第12話
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ウタ「────♫」
ルフィ「…」
ウタ「…あ、ごめんルフィ来てたの。待ってる間に歌の練習しようと思ったら、熱中しちゃって」
…実は5分前から来てた。声かけようと思ったが、あまりに綺麗な歌声なんでずっと聞き惚れてた
ルフィ「…歌ってる時のウタは、いつにも増してカッコいいな」
ウタ「…へ?カッコいい?可愛いとか綺麗とかじゃなくて?」
今みたいなキョトンとしたウタは可愛い…けど、言うのはなんか恥ずかしいので黙っとこう
ルフィ「あぁ。あの日、俺のゲーム取り返してくれた時からずっと…ウタは俺の中で最高にカッコいい姉ちゃんだ」
ウタ「ね、姉ちゃんか…。複雑だけど…まぁ悪い気はしないわね」
俺の返答に苦笑いしたウタは、すぐにキリッとした顔になると俺を指差し言い放った
ウタ「…じゃあ可愛い弟くんに命令!私のファン1号として、死ぬまで私を推し続けて!」
ルフィ「か、可愛いって…当たり前だ!」