第24話
ウタ「ちょ!?大丈夫なのルフィ!?」
ルフィ「シシシ!安心したら、ちょっと力抜けちゃって…」
心配するウタに笑顔で答える
ウタ「てか、ゲームのイベントは?もう始まってる時間じゃないの?」
ルフィ「んなもん、どうでもいいよ!」
ウタ「ど、どうでもいいって…あんた、世界一のゲーム作るのが夢だって言ってたじゃない!?私との約束も─」
ルフィ「そんなことより、ウタの方が大事だ!今日は俺もずっとここにいるから、出来る事あったら何でも言ってくれ」
当たり前だ。ウタは俺にできた最初の友達で…大事な姉ちゃんだ
それより優先されることなんかないに決まってる
ウタ「……うん、そっか。ありがとねルフィ。じゃあ、お言葉に甘えて下の売店でゼリーでも買ってきて貰おうかな」
ルフィ「お安い御用だ!シシシ!」
おれはバッグから財布を抜き取ると、病室の扉に手をかけた
ウタ「…そんなこと、か」
ルフィ「?」
部屋を出る直前、ウタが何かつぶやいた気がしたがドアの開閉音に儚く掻き消された