私のあこがれた超人

私のあこがれた超人


キヴォトスのある裏路地に一人の少女とその少女を囲む3人のスケバンがいた。

「このクソガキ。お前のせいであのババアに逃げられちまったじゃねえか!!」

スケバンの一人がSMGを向けながら叫ぶ。

「でも...おばあちゃん怖がってたよ...人を怖がらせてお金をもらうのはいけないことなんだよ...」

そのピンク髪の少女はおびえて今にも泣きそうな表情をしながらそう反論する。

「あん!? ガキのくせに生意気言いやがって!! お仕置きしなきゃなっ"」

SMGを持っていたスケバンが引き金を引こうとすると、突然横から飛んできた水色の物体に弾き飛ばされた。

「えっ..?」

「大丈夫? カヤちゃん? 」

「リンちゃん。」

吹き飛ばされたスケバンに気を取られたスケバン二人のすきをついて黒髪の少女がピンク髪の少女に駆け寄る。

「いつも言ってるけど、悪いことをしないようにすることは、いいことだけど。悪いことをしてる人にそのことをいうのは危ないことなんだよ。」

「大丈夫だよリンちゃん!! 悪いことをする人はこのスーパー___ちゃんがやっつけちゃうんだから!!」

ピンク髪の少女を叱る黒髪の少女に、先ほどスケバンを吹き飛ばした水色の物体、水色髪の少女がしゃべりかける。

「このクソガキども!! あたし達をなめやがって!! 」

吹き飛ばされなかったスケバンの一人がマシンガンを三人の少女に向けて構える。

「ふっふっふぅ、そんなものこのスーパー___ちゃんには通じないのです。」

しかし、放たれた弾丸は素早く動く水色髪の少女にはかすりもせず、一瞬で近づかれ

「スーパー・___ちゃん・キーック!!」

マシンガンを乱射していたスケバンは水色髪の少女に蹴り飛ばされた。

「ひっ!! お...覚えてろよ~!!」

最後に残った、スケバンは気絶している2人を担ぐと一目散に逃げていった。

「___ちゃん!!大丈夫?ケガはない?」

ピンク髪の少女が泣きそうな表情で駆け寄ってくる。

「大丈夫です!! なぜならスーパー___ちゃんはちょうじんなので!!」

「___ちゃん、また変なこと言ってる。」

その後ろから黒髪の少女が歩いてくる。

「ちょうじん?」

「そうです。ちょうじんの___ちゃんが二人を守ってあげます!!」

そういいながら水色髪の少女は二人の手を取ると夕日に照らされた道を駆けて行った。


・・・・・懐かしい夢を見た。

なぜこんな日にこの夢を見たしまったのだろう。

あの日、私が憧れた超人の背中を追ってここまで来たのに...

どこかで間違え...いや違う。これは自分で選んだことだ。

___ちゃんなら、超人だったあの人ならもっといい解決法を見つけられたのだろうか。

「大丈夫です。このキヴォトスには先生がいます。先生なら...きっと...」

私は今、ここに向かっているであろう先生の姿を浮かべながらそっとつぶやいた。

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