紫藤カザリ

年齢:呪霊であるため年齢という概念は適当ではない。呪霊として存在している期間を年齢とするならば1300年となることは確かである。しかし、普段の外見は17歳と言ってなんの違和感もないような容姿。
誕生日:既に忘れた
身長:165cm
所属:東京都立呪術高等専門学校2年
等級:特級呪術師/特級呪霊
二つ名:「天障」
出身地:現代でいうところの京都府長岡京市
趣味:冗談
性格:高慢で見栄っ張り。学びを得られることに対しては貪欲に取り組み、確実に習得しようとするある種の偏執狂。だが、自分が好むこと以外で、学びを得られないとわかった途端、文字通り唾棄すべきもののように扱い始めることもしばしば。遊ぶことはかなり好き。それが例え言葉通りの意味でも、死を隠し持った隠語であろうとも。
特技:ジャグリング
好きなこと:食べること。特に甘いものが特別好きで、任務がない日は保護者である炬を財布代わりにひきずって甘味漁りの旅をする。
ストレス:苦いもの、学びのないこと
呪術センス:10
身体能力:7
座学:6
呪霊であるため呪術センスが高いというのはさておき、身体能力はそれほど高くない。また、座学については現時点ではそれほど高くないが、今後の学習状況によっては一気に跳ね上がる可能性が高い。
呪力総量:10
呪力出力:8
呪力効率:9
なぜこんなに高スペックなのか?そこには後述の要因がある。とにかく、異質な存在であると言って差し支えないということ。
反転術式:使用不可能
反転アウトプット:使用不可能
術式反転:使用不可能
領域展開:使用可能
簡易領域:使用不可能
落花の情:使用不可能
極之番:使用可能
拡張術式:使用可能
呪力特性:あり(拡散しやすい)
使用呪具
矮星:カザリが自作している2級呪具。圧力を与えられると体積を変化させず質量を増加させるという性質を持ち、圧力がかけられなくなると一瞬で質量も戻る。カザリの術式でなければ継続した質量変化ができず、使えない。術式で圧縮したまま投げ、巨大質量をぶつける形で頻繁に使う。
飲み込むと数時間の間その効果が肉体に適用されるため、カザリはよく疑似「星の怒り」をやっている。テニスボール程度の大きさ。
宙黒渦:特級呪具。詳細が不明だが危険であるとされている双刃型の呪具。この呪具の刃に触れた物体は、空間に固定されるらしい。空間に固定された部位は時間経過で何か見えない穴に吸い込まれていくかのように消滅するらしい。
術式:圧潰
触れたものを任意の圧縮率で圧縮する術式。意志を持たない存在であれば無条件で確実に圧縮する。圧縮を解除する過程も術式の範疇であり、呪霊体にとって死のエネルギーである反転術式を用いた術式反転を使用する必要はない。圧縮されたものは体積の変化に対して質量が変化しないため、相対的に内部エネルギー(呪力も含む)を増大させ、不安定化する。
技術
・圧触:触れたものを圧縮する基礎技術。熟練度によって発動するために必要な指の本数が違い、カザリは指一本という極地に到達している。
・咒花火:赤血操術で言うところの超新星。違いは、一つ一つの規模が超新星の3倍近くあること。
・突貫花火:圧縮した呪力を手元に保持し、押し当てた瞬間、一点のみから呪力を開放する。穿血に着想を得たもので、自身の拡散しやすい呪力特性を考慮して、ゼロ距離でのみ扱う技とした。
・圧消:原子同士の結合を破壊する圧縮をかける。つまりはこのとき核分裂を起こすわけだが、生成されるエネルギーをさらに圧縮することで不自然な原子価同士の結合を発生させ、極端に不安定な結晶構造物を生成する。ほんの少し熱を加えたり、ちょっと動かすだけで莫大なエネルギーを放出するので、本人は全く使わないお蔵入りの技術。
・気体圧:気体を圧縮する。強烈な気圧変化を局所的に発生させたり、摩擦熱による自然発火を発生させる。
・空圧:空間そのものを対象とした拡張術式。この世界をxyz軸によって規定される3次元空間であるとしたとき、いうなればその目盛りの一部を圧縮する。その性質上、空間そのものを切り取って持ち運ぶことはできないため、攻撃よりも自身の移動手段として用いる。応用して疑似「無下限マニュアルガード」を使うことも。
・時圧:時計によって概念的に表される時間という速度規定の代表的指標を圧縮する。簡単に言うと、上述の間圧と似ている。まず、時間を一本の数直線と捉えた時、その目盛りのごく一部、時間にして0.01秒を極度に圧縮する。圧縮された0.01秒という時間を極限まで引き伸ばし、カザリにとって体感10秒ほどの時間の流れを作り出している。その時間を体感できるのはカザリのみである。余りの呪力量につき流石のカザリさえ連発はできず、一度使うとその戦闘から一時離脱しない限りクールタイムさえ取れない。
極之番:圧
『至高 滅却 有りて有らぬもの 圧』
圧潰の極之番。基礎技術である圧触を極限まで発展させた結果習得可能となる、集大成というに相応しい技。指一本で術式を発動できるようになった上で、両手の指10本全てで一つの対象を捉え、対象のたった一点を十点で圧縮することにより内在エネルギー及び呪力を強制的に暴走させ、内部と外部の両方から崩壊させる。その過程で圧消と同じ現象が発生するが、極之番「圧」ではその再発生する結晶構造物さえ圧縮し、漏れ出るエネルギーも全て余さず潰し、最終的には何も残さず消し去る。
指を十分に開き、手の甲を自分側に向けて左右の人差し指と中指の先端を触れ合わせ「至高」
手首を返し、両手の指先のみを触れ合わせ、合掌のようにして「滅却」
右手を奥、左手を手前に指一本分ずらして組み、指を曲げずに「有りて有らぬもの」
最後に全ての指を折り曲げ、対象を視線で指定して「圧」
領域展開:無間地獄
智拳印
対象を一人しか選択できないという縛りを課すことで、外部からの破壊に対する強固な耐性、既に展開されている領域を侵食しての展開といったことを可能としている。付与されているのは必中効果であり、
1.対象はカザリに自ら接近することはできない
2.対象およびカザリは、互いが両腕を伸ばして指先が触れる距離に接近するまで互いの攻撃が当たらない
というもの。上下左右の判別がつかなるなるほど黒い領域で、領域内には暗闇以外の何も存在しない。
「🎲⚓️鹿紫雲ちゃんの死滅回游」でのカザリ:炬とともに東京第2コロニーへ侵入。炬と共にコロニー内を移動していた。鹿紫雲たちのししょ―(笑)
バックボーン
その正体は、宿儺が生まれるよりさらに200年前、平安京ではなく長岡京に生まれた術師家系の長女。相伝の術式ではなかったものの、可能性を秘めた術式、幼いころから光る才覚により、弟が生まれるまで男装させたうえでの当主候補であった。しかし、別腹の弟が相伝の術式を持って生まれたため、彼女は男装を解かれ、当主となった弟の補佐として家の中核にあった。しかし、いつしか彼女はその役目に「飽き」を覚えた。結果、家の許可もしっかりと得たうえで京を発ち、霊峰とされる芙蓉峰へと赴いた。その麓にある樹海にて自らの術式と向き合い続けること数十年。彼女は死に際にして、芙蓉峰を、その麓にあり自らが今死のうとしている樹海を包む自然の結界があることを感じ取った。次の瞬間、彼女の魂は肉体から抜け落ち、天に最も近いとされる霊峰に向けられた畏敬の念や火を吹く怒れる神を頂く山に対する恐怖が純化し、転じた「信仰」から生まれた「呪い」が、彼女の新たな肉体を形作った。
以後、呪霊として存在しながら術式と向き合い続け、数年前に紫藤炬によって主従関係を結ぶことになるまで富士の樹海で過ごしていた。この間、全盛期の両面宿儺と出会い、勝ち逃げの形で勝利している。
直哉以前に現れた「人格を完全に残して生まれた呪術師の呪霊」であり、価値観は生きていたころほぼそのままである。