3話
ウタ「まーたゲームしてる!歩きながらやると危ないよ?」
帰宅中、見覚えのありすぎる背中を見つけた私は小走りで駆け寄り声をかける
ルフィ「おうウタ!珍しいな、こんな時間に下校なんて」
私に気づいたルフィはゲームから顔を離し、パッと太陽のような笑顔を向けてきた。あっ、好き♡
ウタ「委員会の仕事が長引いちゃってさ…んで?今日は何のゲームしてるの?」
ルフィ「な…なんでもいいだろ…」
気恥ずかしそうにそそくさとゲーム機を私から遠ざけるルフィ。…おやおや、これはもしや…
ウタ「何で隠すの?お姉ちゃんにも見せてよ…えいっ」
ルフィ「うわ、ちょっ」
ウタ「…ほう、恋愛ゲームですか。ルフィ君も思春期だねぇ」
ゲーム画面いっぱいに表示されている、やたら布面積が少ない服の女の子といくつかの選択肢
なるほどね…ルフィはこういう娘が好みなのか
ルフィ「う、ウタ…無理に覗き込まないでくれ…背中にその…当たってる」
…すんごい顔を真っ赤。どうやら、ゲーム覗かれたことよりも私に抱きつかれたことの方が深刻な問題らしい
ウタ「…へー。ゲームの中ではプレイボーイなのに、現実ではちょっとおっぱい当たってだけでドギマギしちゃうんだ?」
ルフィ「や、やめろ…擦り付けないでくれ」
俯き消え入りそうな声で懇願する彼に、私の嗜虐心もオーバーヒートする
ウタ「もー、かわいいんだからぁ♡…ゲームとはいえ私以外の女に鼻の下伸ばすからだよ?」
ルフィ「う…ウタ?なんか目が怖いぞ…」
そう、これは罰。お姉ちゃん以外に色目を向けた天誅なのだ
私はしっかり反省を促すため、それから10分ほど彼におっぱいを擦り付け続けた