第16話
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作業員「おい、坊主。休憩終わりだ、起きろ」
ルフィ「…ん、あ!すいません」
やべぇ、ガッツリ寝てた…見上げると先輩の作業員が心配そうにこっちを見ている
作業員「…お前最近ずっと働き詰めだろ。体調大丈夫なのか?」
ルフィ「…大丈夫です、身体のことは。そんなことよりも今はお金が必要なので…」
作業員「まぁ、無理だけはするなよ。下手に怪我でもされたらこっちも迷惑だからな」
ルフィ「はい…すいません」
先輩はそれだけ言い残すと、現場の方へ向かって行った
やけに身体が重いのは、度重なる連勤の反動だろうか
それとも…
ルフィ「…嫌な夢、見ちゃったな。楽しかった思い出なんか、今はただ苦しいだけなのによ」
俺はグッと身体を起こすと、現場の方へトボトボと歩いて行った