【秘匿特異技術開発管理部門:総長】/緋色の研究 シャーロック

【秘匿特異技術開発管理部門:総長】/緋色の研究 シャーロック


《概要》

 秘匿特異技術開発管理部門のリーダーを務める女性であり、情報系フィクサーの最上位に位置する【緋色の研究】の”色”持ちフィクサー。

 見た目こそ年若い女性だが、Ca社の職員としては最古参かつ創設メンバーの一人。年齢不詳。白い髪と赤い瞳、そして常に身につけている白衣がトレンドマークとなっている。

 前述した通り情報系フィクサーとして最高の能力を持っており、彼女の手にかかればあらゆる未解決事件や原因不明とされていた超常現象を解明できると言われている。それは彼女が生まれ持った”見ただけで答えを理解してしまう特性”が大きく、彼女は周囲や自身が記憶している数多の情報を紐解き、繋ぎ、正確に答えを導く。反面、真の意味で何の手掛かりがない場合は何もわからない(最もそんな場合彼女以外でも真実にたどり着きようがないが)。

 極めて落ち着いた性格をしているが、意外とおしゃべり。彼女の持つ特性も合わさり、初対面の人間の秘密をその場で暴露したりすることもしばしばあり、付き合いが長いもの以外からは顰蹙を買いやすいタイプ。が、人付き合いに関しては全く気にしない人種であるため極めて性質が悪い。敵にしても味方にしても非常に厄介な人間と言えるため友人と呼べる存在は極めて稀。

 情報系フィクサーと銘打ってはいるが、決して戦闘能力が低い訳ではなくむしろ鵜から数えた方が早い。”バリツ”と呼ばれる棒状のものを利用した特殊な体術を修めており、彼女の外見や風聞を真に受けた者達は残らず拳と脚で叩きのめされてている。

 更に、彼女の持つ杖はG社の開発した最上級の重力制御デバイスであり、使用に際しては高度な演算処理能力を必要とされるそれを彼女は手足のように操ることができる。周辺の重力を自在に操作できるため攻撃・防御・移動など応用の幅は大きい。出力も人間程度なら軽く地面の染みにできる程高く、この杖により彼女は下手な特色フィクサーであろうとも軽々しく手が出せない戦闘力を発揮できる。なお、この杖の正確な入手経緯は不明であり、一説では煙戦争の際に参戦したG社から奪取したとも、戦場で落ちていたモノを拾っただけとも言われているが明確にはされていない。

 私生活に関しては几帳面さや真面目さが出ているのか整理整頓や身嗜みは常に綺麗に整えられているが、食事に関しては娯楽では無く必要なものとしか捉えていないのかエナジーバーやゼリーといった栄養食を好む。


《保有E.G.O.》

 発現したE.G.O.は背後に発光する魔術式を、身体の表面に発光する数式を展開するというもの。

 能力は「過去・現在・未来の観測」及び「観測した可能性の剪定」の二種類。この能力により彼女は情報が一切不明であった事象でさえ過去を掘り返して吟味し、未来を見て結論を導き出すことができる。その上で対象がこれから行きつく無数の未来を”切り捨て”、可能性を狭めることで疑似的に未来を確定させることができる。

 悪用した場合あらゆる存在の可能性を狭め、辱めることが出来るため”光の中”にいる”彼女”からは大変不評な能力であり、シャーロック自身もあまり好んではいないのか積極的に使用しようとする様子は見せない。しかしこの能力を発現したということは彼女自身「見ることのできない過去や未来を見たい」「不安な未来を取り除きたい」という深層心理の現れである。そのため、そこを突かれると彼女の酷く不機嫌な顔を見ることが出来るだろう。


【秘匿特異技術開発管理部門】

《概要》

 Ca社における技術開発部門。ただし扱いものはいずれも極めて危険な技術であり、主な事業は開発した秘匿特異技術(超危険なテクノロジーの俗称)の管理とその対抗策の開発管理である。何故そんなものを取り扱っているのかと言えば、”海”に対して既存の特異点技術では対処不可能の判断した場合、緊急事態に備えてそれ以上の技術を以て鎮圧を図るためである(とはいえ未だその様な事例は起こっていないが)。

 しかしそれだけでは部門内の仕事が回らない上に人材を持て余してしまうため、普段は他社から無断で拝借した特異点技術を改良及び改造し、Ca社の保有する軍隊に配備するための装備に組み込んだりして武器防具を開発している。また、一応表向きはC社の傘下企業であるため「頭」や「目」、そして未だに事態を知らない「爪」たちに向けて特異点技術や新開発した技術を血清化し上納することで彼らを誤魔化す役目も担っている。

 そういった性質上所属している中核人物たちは大抵頭のネジがダース単位で外れたキチ〇イばかりであり、日々ロマンとエンケファリンに脳を漬け込む勢いで技術開発に勤しんでいる。そんな人種ばかりなため折れた翼の技術や”海”から回収した情報を管理している情報管理部門とは対立気味であり、時折厳重に封印した文書や技術を強奪する社内抗争を引き起こすのが名物化している。

 なお、開発した特異技術の暴走により殉職する場合も少なくないらしい。

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