第19話
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ルフィ「ウタ!元気かー!?」
ウタ「あ、ルフィ。またお見舞いに来てくれたんだね」
彼女はベッドからピョコンと起き上がると、嬉しそうに手を振ってくる
ルフィ「当たり前だろ?お前への土産話もたくさん溜まったしよ!」
ウタ「へー、それは楽しみだ。…ところでルフィ、最近寝れてないの?クマ凄いよ?」
ルフィ「え!?いや、ちょっとここ数ヶ月バタついててよ…ハハハ」
ウタ「ふーん…」
一瞬彼女の顔が曇った…と思ったら、すぐにパァッと明るくなり
ウタ「…ねぇルフィ、ベッド入りなよ。添い寝しよ添い寝!」
とんでもない提案してきやがった
ルフィ「は!?お前何言って」
ウタ「大丈夫だよ。私のベッドやたらデカいし、ここ個室だし。ナースさんはしばらく見回りに来ないよ」
ルフィ「そ、そういう問題じゃ…」
ウタ「ほら、早く」
力任せにグイッと引き寄せられ、ベッドに引き摺り込まれる
どう考えても病人の腕力じゃない、コイツ実は元気なんじゃ…なんて少しばかりの希望が胸に芽生え、すぐに枯れていった