素直になれないルウタ

素直になれないルウタ



「………」トボトボ


はァ〜、やっちゃったな〜。


「こんなこと誰にも言えないや」ガチャリ


やらかした。あんなつもりじゃなかったのに。仲直りすればそれで良いんだけど、ちょっと学校に来づらくなっちゃった。


「はァ…」シュン


明日は配信の日だし今日中に調子直さなきゃ。ルフィやナミちゃん今日は来ないでほしい。


……やっぱり1人って寂s

「ウタ〜!」ガチャン!


「ひゃっ!?ちょっとノックくらいしてよ!」


「ししし!悪ィ悪ィ!」


いけない、鍵閉め忘れてた。


「みんなで飯食いに行こうぜ!美味ェ店のクーポンあるからよ!」


誘いに来てくれたんだ。


「へ〜〜。……私良い。気分じゃないや」


「え〜?」


「気にしないで!何でもないからみんなで行っておいでよ!」


「…何かあったのか?」


すぐ勘づかれた。ルフィのやつ変に察し良いんだから。


「何でもないってば。……」ペタリ


「ウタ?」


「ちょっとだけ」ギュ


ここにいてほしい。くっついてたい。


「お!やっぱりいたか」ガチャリ!


「サボ!」


「ひゃっ!?ちょっとノックくらいしてよ!」


「ははッ!悪ィ悪ィ!」

ルフィのお兄さんだ。こういうデリカシー無いとこほんとルフィと似てる!


「ウタん家の方に行ったっていうからよ。今日友達と飯食うんじゃねェのか?」


「それなんだけどよ、おれやっぱ行かねェ」


「え?」


「ん?……なるほど、わかった!」


「ちょっと!2人とも勝手に話進めないでよ!」


「それからよ、これ貰ってくんねェか?今日までなんだ」


え、じゃあ今日しか使えないのそれ?


「おう!じゃあお前らのことはおれから言っとく!よろしく頼むよルフィ!」ガチャン



 1マイアマッテルシコアラサソッテミルカ

行っちゃった。この2人、兄弟だからか本当に会話がスムーズ。


「良いの?予定蹴っちゃって」


「大丈夫!」


ルフィが自由人なのは有名だし、サボさんもルフィの友達と知り合いだから平気……なのかな?


「暇になったら眠くなってきたな〜。おれここで寝るよ」ゴロン


「も〜勝手なんだから〜…」ギュ−


正直、勝手なのは抱きついて予定蹴らせちゃった私の方。でもいてくれて嬉しい。ありがとうルフィ。



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