私のヒーロー
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「ほらルフィ!早く来なさい洗えないでしょ!」
「いでででッ⁉︎耳引っ張るなよナミ!」
グランドライン新世界の海を航行するサニー号の脱衣所で、二人の男女が騒いでいた。
「面倒だな〜…風呂なんて入らなくても死なねえじゃねえか?(ボカッ!)いってぇッ⁉︎」
「バカ言ってんじゃないわよ!週一しか入らないのだって我慢してあげてるんだから文句言わないの!」
ルフィは風呂はほとんど入らない。真水が貴重な船での生活や本人の面倒くさがりな性格もあるが、一人で入るのは死活問題に関わるのも理由の一つだ。
彼は能力者、水に嫌われた人間だ。
「だからこうして私やロビンも付き合ってあげてるんでしょ。ほらさっさと服を脱ぐ!」
そう言いながらナミは子供を相手するように丁寧に服のボタンを外し、服とズボンを脱がして洗濯カゴに放り込む。
「さて…ほ、ほらルフィ!パンツは自分で脱いで早くシャワー浴びて準備してきなさい!」
シュル…ブルン…
頰を紅潮させたナミはルフィを急かしながら自分も風呂場に入るために彼の前で迷わず胸の水着を外しその豊満な乳房を露わにした。
「おう分かった!ナミも早くこいよ!」
ルフィはそれに動揺することなく、笑顔で風呂場に入りシャワーの音が脱衣所に聞こえた。
「全く…ちょっとは反応しなさいよ…」
ナミは頬を膨らませながら不満を漏らすと、あの時のことを思い出す。
故郷のココヤシ村が救われ、景色の良い丘に眠る母ベルメールと姉のノジコ、そして父親同然のゲンゾウと村の人たちに別れを告げ正式に麦わらの一味の仲間入りを果たした日の夜。バラティエで仲間になったというサンジに「いい加減風呂入れ!」と衛生的な観点で叱られたルフィが入ってるはずのメリー号の風呂場の前で、ナミはタオル一枚胸元に押し当て、気休め程度に大事なところを隠している状態で立ち尽くしていた。
あんなに酷いことしたのに、最後まで自分を疑うことなく自分と故郷を救ってくれた彼にまだ純潔を守っている自分に出来る『お礼』をするために…
最後の一線は越えないために守り通したこの身体…知識はないわけではない。それに彼のことは好きか嫌いかでいうなら嫌いというわけではない。
だが、未知の体験の恐怖で身体は震えていた。
数分時間を置いた後、ナミは意を決して風呂場の扉を開けた。
ガララ…
「ルフィ…ちょっとい…何やってんのアンタああぁッ⁉︎」
「ガボボボボ…⁉︎」
そこにいたのは湯船で溺死しかけているルフィの姿だった。
あの後、アーロンを倒してその後湯船に殺されかかったルフィを慌てて湯船から救助した後、事情を聞いた。
能力者は、海だけでなく湯船など水が溜まってる場所は軒並みダメなんだそうだ。彼が、風呂にあまり入りたがらないのもこれが一因でもあるのだろう。
それ以来、お礼も兼ねてナミが「どうせ毎日入ってるから私の時に来なさい!」と介助することを申し込み、それ以来皆には内緒で一緒に入っていた。
最初は今より恥ずかしかったが、ルフィが反応しないのをイラッとしながらやっているうちにナミの方も慣れていってしまった。その後一緒に旅したビビに見つかって口止め料として一緒に洗ってあげたり、新しく仲間になったロビンに能力で見られてからやむをえず交代制で担当することになって敵との戦いで八つ当たりするなど、色々あったこともナミはルフィの背中を石鹸をたっぷりつけた豊満なおっぱいを使って洗いながら思い出していた。
これは2年前の壊滅から一味が再結成された時に、ナミが一線越えようと2年前より育った自身のおっぱいを使って誘惑を敢行した時に使ったやり方だが、相変わらずルフィは反応せず、むしろ温かくて柔らかいと気に入られ、それ以来これで洗うのが習慣になった。
「全く…アンタの図太さは大型海王類並みね…?」
ルフィを後ろから抱きしめ介助しながら一緒に風呂に入ったナミは、後ろからルフィの頭を両側から浮き輪がわりの乳房に挟んで彼の頭を撫でながら一体どうやって鍛えたのか?と彼の頭越しに湯船の中の膨張してない彼の男の象徴を顔を少し赤らめて見ながら疑問に思っていた。
「ししし、やっぱ気持ちいいな〜これ!」
「アンタこれ好きよねぇ?ママが恋しいの?」
「ん〜?母ちゃんのことはよくわかんね〜?でもでっかくてあったかくて柔らかけぇ〜からナミのおっぱいも大好きだ!」
子供のような笑顔で自分のおっぱいを気に入ってくれてるルフィを見てるとナミは嬉しくなる。
「フフ、『も』については聞かなかったことにしてあげる。」
ギュッ
「ふべッ⁉︎ほっぺつねんなよ⁉︎」
強めにつねった後、ナミは今まで自分を助けてくれた彼との思い出を思い出しながら両手を回して自身のおっぱいをルフィの頭を埋めるように抱きしめると、顔全体に感じる温もりを堪能してるルフィに優しく囁いた。
「ルフィ…」
「ん?」
「ありがとう…」