第47話
ウタ「…ねぇ、ルフィ」
少しの静寂の後、ウタは冷め切った声で切り出した
当たり前だ、幻滅するに決まってる。こんな話したら…嫌われて当然だ
ルフィ「……分かってるよ、ウタ。嫌になったよな、俺のこ───
ウタ「…ビックリするぐらい、話に共感できない」
ルフィ「……はい?」
ウタ「そもそも、私は始めからルフィが治療費稼いでくれるなんか1ミリも期待してないし…。ってか無理に決まってるじゃん、アンタ高校生なんだから。ゲームじゃないんだよ?」
ウタ「んで、私の治療費が稼げないなら今度は私と一緒に死ぬために過労死狙いのバイトラッシュって…間近で壊れてくアンタを見せつけられる私の身にもなりなよ。てか、後追いとかされるの普通に後味悪いよ」
ルフィ「う、ウタ…?」
ウタ「上から下まで独りよがりなのよアンタは…まぁ、病気のこと隠し通そうとした私が言えた義理じゃないけど…」