私(不知火フリル)が彼を好きな理由

私(不知火フリル)が彼を好きな理由


何?ルビーにみなみ。え?私が硝太が好きな理由を聞きたい?

良いけど、長くなるよ

…キメ顔したのにスルーか〜

何だか私の扱い方熟知してきたね、お義姉さん?

おっと味のある良い表情…みなみも微妙な表情して新鮮。可愛いよ。

まあ、初めはそうだなー…顔が整ってる男前が普通科に居る、て聞いたのがきっかけ。私は割とほら、男前や美女を見るの好きだし。

最初はアクアさんのことかな?て思っていたけどルビーにお弁当届けに来た子、彼か!て思って。話をしてみたら、人当たりは良いのにこちらに対して警戒心強め。

なのに対人関係に飢えてる感じが何処となく捨て犬っぽくて可愛いな、て思って指摘してみたの。

彼は凄く驚きながらも「自分を会ってすぐに見抜いてくれた人は初めてだ!」て喜んでくれて…なんだか、私も嬉しくて友達になったのが最初。

次に私はほら、よく無表情とか言われるよね。

接しにくいとか、わからないとか。硝太はそんな私でも見抜いてくれて

「何かトラブルあった?僕…俺の力必要なら相談に乗るし、力になる」

て言ってくれて…私、その時まあ現場で上手くいかなくて…有り体に言えば軽い嫌がらせ受けてた。相手は私よりも上で、キャリアもある人。どうしようも無くて、仕事の期間終わるまで耐えようと思ってた。

隠していたのに、彼、

「目を見たら分かるし、声も、、、かな?いつもより声音低いから。大抵そういう人って何か悩んでるから分かる」って言ってのけて…凄く嬉しかった。私は自分でも完璧に普通を装っていると思っていたら見抜いてきてまるでヒーローみたいな人だ!て思っちゃって!!

…あ、ごめんなさい。テンション上がったわ。ルビー凄い顔してるよ?

え?ウチでは私よりミヤコさんに甘えてる?信じられない?

…悔しいな。私ならもっと甘やかしてあげるのに。

あれ、不思議なのは硝太に相談してすぐにパッタリ嫌がらせ無くなったことかな。あの日は助っ人として硝太を私がエキストラとして連れて行った日だったかな…彼が何か話と写真を見せてたと思うけど、それ見て何か驚いていたし。

本当に硝太は私を助けてくれたよ

怪我してまで私のストーカーを捕まえてくれたり、お昼分けてくれたり。

そして好きになった1番大きな理由はね、私を「芸能人 不知火フリル」じゃなくて

1人の友達、「不知火フリル」として見てくれて親身になってくれたこと。

それが本当に嬉しかった。気兼ねなく遊びに誘ってくれたり、差し入れをくれたり…気さくな心配りがね。

好きにならない理由は無いよ本当に

ふふふ、ルビー凄い顔してるね?

あ、硝太からLINEだ…よし!

ルビー、硝太を土曜日貸してね?一緒に映画観に行くから。私が出た映画観に行こう、て誘ってくれたの。

うん、ありがとうね?

もしもし、硝太?

わたしわたし。そう、姉のルビーだよ!

そうです、フリルです…ふふ、乗ってくれてありがとう

一緒に行く映画楽しみ

うん、うん…ありがとう!

ルビー「いや…ウチの弟か⁈本当に⁉︎信じられないんだけど!!」

みなみ「…割と、分かる気するわ」

ルビー「え?みなみさん?」

みなみ「私も…もっと積極的にいけば…あの電話してるのは私やったんかな…」

ルビー「」

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