第23話
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ルフィ「ウタぁぁぁッ!!」
ウタ「わっ!ちょ、しー!しー!静かに、ここ病院だから」
驚いてフリーズしてる周りの看護婦さん達には目もくれず、俺は一目散にウタに駆け寄る
ルフィ「おい…おい!大丈夫なのか!?しんどくないか!?」
ウタ「そりゃこっちのセリフだよルフィ…汗ダラダラじゃんか」
ルフィ「ウタの家行ったらよ、家の人が今朝いきなりお前が倒れたって…それで病院まで急いで走ってきて…」
ウタの家から病院まで1キロちょっと。ほぼノンストップで走ってきたから正直息も絶え絶えだが、そんなこと気にしていられない
ウタ「…運動嫌いなアンタが私のためにねぇ…。ごめんね、ルフィ心配かけて。お医者さんが言うにはただの貧血だから、しばらく検査入院したら家に帰れるって」
ルフィ「…そ、そっか…よかった…ほんとに、よかった」
ただの貧血…よかった。そう思うと急に身体の力が抜け、床に膝から崩れ落ちた