶ月後、矯正局で大規模な爆発が起こり、リ・ブランチのメンバーが全員脱走。その後消息を絶ったらしい。

企業勢力及び各自治体が警戒を最大限強めたが全くと言っていいほど、不気味なほどに何もなかった。


その後、キヴォトスのある星の外で活動している傭兵たちの噂で「5人組の天使」が語られるが、彼女たちかどうか定かではない。

それがもし、彼女たちならば今日もまた羽ばたくのだろう。



終わり?


















「これはこれは・・・神秘が外に出た時、何が起こるのでしょう。少し興味がわいてきました。

 我々も本業をすると致しましょう」

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