神造宿願実行機構2
神造宿願実行機構2
ドゥフシャーサナと特異点のビーマに案内されるままに着いた宮殿は、贅の限りを尽くした、という言葉が当てはまる豪華絢爛な造りだった。パーンダヴァの宮殿らしく白と青が基調となった装飾も、見てわかるくらいに質が良い。
「……ここにあるのは俺たちの宮殿じゃなかった筈だが」
「この世界ではお前らのしかねぇよ。カウラヴァはいないんだから。いや、父上と母上はいるけど。子がいないからな」
ドゥフシャーサナの説明に納得しながらも、カルデアのビーマは違和感を覚える。
(こいつは、こんな理性的に話す奴だったか?)
カルデアにいるカリ化したドゥフシャーサナはカリ化の影響を受けた結果精神が凪いでいるが、この場にいるのはカリ化せずに死んだドゥフシャーサナの筈だ。生前は罵倒と文句と嘲りと、あとは俺へのほんの少し否定できない糾弾ばかり喚いていた気がする。
「ここはビーマの……ややこしいな。お前はしばらくビーマセーナな」
お前、と指された特異点のビーマが不満げに眉を寄せる。
「なんで俺なんだよ。あっちでいいだろ」
「全盛期の姿だからお前と同じくらいに思えるだろうが、あっちは本当はもっと歳食って死んだ後だからな。だからお前がビーマセーナ」
「……まあ、いいけどよぉ……」
特異点のビーマ、改めビーマセーナが唇を尖らせる様子にビーマは眉間を揉んだ。
(俺にしては、思考が幼すぎないか?)
肉体も精神も、年齢よりはるかに成熟していた筈の己が幼子のように文句を言う様に頭痛を覚える。そしてなにより。
「お前、本当にドゥフシャーサナか?」
「うるせぇなぁ。俺はお兄ちゃんレベル99なんだから仕方ねえだろ」
言外に責められ、ドゥフシャーサナもビーマセーナの幼さを認識していることを理解する。どうなってんだ一体。
「この宮殿にビーマの兄弟がみんないるの? えっと、ビーマセーナの兄弟がってことだけど」
見上げるマスターにビーマセーナは首を振った。
「いや。居ねえ。ここには俺とヴィヤーサ様と、ドゥフシャーサナだけだ」
「そうなのですか?」
首を傾げたマシュにドゥフシャーサナが頷く。
「……ユディシュティラと、父上と母上には国の中心まで退がってもらっている。ビーマセーナを含めた四人は外側に近い街でそれぞれ守護に就いた」
ドゥフシャーサナが説明しながら頭を掻く。
「これが人相手の戦争ならやりようもあるんだがなぁ……」
「あいつは何を狙ってるんだ」
「カルデアに居るならわかるだろ。人口削減だ。それ以上でも以下でもない」
話している間に一際大きな扉の前に着き、ドゥフシャーサナがそれを開けた途端にどーんと何かが──誰かがドゥフシャーサナに突撃した。
「怪我は無いかいドゥフシャーサナ!!」
「無いから落ち着いてくれ」
「ビーマは!? ビーマも無事かい!?」
「おう。俺は早々怪我なんてしねぇよ」
ドゥリーヨダナと変わらぬ上背があるドゥフシャーサナに半ばぶら下がるようにして二人の無事を確認する藤色の髪の男にマスターとマシュ、ビーマが目を丸くする。
「お客さんだぞ」
「え? ああ! うん! わかっていたよ。ようこそ」
藤色の男の肩をつついてビーマセーナが言うと、男はカルデアからの来訪者に顔を向けた。
「降りてから言え、降りてから」
「ちぇー」
残念そうにしながらもストンと床に降りた男が改めてカルデア一向に向かい合う。
「ようこそ。私はドヴァイパーヤナ。其方に知られる名は聖仙ヴィヤーサ。星渡る船よりいらした客人方よ、歓迎いたします」
にこりと笑うヴィヤーサの藤色の髪が揺れる。少し癖のついた柔らかそうな髪は、その横で立つドゥフシャーサナとよく似ていた。
「……聖仙ヴィヤーサ?」
「ええ。君が知る私とは姿が違うかな? ドゥフシャーサナは特に何も言わなかったのだけど」
「いや。見た目は一緒だ。……見た目だけは……」
訝しげに訊いたビーマにこてりと首を傾げつつビーマとドゥフシャーサナを見るヴィヤーサを見て、ビーマがドゥフシャーサナに視線を向けると首を振られた。
「孫喪って情緒おかしくなってんだよ」
「おかしくはなってないよ! ちょっと涙脆くなってしまってるだけじゃないか!」
「タックルからの安否確認はおかしくなってないとしないんだよなぁ……」
ため息を吐くドゥフシャーサナにマスターが首を傾げた。
「孫?」
「あ、そうでした。ドゥフシャーサナさんたち百王子は聖仙ヴィヤーサからすると血の繋がった実のお孫さんなんです」
「そうなの!?」
マシュの説明に驚いたマスターにドゥフシャーサナが頷く。
「そ。インドでは寡婦に他の男を当てがって子を成す文化があるんだが、なんやかんやあってな。父上はヴィヤーサの子だ」
「100人増えるはずの孫がいなくなったんだ……」
しょもも、と肩を落とすヴィヤーサになんと声をかけたものかとマスターとマシュがオロオロしているのをスルーしてビーマはドゥフシャーサナを見た。
「ユユツは?」
「父上たちと一緒にいる」
「そうか」
ならいい。と返すビーマに鼻を鳴らして、ドゥフシャーサナがビーマセーナの肩を叩いた。
「俺たちは戦況の報告を聞いてくる。その間に説明を済ませといてくれ」
「戦況報告なんて俺が聞いたってわかんねぇよ」
「それでも聞け。お前の部下たちだぞ」
ビーマセーナを引っ張って廊下を戻るドゥフシャーサナを笑顔で見送ってからヴィヤーサは己が飛び出してきた部屋を差した。
「では、あの子がビーマを遠ざけてくれている間に話しにくいことを話してしまおうか」
カルデアとの通信をヴィヤーサの補助を受けて確立させ、ゴルドルフやダ・ヴィンチ、シオンも交えてヴィヤーサからこのインド特異点のことを知らされる。
死産として葬られたドゥリーヨダナになるはずだった肉塊。
ドリタラーシュトラから王位を継いだユディシュティラ。
クリシュナの不在。
3年前から増えた旱と水害。繁殖力を増した毒草。
「そうしていよいよ、7日前にあの子が現れた」
『7日? ドゥリーヨダナがカルデアから消えたのは昨日だけど』
「時間軸がズレていたのだろうね。少なくとも私たちの前にあの子が姿を現したのは7日前だ」
『7日分が一気に反映されたなら、そりゃあ急速な回復に見えますよねぇ。納得です』
「それで。奴は姿を現して何をした」
ビーマに問われたヴィヤーサが顔を曇らせた。
「宣戦布告を」
「宣戦」
「布告……」
顔を顰めるマスターとマシュに、ヴィヤーサが疲れた声で応える。
「仕方のないことだ。この世界の人は多すぎる。ビーマ……ビーマセーナと呼ぶのだったね。ビーマセーナの手前ドゥフシャーサナには否定してもらっているけれど、あの子が行なっているのは神々が受領されたプリトヴィー様からのオーダーだ。人は減らされなければならない。そうしなければこの世界は崩落する。実際、あの子が現れて敵対行動を始めてからこの世界は安定に向かっている。其方で言う、回復している、という状態だね」
『貴様はわかっているのかね、その……全てを?』
「これでもヴィシュヌの化身で、聖仙だからね。事が起これば理解できるよ」
ふぅ、と息を吐いてヴィヤーサは遠くを見る。
「肉塊として生まれるあの子が人の子には酷すぎる使命を背負っているのは知っていた。だからこそ、せめて愛される子であってほしいと思って、私は…………まあ、間に合わなかった愚か者が何を言っても後の祭りだ」
グッと瞼を閉じて顔を伏せるヴィヤーサに、頭を掻きながらビーマが大きく息を吐いた。
「で? じゃあ結局俺たちはどうしたらいい。大人しく9億殺されるのを待つのか? 冗談じゃねえぞ」
「それは……」
「いいや。それでは困る」
言い淀むマスターに対して、顔を上げたヴィヤーサがきっぱりと否定した。
「あの子は憐れみを知っている。故に戦争という手段を取った。力無き民草がただ蹂躙されるのではなく、戦士が勇敢に戦って死ねるよう。カルデアの皆様には一人でも多くの無辜の民が救われるようご助力頂きたい」
「勿論協力しますから!」
「ですので、あの! 頭を上げてください!」
深々と頭を下げるヴィヤーサに慌ててマスターとマシュが応え、ビーマも重たい息を吐いたが了承した。
「……聖仙ヴィヤーサ。一つ伺いたい事がある」
「はい」
「なんでこっちの俺はあんなに、こう、なんだ……ガキっぽいんだ?」
「ビマニキ、オブラート大事」
包みきれずに突き破った疑問を受けてヴィヤーサが笑う。
「ビーマセーナは他者と関わるには強すぎた。あの子に耐えられる人の子はいないよ。幼い頃より兄弟以外と関わることを極端に避けていたらしいから、精神(こころ)がそこで止まってしまったのだろうね」
とんでもなく複雑な顔をしたビーマを見て不思議そうな顔をするヴィヤーサは、ビーマの力に唯一拮抗した人の子を知らない。
「わかってはいたけど、キツ……」
はぁ、とため息を吐いたマスターがこの特異点に来てから既に5日が経過していた。その間に命を落とした戦士は6億を超えている。
ヴィヤーサの願いに応え、マシュやビーマと共に市民を守っているので市民の被害は殆ど出ていないが、それでも積み上がっていく戦死報告に胸が痛む。ヴィヤーサからは報告を聞かなくていいと言われたが、それでも聞かねばならない気がしたのだ。
ヴィヤーサの結界で護られた宮殿の外廊下に出て、夜風を浴びながら精神を落ち着けていたマスターの背後に影が伸び上がった。
「すまんなぁ」
「ほんとだよドゥリーヨダナ……ドゥリーヨダナ!?」
「声が大きい!」
しー!っとマスターの口を押さえてきょろきょろと辺りを見回して確認するのは、姿こそ白いドゥリーヨダナだったが間違いなく己の知るカルデアのドゥリーヨダナだとマスターは確信する。
「なん、なんで??」
色々な疑問が全て混ざった言葉にドゥリーヨダナが肩を竦める。
「シヴァ様を始めとした神々のバックアップを受けた体だぞ? この土地に限って言えば結界内に入り込むことくらい容易に過ぎる。コレがそれをしないのは別に入り込む必要が無いというだけだ。コレには結界内に忍び込んでまで殺したい相手などいないからな」
「そうなんだ……」
憎むことすら知らないのか、と眉を寄せるマスターの眉間をつついてからドゥリーヨダナが腰に手を当てて胸を張る。
「つまり? コレにすら使えぬ機能を使いこなせるわし様が凄いということだな! わはは!」
変わらぬ調子のドゥリーヨダナにガックリと肩を落としたマスターだったが、ドゥリーヨダナが自分を案じて態と軽い調子で話していることを理解しているので薄く笑う。
「そういうとこだよ、ドゥリーヨダナ……。聞いてる限り使えないんじゃなくて使ってないだけじゃん。というか、どうやって今会話しているの?」
「どうやっても何も、マスターと話をしたいから体を貸せと頼んだからだが。ついでに耳も塞いでもらっている」
「それで貸してくれるの!?」
「使命を邪魔しないのなら構わないと。主導権は向こうにあるから無理矢理代わることは不可能だし、向こうが代わろうとすれば拒否できんが」
「えぇー……」
額を揉んで息を吐くマスターの頭をドゥリーヨダナが撫でる。
「マスター、コレは確かに、やらねばならないことをやっているだけだ。神々のオーダーを受けて起動し、ただ役割を熟しているに過ぎず、間違っているとは決して言えないのだろう。やらないと世界が滅ぶってんだし?」
マスターが見上げるドゥリーヨダナの顔は、色が抜け落ちていることを除いても陰鬱に見えた。いつも陽の中で明るく剽軽に振る舞う男が、月光の下眉間に皺を寄せ額に影を作っている。
「だがなぁ。やはり、嫌だ。なんだそれ。気に食わん」
神々の決定にすら嫌だと駄々を捏ねるドゥリーヨダナにマスターは頷く。そういう男だからこそ、カルナやアシュヴァッターマンが慕うのだ。
「愛も憎しみも、喜びも悲しみも楽しみも知らず。ただ与えられた使命と備わった機能と、受け取ったほんの少しの憐れみだけ握り込んで役割を果たすだけなどと──只の機械と相違ないではないか。果たさねばならん役割を抱えているのだとしても、わし様はそんなわし様認めん。なんかもうボコボコに負けてほしい。そして「やってらんねー! くそ!」となればいい」
真剣な声で言うドゥリーヨダナにマスターたる青年は少しだけ笑って口を開いた。
「もしかして、ビーマがこの特異点に入れたのはドゥリーヨダナが呼んだから?」
言い当てられることは予想していたドゥリーヨダナは軽く肩を竦めてため息を吐く。大嫌いなドゥリーヨダナの英雄であれば、この自分とも敵対して正論パンチを繰り出してくると思っていたのだ。
「……彼奴ならどんなわし様だろうが糾弾してぶっ飛ばしに来ると思ったんだがなぁ。なんかまた湿っとらんか?」
「ビーマセーナを見ちゃうとね」
「あー……この世界のビーマか。あれなぁ。ほんと。どうしてああなった? スヨーダナの所はここまでじゃなかったよな? ドゥフシャーサナのこと物理的に味見して気に入ってるとかだとわし様キレるぞ」
「流石にそれをしてたらドゥリーヨダナがキレる前にヴィヤーサさんがキレてるよ。ヴィヤーサさんが言うには、初めてできた人間の友人に執着してるだけだって」
「それならいいが……いや、全くよくはないが。この世界のビーマってサーヴァントにならないと人間として相対せないレベルのゴリラなのか? というか聖仙ヴィヤーサもなんかおかしい気もするんだが」
「死んだと思ってた孫が生きて帰ってきたと思ったら感情ゼロの神様の願いを実現させる為の機構になってたから、メンタルがブレイクゲージしてるんだって」
「えぇ……? 仙人なのに?」
「この間ドゥフシャーサナが怪我した時とかギャン泣きしてたよ」
「仙人なのに……というかそもそも歳……」
頭が痛いなぁと笑ったドゥリーヨダナは、そのまま真剣な表情を作りマスターに向かい合う。
「つらい思いをさせてすまんが、コレの終わりまで付き合ってやってくれ。そして、コレの終わりに人として幕を引いてやってほしい」
「──うん。任せて!」
元気に返事をするマスターの声に、笑ってドゥリーヨダナは影に消えた。
鉄が打ち合われる音が響く。重く高く響くそれに、打ち合わせている一人は口角を上げ、一人は面倒臭そうに口角を下げている。
「そこまで」
ガァンと、一方の棍棒が弾き飛ばされたところで制止の声がかかり、棍棒を弾き飛ばした側のドゥフシャーサナがはぁぁあと大きく息を吐いた。
「つっかれた……」
棍棒を支えに背を丸めるドゥリーヨダナの背中を、拾ってきた棍棒でビーマセーナがつつく。
「嘘つけ」
「嘘じゃねえよ。手ェビリビリしてるし。この馬鹿力め」
「でも棍棒離してねえ」
「お前みたいな素人でもなし。骨が折れた訳でもないのに離すわけないだろ」
ドゥフシャーサナの言葉にビーマセーナがにんまりと目を細めて口角を上げるのを、師範代わりを務めていたビーマははっきりと見た。そして盛大に顔を顰めた。
(全力でやっても折れず、立ち向かってくる人間なんて、そりゃあ嬉しいよな)
ドゥフシャーサナはサーヴァントであるが、間違いなく“人”なのだ。ビーマから見てもビーマセーナから見ても。
(うっかりすると俺もこうなっていたとか、考えたくねぇな……)
なんかもう実はこの特異点の原因コイツなのでは?と思い始めているビーマを他所にビーマセーナはぎゃいぎゃいとドゥフシャーサナに絡み、ドゥフシャーサナもため息混じりに応じている。
遠い昔、まだ決定的な対立をする前にドローナ師の元で学んでいた時の自分とドゥリーヨダナもきっと同じようだったのだろう。まあドゥフシャーサナ寄りの対応がビーマで、ビーマセーナ寄りの対応がドゥリーヨダナだったが、と苦い記憶にビーマが眉間を揉んでいるとマスターが道場に飛び込んできた。
「サナニキ!! またヴィヤーサさんがメンタルブレイクしちゃった!」
「なんで!? なんもなかっただろ! 何が原因!?」
「その、うっかり先輩がスヨーダナさんのお話を……」
「藤丸ぅ!!!」
「マジでごめん!!!」
「片付けとくか?」
「悪い頼んだ!」
棍棒をビーマセーナに投げ渡して道場を飛び出したドゥフシャーサナが、ギギッと立ち止まって振り返る。
「ビーマセーナ、飯の前に汗流してこいよ! ちゃんと服も着替えるんだぞ!」
「わぁってるよ」
「ん!」
返事に頷いて改めて飛び出していくドゥフシャーサナを見送ったビーマセーナがククッと笑う。
「にいちゃんみてぇ」
ゾッとするほど幼い音だった。成人して久しい男から出てくる声ではない。
「……お前は」
「いいよなぁ、お前は。全部持ってて」
ビーマがビーマセーナを見ると、ビーマセーナはドゥフシャーサナが出て行った道場の戸口を見ながら口を開く。
「兄弟も、友も、宿敵も、嫁も子も」
チラ、とビーマを見たビーマセーナの目は、ビーマには酷く濁って見えた。
「俺はどれも持ってないのに」
あーあ。風呂入ってこよ。と棍棒を片付け道場を出て行ったビーマセーナを見送り、ビーマは爆速でマスターの元に向かった。
「マスター!!! 実はビーマセーナが黒幕なんじゃねぇか!!??」
「え!!!???」
機構ヨダナ
黒幕とかでなく普通に主犯。
自分を弔ってくれた従者たちの「かわいそうに」のたった一言を大事に大事に握っているけれど、どうしてそれを握っているのかはわかっていない。か弱い命が失われるのは「かわいそう」らしいので素ヨダナの知識を使って戦士が勇敢に死ねる方法を考えた。
自我にも自己にも執着が無いので素ヨダナに「体貸してー」と言われれば行動中でなければ普通に貸してしまう。
素ヨダナが自分を壊すために聖杯を使っていることは知っているが、元々仕事が終わったら壊れる予定なので放置している。素ヨダナは頭を抱えた。
カルデアに来てからドゥフシャーサナ食レポ事件を聞いて「は……?」となった。起動してからはじめて理解できない・したくないと思考を投げた経験になる。
素ヨダナ
起動から3年で12億のノルマを熟さなきゃならない機構ヨダナにさすがに同情してる。
まあ最悪なことにはならないだろう。なんてったって正義の味方が来たのだから。
なんか湿ってる? 知らん。
ドゥフシャーサナ食レポにはキレるけれど、それよりもドン引きしすぎてなんか怒り方が「は!? え!? はぁあああ??? ……え、マジ……?」となった。
カルデアビーマ(ビーマ)
ここの世界の俺やっば!!!!!!!
それはそれとしてドゥリーヨダナもドゥフシャーサナも返せ!!!!!!(お前のではない)(そもそも特異点のドゥフシャーサナはまだカルデアのサーヴァントですらない)
ドゥフシャーサナ食レポに関しては「流石にやり過ぎたな」という気持ちと「でも美味かったんだよなぁ」の気持ちが3:7なのでドゥフシャーサナは逃げたほうがいい。
素ドゥフシャーサナ
お兄ちゃんレベル99
ビーマセーナの事情を本人から聞いているのもあって無碍にできない。しかし胃と心臓は痛い。宝具記憶からバターケーキも思い出してしまってギーが食べられなくなった。
ドゥリーヨダナが居ないのもあってクソガキスイッチが完全にオフになっていて、お兄ちゃんスイッチがオンの状態。
「俺がお兄ちゃんだ!!」(ヤケクソ)
食レポについて食われた本人に訊くのヤバくね???
特異点ビーマ(ビーマセーナ)
黒幕ではないが純粋にちょっとヤバい。
基本的に神々がスイッチ入れ忘れてる世界なのに、なんでかヴァーユだけ真面目にスイッチ入れてしまった結果、兄弟すら対等に触れ合うことができなかった。独りぼっちの剛力無双。兄弟仲は良いけれど直接の接触は少ない。妻はいないし勿論子もいない。
実はマスターたちが拠点にしている街には五兄弟はビーマセーナしか居らず、元々他の兄弟たちとは離れて暮らしていた。
おそらくドゥフシャーサナ食レポを聞いたら一番キレる男。
聖仙ヴィヤーサ
一人離れて暮らしているビーマセーナを「じゃあこの子私が孫にもらうね!!!」して同居していた。ビーマセーナがまだなんとか人の文化圏にいられるのはこの人のおかげ。
孫大好き高性能じじい(見た目は素ヨダナより若い青年)。
ドゥフシャーサナ食レポやらバターケーキやら聞いたらキレるよりも卒倒するし、起きてからビーマの前で「どうしてそういうことするの?」とさめざめと泣く。
五兄弟(-ビーマセーナ)
半神半人だけど、神々がスイッチ入れ忘れていたので機構ヨダナの起動までほぼ普通の人だった。ギリビーマセーナが触ったくらいでは折れなかったけれど、喧嘩なんてしようもんならボコボコになる。
ドローナ師に師事していたから普通の人よりは戦える。半神としてスイッチ押されてから急激に膂力が増したので「ビーマ(ビーマセーナ)と触れ合えなかったのこれのせいだったのかよ!!」となった。
特異点が解決したらビーマセーナを迎えに行くことを決意している。
ドゥフシャーサナ食レポ事件は知らないまま終われた。
ドリタラーシュトラ、ガーンダーリー、ユユツ
何も知らされていない。知らせられるはずがない。ヴィヤーサが鉄壁ガードを施している。
ドゥフシャーサナ食レポ事件なんてものは無かった。いいね。
特異点インドの神々
黒幕ではないが、ぶっちゃけコイツらが一番悪い。
プリトヴィー神
シンプルに被害者(神)