籠の中、ふたり
ふたビビ×鰐
イメプ言葉責め 玩具二輪 腕
前書いた離宮エンド(https://telegra.ph/じゃじゃ鰐ならし-09-20)の始まり的な
アラバスタ敗北後、ミーツバロック後インペル連行前にビビ様に取っ捕まってドッカンドッカンされる鰐さん 哀れだけど身体終わってるのとそもそも自業自得と除湿情緒の問題でなんか大丈夫
ビビ様は鰐のせいで喜怒愛憎で情緒がめちゃくちゃになって鰐と大監獄のワードの合わせ技で思春期が大爆発しました 拗らせポイント+++
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砂の王国、月明かりの落ちる離宮。ただ一人の為だけに造られた籠の中。静寂に満ちた部屋に一人、輝く青髪を揺らす美しい少女は、その時を待っていた。少女──王女ビビは今宵こそが満願成就の夜であると信じ、全てが首尾良く行われることを祈り続ける。そして微かに聴こえてきた足音に振り向き、微笑んだ。遂に祈りは届いた。粛々と運び込む屈強な男達が抱える大荷物。豪奢な手織絨毯に包まれたそれこそが、王女の心待ちにした貢物であった。
どさり、重量感のある音と共にフリンジを掴み引き上げる手から離れ、ゴロゴロと王女の元へと転がってゆく絨毯から現れたのは、今や大罪人、鰐の名を持つ大男、サー・クロコダイルである。この男にしては珍しい趣向ではないだろうか、如何にもな海賊服に身を包み、艶めく黒髪は濡れ乱れてしどけない。身嗜みを気にするこの男が乾きの能力を使うことすらしないのは、片手足に嵌る海楼石の枷のせいだ。月光を受けて浮かび上がる緻密な織の幾何学模様の上、かつての英雄がぐったりと身を横たえる倒錯的な姿に、王女の胸は暗く高鳴った。
異国の将軍への貢物として自ら絨毯に包まり、男を骨抜きにした賢く強かな女王。この男も知っている物語だ。気に入ってくれることだろう。
「随分と、悪趣味なマネをしてくれる……」
「あなたがおめかししてくれているって聞いたから、嬉しくなっちゃったの」
「……目が怖いぜ、王女サマ」
皮肉に憎たらしい笑みを浮かべる太々しさ。いっそ無邪気に笑って殺意を向け、この国を蹂躙した大悪党。空へと野望と共に打ち砕かれ、同時に沙婆への興味も失ったらしい。全てを裏切り野心のまま惜しみなく戦い、そして敗けた先で自分がどうなるかなど心の何処かで分かっていた筈だ。眼下で力無く転がるこの男は、海の底に逃げ込む道が絶たれた時点で、この手を擦り抜けることなく確かに砂籠の虜囚となる覚悟を決めて此処にいるのだ。遂に本当の意味で手に入れた。堪らない気分になる。
「綺麗好きなあなたの為に湯浴みだってさせてあげたんだから、感謝して欲しいわね」
「そいつは有り難い……おれァ、喰われる為に肌を磨かれる生贄の気分だったがね……」
「まあ、間違ってはいないわ、分かっているでしょう?」
「本当に、趣味の悪ィ……」
「絵物語にしたいくらい素敵な光景よ」
今度はこちらが無邪気に笑い返してやる番だ。
◇
「ん……ぁ……っ」
「あなたが本格的に動き始めてから暫く抱いてあげられなかったから……寂しかったでしょう?それに誰の為の身体なのかちゃんと教え直してあげないといけないわ」
「おれの身体は、おれの……んっ!」
「こんな恥ずかしいくらいに敏感なおっぱいにしたのはだあれ?」
シャツから露出した、鍛え上げられているのにむちむちと柔らかい胸に指を沈める。衆目に晒すには如何なものかと思える程育った乳頭がぷっくりと存在を主張するのをじっくりと捏ねくってやれば、感じ入った声で鳴いた。
「んぁ、あっ、やめろ……」
「ウソ、本当はもっといじめられたいくせに」
「ひ……っ!ぃ"っ……〜〜〜!!!」
優しく撫で上げたそこを思い切り抓ると、ガクガクと仰け反りベッドに繋がる鎖を震わせ呆気なくイッてしまった。そう躾けた。嬉しくて男の無防備に晒された喉に甘噛みをくれてやると、それも感じるのか、くぅん、と鳴いてくれた。
「ちゃんと覚えてるみたいで良かった……ねぇ、こんな身体で何処に逃げられたというの?本当に大監獄に行くつもりだったの?」
中途半端に脱がせたズボンから、ぐっしょりと濡れた下半身を指して言ってやる。男は子犬のように鳴いた自らに恥じ入るように噛み締めていた唇を更に歪め、恨みがましく睨め付けてきた。だから、
「だから、こんな身体で、態度ばっかり生意気なあなたが、この世の終わりの大監獄で、一体どうなると思っていたの?」
ローションを絡めた指でたっぷり潤すようにヒクつく割れ目をなぞる。そう、割れ目だ。たっぷりと可愛がられ、太く逞しい雄を何度も受け入れ続けた男の後孔は、やがて女のそれのように咥え込み易いカタチへと変化していった。これを指摘してやった夜は最高だった……とてもじゃないが大監獄なんかで面白おかしくやっていける訳がない。
「サーはご自分がどう見えるか、よく分かっているようで全然分かっていらっしゃらないから、ちゃんと教えて差し上げるわ」
「っ、んぁ……?なん……くぅ……!」
期待の声を裏切って、しゃぶりつこうと指を食んでいた割れ目から離れ、また胸を揉み上げる。
「囚人って裸を見られる機会がとても多いのよ?あなたの身体、まず注目を集めるわね」
「ンな、わけ……」
「どれだけ人目に晒せない部位だって教えてあげたと思ってるの?分かってるでしょ?男の人なのに……こんなに大きくて柔らかそうなおっぱいにぷっくりした乳首を乗せて、たゆんたゆんに揺らしてるなんておかしいもの」
「…………っ」
「きっと周りは触りたくて仕方がなくなるわ。身体検査と称して看守はあなたの身体を弄るわね。不自然に大きいおっぱいを、囚人たちに見せ付けるように揉みしだいて、怪しいくらいに太った乳首を摘んで、思いっきり引っ張り上げるの……!」
「あ"!ん"んーーーっっ!!」
「そうやっておっぱいをいじめられて感じてる顔をみんなに見られるのよ。真っ赤になってじんじん腫れてる乳首をしゃぶりたくて堪らないって顔をした雄共があなたを見ているわ……どう?全員股間が膨れ上がっているわね?あなたのことを犯したいって言ってるわ。今自由にされたら代わる代わる犯されるに違いないわね」
「あ、あ……」
「次に凶器を隠し持っていないか、穴という穴を徹底的に調べられるわ。看守の手があなたのお尻をねっとりと撫で回すの……いやらしい身体は次に何をされるか知ってるものね?ほら、咥える準備をしてもうトロトロじゃない」
抵抗なく指を飲み込む泥濘をくちくちと優しく掻き混ぜてやる。想像だけで軽くイッているのか、ひくん、ひくん、と痙攣しながら指を締め付ける動きが卑猥だ。
「ん、うぅ……!」
「そしていやらしい穴に触れた看守は気付くの……この男、縦に割れているってね」
「……!!!」
「どんな顔するかしら?多分すっごく興奮すると思うの、だって元七武海のあのサー・クロコダイルが女の人みたいなおっぱいと穴の持ち主だったなんて夢みたいな話だもの……あぁ、そんな泣きそうな顔したらもっと興奮させちゃうわよ?もう暴発してる囚人もいるかもしれないわ、あなたの表情だけでイッて掛けちゃったときのことを思い出すわね……ふふ」
「く、そ、クソ……!ふざけ、な……おれは……っ」
「こんな身体で悪いお口、煽るわね?"おい、見ろ!"看守は興奮のままにあなたを四つん這いにして高く上げさせたお尻に手を遣って、ココを囚人たちに見せ付けるでしょうね……こう、くぱぁって」
縦に割れた雌穴に埋めた指をゆっくりと開き、綺麗なピンク色の内部を晒す。じっとりと観察する視線にイヤイヤとゆるく首を振るのを無視してフゥッと息を吹き掛けてやれば、きゅんっと指を閉じさせた。雄を呑み込むのが大好きな恥知らずのくせに締まりの良い穴なのだ。
「そうしたら空気は熱狂するでしょう。あなたを辱める言葉が其処彼処から飛んできて、もしかしたら我慢出来なくて始めてしまう音も沢山聞こえてくるかもしれないわね?生臭い空気に熱気が渦を巻いて、みんな挿れたくて挿れたくて仕方ないって視線があなたのココに集まるの」
「や、だ、いやだ……」
「看守は優越感を浮かべた顔で言うでしょうね"今からこの穴をたっぷりと取り調べてやる!"」
「んあ"!!あ"あーーーっ!!!」
ずちゅ!待ちわびていた熱を容赦なく突き入れられた肉襞は喜びにわななき、痙攣収縮を繰り返し雄肉にむしゃぶりつく。もはや懇願するように吸い付く搾精性器に一瞬で天国を見せられ掛けたが唇を噛み締めてなんとか耐えた。この男に一分の隙も見せるわけにはいかない。許されざる罪に罰を与え、徹底的に堕とし尽くしてやると決めたのだ。
「"なんといういやらしい身体だ!名器も名器、雌よりも雌じゃないか!雄を何処までも呑み込んで、これじゃあ何を隠し持っているか分かったもんじゃない!"そう言って看守は、この穴をめちゃくちゃに突き上げるわ……!」
「あ、あ"っ!んあっあっ!!ひんっ!」
「"隅から隅まで調べ尽くさねば"……腰を、大きく回して……っ、ぐりぐり責め立てるの!」
「〜〜〜ッ!!そこ、押さな、あ"ぁーー!」
「……!く…………!!」
「ふぅ、うっ…………ぁ……んぅ……」
「……は、あ…………あなたの中にたっぷりと出した看守は上機嫌に、看守の白濁をトロトロと垂らす雌穴を囚人たちに見せてあげるの……そして、"私のモノでは届かない場所があるかも知れない、特別に貴様、そこの大きいヤツ……調べていいぞ"」
「……?ぇ……」
「あなたより体格も良くてご立派な囚人の男は特別待遇に大喜びで、あなたに覆い被さり、獣のように前戯も無しに性急に目の前の穴を犯すわ」
ごちゅん!ごちゅん!さっきよりも深く繋がり抉るように責め立てる。
「!?ひあ"ぁ"ーーーー!!♡あ、あ、やだ、ふかい、ふかい"ぃ……♡」
「……相変わらず奥が大好きな淫乱……!"気持ちいい、気持ちいい……っ、最高だ……!"囚人は夢中で腰を打ち付け、更に奥へ奥へと繋がりを深めていくの……!」
「そこ"♡だめ♡だめだ……!ばか"になるか"らぁ!いやだ!いや、あ"ぁーーー!!!♡♡」
結腸をぶち抜かれた雌の快楽の断末魔が高く響き、耳を心地よく擽った。雄の優越と興奮で更にビキビキと膨らむ逸物が痙攣する肉壁をごりゅごりゅと舐る。
「あ"、お"っ♡」
「"おれのデカいのに、こんなところまで全部咥え込んじまった"そう嬉しそうに挿入った大きいものがぽっこりと浮き出たお腹を押されて……っ」
「〜〜〜っっっっ!!!!?!か、はっ……」
「くぅ……っ!ねぇ、ここ、押されると気持ちいい……!?」
「や"!ひぎ、ぃ……!!いぁーーっっ♡」
「…………っ!!あぁ……すっごい顔……また出しちゃった……」
「は、ひ、ひぅ……」
大きく開いた脚の間、下の口から白濁をゴポゴポと溢れさせ、ひうひうと舌を出し喘ぐ種付けの限りを尽くされた雌犬のような有様に際限なく煽られこちらの熱も勃ち上がる。
「無様にお尻から精を垂れ流すあなたに看守は問題無しを告げるわ、良かったわね」
「ん……ぅ……」
「これからは楽しい雑居房よ、あなたを囲んで欲望を吐き出していた雄共が笑顔で待っているわ」
「ア……」
「あなたみたいな大悪党と同じ檻だもの、きっと私みたいに優しくなんてないわ……おっぱいだって乱暴に揉まれるし、乳首なんて噛まれちゃうかも……っ!」
「ん"イ"ッッ!ぃた……ぁ……っ」
「ごつごつした大きな手で搾られるみたいに掴まれて、お乳が出そうなくらい先を赤く腫らせたかわいそうなおっぱいに吸い付こうと臭い雄たちが赤ちゃんみたいに群がるの。気持ち悪いわよね」
「やだ……きしょくわりぃ……うぅ……」
「私はこんなに優しいのにね」
ちろちろと舐り、口に含みトロトロコリコリとした食感を楽しむように舌で転がすと甘い声で鳴き出した。噛み付いた痕の残る乳輪を詫びるように丁寧に嬲ってやる。刺激があるのかピク、ピク、と痙攣するのが被虐の才能を物語っているようで、今は腹立たしく思う。こんなの粗暴な囚人共の理想の雌ではないか。
「あなたなんて抱え上げられるくらいの体格の囚人も沢山いるでしょうね。後ろから脚を大きく広げさせて持ち上げて、貫いてやるってね」
「…………」
「それにね、こんなケダモノの巣窟なんて絶対に酷いやつしかいないんだから。きっと言うわよ……"こいつは元七武海で体格も良くて丈夫そうだ、意外と身体も柔らかいしココなんてトロトロだ……どうだおれと一緒に挿れてみないか?"」
「は、は……?」
きょとんと、まるくなった瞳が、膨張していく逸物と、少々サイズの劣る玩具を見て表情をみるみる青ざめさせていく。ひたりと二つの切っ先を割れ目に押し当てると、力の入らない腰をどうにか逃がそうと哀れに捥がく。が、ずぷりと先端の侵入を許すと一瞬びくりと震え、やがてくたりと力を抜くと受け入れようと呼吸を整え始めるのだから堪らない。
何もかもが雄を煽るように出来ているのか?理不尽な苛立ち紛れに侵入を深める。ずぶ、ぎち、にゅる、危険を感じるような手応えではない。
「お"、ぐ……っ♡むり、むりだ、にほんなんて"、こ"われ"ちまっ……あ"ぁ!」
「く、うぅ……っ!は、どっちも挿入った……♡すごい……周りで見ている囚人たちもビックリして歓声を上げるわね……そしたら、挿れてる囚人二人も、交互に出し挿れして楽しむに違いないわ……っ」
「あ!?ひ、や♡や♡ぁぁーー!??♡♡」
ずりゅん!ぐにゅ、ずりゅん!逸物と玩具を交互に出して突っ込むのを繰り返す。激しい締め付けと玩具がごりごりと当たる刺激に次から次へと襲われて目の前がチカチカする。犯されている方はより感じるのだろう、殆ど白目を剥いてぷしゃ、ぷしゃ、と潮を噴いて泣き叫んでいる。重低音の美声は今や見る影もなく高く引き攣れ、被虐の哀と子種を乞い願う発情期の媚を帯びていた。お望み通りに白濁を奥に叩き付けて念入りに塗り込めてから、ずろろろっと一気に引き抜いてやった。
肛虐に赤く腫れ上がり、ぽっかりと空いた大穴は白濁と淫液が泡立ちグチャグチャで淫猥だ。絶え絶えの息が落ち着くのを待つ間、シーツに広がる白濁の水溜りを掬い取っては穴に注いで、ごぽっと溢れ出るのを見て股間を硬くさせたり、穴の縁の痙攣を楽しむように撫でたりして遊んでいたら、なんとなく、挿れてみたいな、と。思ったときには右腕が熱い肉襞に包まれていた。
「ひ、い"ーーっっ!!う……!?ぅ、そ、だ……!?」
「すごい……あなたのお腹の中、こんな感触なんだ……」
「やめ、やめろ……っさわんなぁ……!あ"っ……!あぁ……そんな、いや……だ……いやぁ……」
敏感な内臓を撫で回す。つるつるぷにぷにするのが楽しくて突き回したら、喘ぎながらしくしくと泣き出してしまった。流石に酷いことをしてしまったかもしれない。引き抜いた腕がちょっと寂しい。
「そんな風に泣かせるつもりはなかったの……でもきっと大悪党しかいない檻の中ならこんなの普通のことよ。お尻が寂しくなる暇なんてないくらい、ずぅっと穴を何かで埋められてる毎日を過ごすことになるのね……上の口と下の口で同時にしゃぶらされる豚の丸焼きみたいな串刺し刑なんて日常茶飯事に違いないわ。かわいそうに……」
「やだ……やだ……」
ぼろぼろと涙をこぼして先の無い片手を嫌がるように彷徨わせる仕草がなんだか拙くてかわいそうで、舌を吸ってやった。想像の世界と違って口腔を優しく愛撫されるのが安心するのだろうか、はふはふ甘い吐息を漏らし夢中で吸い付いてくる。あんまり可愛いので、こちらの荒れ狂う心も段々優しくなってしまって、今日はここらで勘弁してあげようかなと思わされるのが悔しい。
「……でしょう?だから、改めて聞くわね?あなたはこんな身体で何処に逃げられたというの?」
「む、り……」
「ほらね……逃げるなんて許さない。あなたを堕としたのは私。海の底にも大監獄にも囚人共にも誰にも絶対にあげない……私は優しいから、沢山可愛がって抱いてあげるし本当に酷いことなんてしないわ。ね、私がいいでしょう、クロコダイル?」
「ん、ん……」
「ふふ、擦り寄っちゃって、かーわい……もう意地悪しないわ、いっぱい気持ち良くなってね」
「んぁ、あぁ……っ!そこ、ビビ……びびぃ……♡」
「んんっ……ふ、どうして欲しい?好きなところ全部突いてあげる」
あられもなく、ぐしゃぐしゃに乱された海賊服。本当に似合っていた。大海原を背景に笑うこの男を思い描く程に。この男にとってなにか大事なものを孕んでいるような予感がする程に。それが無残に乱れ汚れる様に、自由に海を駆ける船の上で何処へとでも飛んで行ける男の翼を毟り取って散らしたような背徳感を覚えて、仄暗い喜びで胸が満たされた。そうだ、渡さない。誰にも、モノにも、想いにも、例え夢にだって。
◇
「信じらんねェ……この海一番のケダモノはテメェだクソ王女!やめろ、おれに近付くんじゃねェ……!」
「やだ、リセットされてる」
「ハァ?リセット出来るモンならしてェよ……あぁ、ちくしょう……ただでさえ海楼石が胸糞悪ィってのに、ケツも腹ン中もまだ挿入ってるみてェで気持ち悪ィ……」
「誘ってるの?あなたが大監獄の淫婦王として名を轟かせるところだったのを救ってあげたのに酷い言われようだわ」
「誘ってねェし轟くかボケ……!そもそもなんでおれはこんな目に……?テメェの聞き分けのねェディックのせいで、何もかもがおかしくなったとおれは睨んでる」
「始まりがそこだったとしても、どさくさで国家転覆のことまで過ぎたことにしようとしたら本気で泣かすわよ」
この男、快楽が過ぎてバカになると非常に従順で快楽に素直な可愛い面を見せてくれるのだが、疲れて寝て起きると高確率で都合の悪い部分を粗方忘却したり勝手に決着をつけてスッキリする少々困ったクセがある。メンタルリセット、何度わからされてもへこたれない悪党を続けるコツってやつね。あんなにビビがいいきもちいいって何度も鳴いて子猫みたいだったのが、ウソみたいに太々しい態度で威嚇してくるのだから躾甲斐があるというものである。スイッチを入れれば流され易くなったのは助かるので身体から堕としたのは間違っていなかった。
そしてこちらの、思春期も国もめちゃくちゃにされ拗れに拗れた煮凝りのようなちょっぴり重めの複雑な感情なんて、コイツは知ったこっちゃないのだ。悪党のくせに常識人ぶってはいるが時折情緒が爬虫類じみてアレなのはよく分かっている。一部を除いて海賊なんてロクなものじゃない。
しかし勝負に勝ち、特製の籠の中にこの鰐を閉じ込め飼うことが出来た今、もう焦る必要などない。たっぷりとこの執着を擦り込むように思い知らせてやる。一先ず今夜は記憶の飛ばない程度に留めながら、この想いを思い出に乗せて一つ一つ告白していってやろうか。甘酸っぱくて少し照れてしまうが、此処には己とこの男しかいない。なんだって出来る気がした。
「というわけで、クロコダイル。今夜も、あなたを抱く」
「ヒュッ……」