第26話
ウタ「あ、ルフィ。今日も来てくれたんだね」
ルフィ「…おう」
ウタはいつもと変わらない、無邪気な笑顔で俺を迎え入れてくれた
ウタ「?なんか元気ないね」
ルフィ「…そんなことねーよ」
ウタ「…あ、見て見て!入院生活暇でさ、久々にテレビ見てたらゲーム会社の潜入インタビューやってて!あんたの夢の役に立つかなーって、ノートに内容纏めたんだけど─」
ウタが楽しげに何か話してるが、内容が全く耳に入ってこない
ウタが難病?後1年で死ぬ?
ありえない。ふざけんな
そんなこと認めねぇ
ウタの命だけは絶対に奪わせねぇ
例えみんなが諦めて匙を投げたって、俺が…俺が必ず──
ウタ「ねぇ、ルフィ?話聞いてる?」
ルフィ「なぁウタ」
ウタ「ん?」
ルフィ「大丈夫だ。今度は俺が助ける番だからさ。だから、ウタは安心してゆっくり休んでてくれ」
ウタ「う、うん?どしたのルフィ…?」