4話
ウタ「ゲーセンとか久々だよ〜、基本ルフィの付き添いでしか来ないから」
週末、ルフィからデートに誘われた私は学校近くの古びたゲームセンターに来ていた。
…多分ルフィはデートとは全く思ってないんだろうが、良いのだ。私がデートと言えばそれはデートなのだ
ルフィ「シシシ!わりーな、いっつも付き合って貰って。…どれやる?クイズゲームやるか?それともレースゲームにする?」
ウタ「えー…どっちもルフィ強すぎてつまんないからなぁ…あっ!ダンスゲーム、あれにしよう!」
ゲーセン内をぐるっと見渡した私は、勝機を見出せそうなゲームを見つけ声が跳ねた
ダンスは大得意だ。これなら勝てる
ルフィ「え〜…1回やるだけで次の日筋肉痛になるんだよなぁアレ…」
ウタ「まぁそう言わず、1戦だけ!」
私はルフィの手をグイッと引いて筐体の前まで連れて行くと、有無を言わさず即座に100円玉を投入した
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ウタ「きゃー、みてみて!!パーフェクトだって!」
踊り終えた私は、表示されたスコアに思わず自分で黄色い声をあげる
さっすが私。歌とダンスだけは誰にも負けないね
ルフィ「すっげー!初プレイでいきなりパーフェクトかよ…動きキレッキレだったしな」
ウタ「でしょ〜!じゃ、次ルフィ頑張ってね!」
ルフィと交代した私は、お金を入れうんうんと唸りながら選曲する彼の背中を見ながら…
ウタ「…メチャクチャ、おっぱいガン見してたな」
ポツリと呟いた
ルフィは気づいてないと思ってるんだろうけど…あんな食い入るような熱い視線向けられたら嫌でも分かる
ダンス中、バルンバルン揺れる私の胸に目が離せなくなったのだろう
ウタ(別に、言ってくれりゃ生で見せてあげるし…なんなら揉ませたげるのに)
私とルフィが男女の仲になる日は、近そうで遠そうだなぁ…