第36話
ゾロ「ルフィ…世界史で前習ったと思うが、昔の宗教戦争ってのは大義の元に行われる。神のご意志だって大義の元でな。その大義の末に死んだとしても、それは名誉なことだった」
ルフィ「…?急になんの話してんだゾロ?」
前後の会話の脈絡の無さに、俺は思わず首を傾げる
ゾロ「…例えちゃ悪いが、近代の戦争もだ。お国のために命を捧げるのは仕方ない、名誉なことだってな。自分の死は無駄じゃない、仕方ないことだったって大義名分があった」
ルフィ「お前さっきから何が言いたいん──」
ゾロ「お前が欲しいのはウタへの救いじゃない。自分が死ぬための大義名分だったんだろ?」