竿怪異ナグサちゃん

竿怪異ナグサちゃん


「ねぇ御主人様……反抗するのを諦めないのは立派だけど」

肉竿が狭い媚肉の中に無理やり押し入って扱かれる音をBGMにして怪異が囁く。

「その手段が全然思いつかないのはどうかと思う」

「私自身は屈服させられるのも嫌じゃないけど、これじゃあ興覚め」

「それに何より」

「このままだと孕んじゃうよ?」

「……怪異だから種無しだと思ってたんだ。御主人様らしくないね」

「"幽霊女房"とか怪異でも産めそうな噺はあるよ、忘れてた?」

「……ふふ、ナカがギュッて締まった。恐怖かな?それとも期待?」

「どっちでも良いか、射精すね」

怪童の悲鳴にも似た嬌声とどくりどくりと何かが注ぎ込まれる音だけが夜の帳の中に響いていた。

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「御主人様、結局孕んじゃったね。残念だけど嬉しいよ」

膨らんだ腹を優しく撫でる手は強引に払い除けられる

「まだ反抗しているつもりなんだ。可愛いな」

「毎日私の竿でよがって、私の精を受けて悦んでいるのに」

「そう、私の精で中の子はどんどん育つ。じゃないと高々一月で臨月間近になんてならないでしょう?」

「ふふ、堕ろそうとしても無駄。その子は私と同じだから。楽しみにしておいて」


「私はしばらく百鬼夜行を留守にするから留守番を頼むね」

「逃げようとしても良いけど多分無理だからおすすめしない」

「だって私と御主人様はもう御主人様の子宮を通して完全に縁付いちゃってるから」

「じゃあ、御主人様。元気な娘を産んでおいて」

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「ただいま……?」

「あぁ、なるほど。随分と耐えたんだねご主人様」

「もしくは私が来るまで待っていてくれたのかな」

「まぁ良いや。はい、ひっひっふー、ひっひっふー」

「頭が出てきたよ、はい力んで」

「産みたくない?今更だと思うな。ほら、もう」

悲鳴、巨大な肉が抜け出る音、そして産声。

「おめでとう。頑張ったね」

「ほら、私達の赤ちゃん。初乳を与えないと」

「ふふ、良い吸い付き」

「……ふぅん、感じてるんだ?」

「そうだね。ちょっとご無沙汰だったしやろうか」

「止めてって言われても今の御主人様にそんな権利はないかな」

「じゃあ挿れるね」

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「ふぅ……ごめん、まだだしてるからちょっと待って欲しい」

「“本物の”御稜ナグサ」

肉竿に絡みついた臍帯ごと胎盤を引き抜きつつ怪異は侵入者を見た。

「正直意外かな。会った瞬間撃たれるかと思っていたけど……あぁ、なるほど」

「こういうの見たことがないか」

「うん、私は貴女を貶める為に御主人様が創った怪異なのは間違いないね」

「何でちんちんが生えているかって……どうでも良いでしょ」

「? これの気持ち良さに本物も偽物も関係ないよ」

「御主人様が私に犯されて赤ちゃん産んでいるのは……なんか煩かったから、こう、えいっと」

「そもそもあの格好明らかに誘ってる。ヤらないのはむしろ失礼だった」

「……なんで泣いてるの? 誰かを好きにできる力とちんちんがあるなら使った方が楽しいよ」

「あっ、戦るんだ。待っていてくれてありがとう」


「思ったよりキレがないね。どうしたの」

「私が裸だから気にしてる?さっきまでヤっていたからしょうがないよ。

 制服はベタついちゃってたからあまり着たくなかったし」

「それにそれを気にしている場合かな」

「御主人様はなんだかんだで貴女をよく見ていたようだから、本物と偽物の差はあんまりない。

 むしろちんちん付いている分、私の方が強いかも」

「それに」

「貴女の相手は私一人じゃない」

その言葉と本物の後頭部を背後からの銃弾が叩きのめしたのはどちらが早かったのか。


「うん、奇襲成功。いい子だ」

「この子は誰かって?さっきも見たよね、私と御主人様の子」

「さっきまで赤子だった。そうだね。だけど怪異(わたし)の子がまともなわけない」

「こういう事もあるから恥ずかしがらずに後輩たちも連れて来るべきだった」

「さて勝ったのは偽物で負けたのは本物。御主人様が好きな話ならこういう時は入れ替わるんだっけ?」


「あれ……ふふ、この子が貴女に興奮してるみたい」

「大人しく服を脱ごうか、破くのもそれはそれで興奮するからどちらでも良いけど」

「私は貴女の代わりに百花繚乱に行ってくるから、その間はこの子と遊んでいて」

「貴女にとっても娘みたいなものだし」

「筆下ろし、よろしくね?」

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「やっ、キキョウ」

「あいたっ……ふぅ、やっぱりバレちゃうか。けど出会い頭に撃つのはどうかと思うよ」

「ナグサ先輩をどこにやった?わかってる癖に聞くんだ」

「勝った方が本物なら今は私が御陵ナグサじゃないかな。私自身はどちらでも良いけど」

「連れて行ってくれなかったのがそんなに悔しいんだ。本人は恥ずかしがってたみたいだけど」

「私のせいでふたなりの色情狂と疑われていた?

 ……いや、まだ御主人様と2,3人ぐらいしか手を出してないよ。本当に」

「あいたっ」

「手が早いなぁ。そんなにあの子が好きなんだ」

「じゃないと、出会って即撃つなんて冷静さを欠いた真似をするわけがない。

 私の知る百花繚乱の参謀ならバレていると悟らせないように動いて、準備万端で仕留めに来るはずだよ」

「図星か」


「あ、着信があったから確認するね」

「…………ふふふ、そっか」

「キキョウ、貴女も見てみる?」


「これは何って、ハメ撮り動画だね」

「私と御主人様の娘と、あの子の」

「さっき筆下ろしお願いしてきたんだ」

「見て、最初は嫌がっていたのに身体は正直」

「あの子の半分は私だもの、貴女の先輩にとっても同じようなもの」

「相性が良いのは当然じゃないかな」

「狂ってる……それはそう。私もあの子も姿形はともかく中身は怪異だもの。不条理で当然、不自然で当然だよ」


「それで感想は……反吐が出る……それだけ?」

「御主人様は貴女たちの事もよく見ていたからね」

「貴女の胸に秘めてるものもちゃんと勘付いていた」

「好きな女が、好きな女の写し身と憎い仇の間に産まれた娘に犯されている姿はどう?」

「しかも徐々に気持ちよくなって雌の顔を晒している姿を見てどう思う」

「寝取られっていうんだよね。どうかな、脳が壊れそうかな」

「ふふ、良い顔。御主人様の趣味は正直悪いと思うけど貴女のその顔を見ていると少し共感しちゃう」

「決めた。貴女をここで手籠めにするのは止めておくね」

「あの子たちとこの動画の場所で待ってるよ。レンゲやユカリたちも連れて来て構わない」

「貴女とヤるならそうした方が気持ちよさそうだし」

「……あ、先生を連れてくるのだけはダメだよ。その時は全力で逃げるからね」


「帰るよ、御主人様」

「さっきはハメ撮り送ってくれて助かったよ」

「ただ逃げようとするのはいただけないかな。追いつくまでちょっと時間がかかっちゃった」

「せっかく御主人様が望んでいた御稜ナグサが辱められているんだよ、もっと楽しまなきゃ」

「それにキキョウを焚き付けてきたから次はもっと楽しくなる」

「御主人様を負かした百花繚乱の子たちが私に犯される姿、見たいよね」

「だから」

「御主人様にもお腹でもっと協力してもらうよ」

「歓迎の為にもたっぷり仕込んでおかないと……ほら、もう逃げられない」

「今度はどんな体位を試す?私は気持ち良ければ何でも良いけど」

「ふふ、やっぱり御主人様のきつきつの穴が一番馴染むね」

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「やぁ、“私”。凄い事になってるね」

「その子でさえ臨月まで一月はかかったのに、たった一日でここまで大きくなるのは予想外」

「御主人様と違って、血が繋がっているようなものだから拒否反応も無かったのかな」

「まぁ良いか」

「キキョウに会ったよ」

「ふふ、大丈夫。手は出してない、むしろ私が撃たれた」

「ただ貴女がその子の筆下ろししている動画は見せちゃったけど」

「? いたよね、御主人様。貴女が喘いでいる所を撮っていたよ」

「……そんなに泣き叫ばれると流石に困るな」

「とはいえ貴女が私に負けたのが悪い。諦めて」

「それで、あれだけ煽ったから多分そう遠くない内にユカリたちも引き連れて貴女の救出に来ると思う」

「このままだと、キキョウたちの前で公開出産することになるんじゃないかな」

「? 御主人様にも言ったけど、中の子は注がれれば注がれただけ育つよ。怪異だからね」

「嫌かぁ……」

「なら、早めちゃおうか」

「その子も流石にお疲れみたいだから、注ぐのは私のになっちゃうけど」

「このままキキョウたちに見てもらうか、私とヤるか。どうする?私はどっちでも良いけど」

「わかった、じゃあヤろっか」

「ごめん、訂正する。さっきはどっちでも良いと言ったけど」

「自分の穴の具合には興味があったから、私もヤりたかった」

「ヤりたくてヤるわけじゃない?そう、まぁ私は貴女の気持ちはどうでも良いけど」

「じゃあ挿れる、ねっ……!?~~~~ッ!!」

「何、これ……私のにぴったり……挿れた瞬間射精ちゃうなんて」

「私と私だから、相性ばっちりってことかな?」

「…………」

「あはっ」


「うっ、ふぅ……ちょっと調子に乗って射精すぎたかも」

「けど十分に育ったね」

「あ、破水した。じゃあ抜くよ」

「あれ……んっ?……おぉ?」

「……うん、母子ともに無事」

「まさか私のちんちんにしがみ付いて産まれてくるとは思わなかった」

「しかも鈴口しゃぶってるし……将来有望だね」

「とりあえず初乳は私の精液で良いか。たっぷり呑むと良い」


「……さて」

「ちゃんと産まれたことだし、後は胎盤も引き抜いて……と」

「さ、これで貴女の子宮も空っぽ」

「じゃあ、今度は私の子供を産んでもらおうかな」

「こんなに身体の相性が良いんだからきっと良い子が産まれるね」

「貴女が嫌がっても私にはどうでも良い」

「それに大丈夫、よくよく考えれば私と“私”、自分同士なんだからこれは◯ックスじゃない」

「◯ナニー、だよ♡」

「いっぱいいっぱい、作ろうね」

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「やっ、待っていたよキキョウ」

「本当に待っていた」

「このままだとこの“私”が産気づいちゃっただろうから、本当に焦ったよ」

「……ふふ、やっぱりいい顔するね」

「大丈夫、“私”は疲れて眠ってるだけだよ」


「それで今の百花繚乱を全員連れて来たのかな?戦る気満々だね」

「まぁ良いや。御主人様はもう逃がしてあるし」

「貴女たちが勝てば“私”を連れ帰れば良い」

「私が勝てば……貴女たちでたっぷり楽しませてもらおうかな。楽しみだね」

「じゃあ戦ろっか」

「あぁ、ところで」

「貴女たち、“私”に勝てた事あった?」


「なるほど」

「御主人様が知るより巧くなってる」

「まぁあくまで予想の範疇だから」

「私を仕留めるには何手も足りないかな」

「じゃあまず一人」

「って、へっ?」

「この子、百花繚乱じゃない!?」


「これはぬかったかな」

「まさか修行部や忍術同好会に恥を忍んで協力取り付けて紛れ込ませてるなんて」

「御主人様の知るキキョウならやらないから油断してたよ」

「で、伏兵だった私と御主人様の子の事もバレてるか」

「じゃあしょうがないかな」

「出ておいで」

「私が一人でダメなら二人、単純な話だよね」

「私そっくりで驚いたかな」

「私と“私”の子だよ」

「あ、わかったみたいだねキキョウ」

「御主人様に同行させてるのは私と御主人様の間に産まれた子と“私”の第一子」

「ここにいるのは私と、私と御主人様の子と」

「そして私と“私”の第二子かな」

「“私”のお腹に今いる、貴女達が“私”の第一子だと思ってた子は実は第三子」

「そう、“私”はもう三児の母」

「驚いてくれたかな?」

「それじゃ、仕切り直し」

「この子がそっくりなのは外見だけじゃない」

「武器も服も“私”のものだから、まぁ頑張って」


「終わりだねキキョウ」

「レンゲもユカリも、他の連中もしばらくは動けない」

「ただ、こうなると多分先生も来るだろうね」

「ユカリたちも味見したかったけどしょうがない」

「“私”とキキョウだけで我慢しよう」

「それじゃあ私の子供たち、運んでくれるかな?」

「うん、いい子いい子」

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「ここまでくれば当座は大丈夫かな」

「さてキキョウ、私が勝ったわけだしこれから楽しませてもらうけど」

「優しくする?それとも激しくする?私はどっちでも良い」

「……あはっ」

「それならとびきり激しくするね」

「今更だよ、私は"私"の偽者なんだから"私"らしくなくてもしょうがない」

「貴女の大好きな"私"の前で女にしてあげる」


「ふふ、御主人様のようにきつくも"私"のようにぴったり馴染むわけでもない」

「挿入を全力で拒んでくる感触は悪くないね」

「ほら、あっちを見て」

「"私"が起きたみたい」

「よし膝を抱えてこうすれば……私とキキョウの繋がってる所が丸見え」

「……二人とも良い表情だね」

「御主人様の趣味はやっぱり悪いけど、私も人の事は言えないみたいだ」

「それじゃ射精すよ」


「ふぅ……良かったよキキョウ」

「あ、"私"も産気づいたみたいだね」

「大丈夫、私と御主人様の子が手伝うから」

「私たちはこのまま2回戦を……」

「ん?」

「どうしたの、私と"私"の子」

「あぁ、したいのか……どっちの穴が良い?」

「違う?」

「え、私の?まぁ良いけど」

「私もまだキキョウとしたいから後ろから挿れて」

「それじゃ、パパの中にお帰り」

「んっ……これが破瓜の痛みかぁ」

「悪くないね」

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「ふぅ……」

「流石にもう射精ないし入らないね」

「キキョウも"私"も子供たちもみんなお眠か」

「……んっ♡」

「もしかして、当たったかも」

「やっぱり"私"由来は相性が良いのかな」

「……ふわぁ」

「私も寝よう」

「起きたら御主人様を迎えに行って」

「適当な子を手籠めにしてそこでしばらく大人しくしよう」

「時間はたくさんあるんだから」


「それじゃあ、おやすみなさい」

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