神様よりも素敵なひと
「あっ、あぁ…っ♡いやぁっ♡!たすけてしんぷさまぁ……っ!」
「まだあんな奴のことを呼ぶの?いい度胸だね」
シスター服の下から潜り込み、スレッタの蜜壺を舐め上げながら、エランは低く囁いた。いやいやと身を捩るスレッタだが、その手はエランの頭を押さえ、脚はエランの身体を挟み込み、まるでもっとと強請っているようだ。
「そんなに神父のことが好きなら、淫魔なんかにイかされたりしないよね?」
「ひうぅ…っ♡あっ、あたりまえ、れす!わたひ、イッたりなんか、イッたりなんかぁ……っ♡」
「そう。じゃあその愛を証明してみせなよ」
「え……あっ、ひゃあぁあっ♡!あっ、あぁっ…♡す、すっちゃらめ、あぁン♡!」
「イきなよ、ほら、イけ……っ!」
「ひぅっ♡!あ、らめ、ああっ、あーーーーーっ♡♡!」
とろとろと止めどなく蜜を溢す秘部を舐め続け、舌を差し込んでナカを刺激する。それだけで全身をびくびくと震わせて感じ入るスレッタに、とどめをさすようにぷくりとした花芽を舌先で押し潰すと、スレッタは一際大きく仰け反って絶頂した。
ぷしゃ、と水音がして、スレッタの秘部から潮が吹き出す。ぴしゃぴしゃと自身の顔を濡らしていくそれを満足気に受け止めてから、エランはシスター服の中から顔を出した。
「あっさりイッちゃったね。潮まで吹いちゃうなんて、そんなに気持ち良かったの?」
「ちっ、ちがい、ます♡!私、イッてなんか…イッてなんか、ない、ですっ♡!」
「ふうん?」
きっ、とこちらを睨みつける空色の瞳に、エランは目を細めた。なるほど今回のスレッタは随分と強情だ。よほどエランに"いじわる"されたいのか、それとも先輩淫魔としての意地なのか。先程の挑発的な言動からして両方か。
けれど、こんな風に抵抗してくるスレッタを半ば無理矢理組み敷くのは初めての経験で、エランは自分の中で嗜虐心と征服欲が次々と湧き上がるのを感じていた。
神父様、神父様と涙を零すシスターを、いつものように泣きながら好き好きと口付けを強請る、淫らで愛しい自分の妻にしてやるのだと思うと、堪らない興奮が胸を焼く。
まだ負けまいと抵抗するスレッタの全身に口付けを落としながら、エランは優しく囁いた。
「君の想いに気付かない愚かな神父なんかより、僕の方がずっと君を見てる。君が本当は、とってもえっちで可愛い女の子だってこともね」
「あっ、だめです、あン……っ♡」
「好きだよ、スレッタ。大好きだ」
「ん、だめぇ…あ、ん、んぅ……♡」
そっと汗を拭いながらキスをすると、スレッタは抵抗しなかった。口ではだめと言いながらも、うっとりとした表情で口付けを受け入れるスレッタに、エランの支配欲が満たされていく。
形ばかりの抵抗を言う唇を塞いでしまえば、その腕は抱き寄せるようにエランの首に回った。
「んっ、んぅ…♡あっ、した、らめぇ……♡♡」
「ふふ、かわいいねスレッタ」
「やぁ…♡ん、んん……」
唇がふやけるほど重ね続けると、スレッタの声はすっかり甘く蕩けてしまった。熱に浮かされたような瞳で見上げてくるスレッタの耳を軽く喰みながら、エランは囁いた。
「僕はインキュバスだったけど、ずっとそれに気付かなかったんだ。……誰にも何にも、性的興奮なんて覚えたことがなかったから」
「ふぇ……?」
「君に出会って初めて性欲を感じたんだ。この子を抱きたいって、自分の女にしたいって、犯してやりたいって、そう思ったんだ」
「あ、あぁ…っ♡そんなぁ、エランさん……♡♡」
エランの言葉に、スレッタはどろりと瞳を歓喜と悦楽に染めて溶けさせた。愛しい男に初めての性欲を感じさせたのだと思うだけで、子宮がきゅんきゅんと疼いて降り下がってくる。
そんなスレッタの様子に、エランはとどめを刺すように低く囁いた。
「──君が僕を悪魔にしたんだよ、スレッタ」
「あ゛……っ♡♡♡」
スレッタは高い声を上げると、その全身をぶるりと震わせ、その後弛緩して、ぼうっとエランを見つめた。秘部からは蜜が止めどなく溢れており、エランの雄を求めるようにひくひくと疼いている。
その姿は、スレッタがエランの言葉だけで達したことを示していた。
「……今のでイッちゃったの?」
「あぅ…♡だって、だってぇ……♡♡」
エランの意地悪気な言葉に、スレッタは否定をするどころか、頬を染めて身体をいやらしくくねらせた。男の劣情を煽るような仕草を天然でやってしまうのは、彼女がサキュバスだからか。
しとどに濡れた蜜壺に指を差し込めば、待っていたとばかりに受け入れられる。きゅうきゅうと吸い付くそこを可愛がりながら、空いた手でスレッタの頭を押さえて口付ける。上も下もエランに蹂躙されて、スレッタの身体は甘くとろとろと蕩けていった。
「んぅ〜!ぷは、♡ら、らめ♡!ちゅ、ちゅー、らめ♡らめなの♡」
「ん、む……どうして?」
「んっ♡しゅ、しゅきになっちゃう♡しゅれった、しゅきになっちゃう、から♡らから、らめれす♡」
「……へえ、それはいいことを聞いたな」
吐息すら奪うような口付けを繰り返す合間に、スレッタが必死に静止の声を上げる。常からエランとのキスが大好きな彼女にしてみれば、これ以上の口付けは"シスター"としての自分を保てなくなってしまう、と言いたいのだろう。
けれどそんなのは、エランにとっては逆効果だ。
「ん、ほら、舌を出して、スレッタ」
「んっ、ん〜!らめ、らめなのにぃ……♡」
有無を言わせず、スレッタに舌を出すように要求する。普段は何事においても必ずスレッタの意思を確認するエランだが、そんな彼が性行為の時にだけ見せる強引さが、スレッタは堪らなく好きなのだ。
そしてそれを、エランもよく知っていた。
スレッタはだめなどと口で言いながら、自分から舌を出してエランのそれと絡めてくる。じゅるじゅると卑猥な水音を立てながら、スレッタはエランの唾液をこくんこくんと嚥下した。
「んん……ふふ、幸せそうな顔だね。僕のこと好きになった?」
「んっ、やっ、らめれす…!♡たすけて、しんぷしゃまぁ……♡」
「そう。じゃあ、早く僕のものにしないとね」
最後の抵抗を見せるスレッタに、エランは限界まで聳り立った剛直を見せつけると、それをとろとろと蜜を溢し続ける秘部に擦り付けた。途端に甘い悲鳴を上がるスレッタを押さえつけて、エランは口付けを落とし続ける。
「ほらスレッタ、君の大好きなものだよ。なんて言えばいいのか、分かるよね?」
「やっ、いやあっ!おちんちん、だめえ♡!」
「だめなの?じゃああげられないな」
「えっ、あ……」
名残惜しさの欠片も見せず離れて行ってしまった剛直を、スレッタは悲壮な顔をで見つめる。その表情は既に発情しきった雌のそれで、エランはそれにぞくぞくとした興奮を抱きながら、スレッタを嬲り続けた。
「シスター・スレッタ。最後は君次第だよ。君は僕にどうしてほしい?……僕に、どうされたい?」
「あ、あぁ……♡」
「好きだよ、スレッタ。君を抱きたい。──いや?」
それが最後の通告だった。
スレッタは何かを決意するように一瞬だけ唇を噛んで目を瞑ると、ぎゅう、と全身でエランに抱きついて口付けた。
「いやじゃ、ない、です……♡私も、あなたが大好きです。……抱いてください、エランさん……♡」
(……ああ、)
最後の言葉を言うと同時に、スレッタは嬉しそうに微笑んだ。その、淫魔らしさなど欠片もない笑みに、けれどエランは心底自分が惹かれてしまうのを感じた。
にこりとした無邪気な、安心させるような笑みを浮かべて──それでいて全身で、言葉でエランを誘惑して堕としてみせる。やはり今日も彼女には勝てなかった、と腹の中で悔しさを感じながら、エランはそれを剛直ごと叩きつけた。
「あっ、あっ、あ゛ぁぁーーーーっ♡♡♡!!」
「くっ、ぐ……っ!」
既に熟れきっていた蜜壺が、やっと入ってきた肉棒に歓喜して受け止める。膣壁がうねって絡みつき、きゅうきゅうと吸い付いて射精を促す。
スレッタ以外に経験のないエランでも分かるほどの極上の雌の肉体に、一瞬で持っていかれそうになる。エランは歯を噛んで呻き声を上げながら、それに負けないようにスレッタのナカをごりごりと抉った。
「は、はは…!スレッタ、スレッタ……!」
「あっ、あっ、えらんしゃっ♡あぁん♡!」
入れた瞬間にスレッタの秘部から潮がぷしゃりと吹き出たのを見て、エランはひどく満足気に笑った。自分の手によってスレッタが快楽に溺れていくことが堪らなく興奮するのは、この身に流れるインキュバスの本能がそうさせるのだろうか。
(……いや、きっと)
「ん、あぁ…っ!えらん、さんっ!」
淫魔だろうと人間だろうと、この子の前ではきっと自分はこうなってしまうだろう──そんなことを考えたエランのものを、スレッタがぐっと強く締め付けた。
「うっ、ぐ…っ!?」
「んっ、や♡ほかのことかんがえちゃ、らめれす……♡」
私だけを見て、と言うように縋り付いてくるスレッタの全身を受け止めながら、エランはごくりと喉を鳴らした。今度こそ頭の中を占領した雄の本能のままに、スレッタの腰を鷲掴んで剛直を叩きつける。
「あっ、あっ、あぁ……っ!きもちい、きもちいいよぉ……♡」
「はっ、スレッタ、スレッタ……っ!」
「ん、んん…っ♡!えらんしゃ、えらんしゃんも、きもちい……♡?」
「当たり前、だろ…っ!ぐ、出す、から……!」
「あっ、らして、らして♡なからし、してぇ……♡」
どちゅんと最奥を突くと、完全に密着した姿勢でスレッタのナカに吐精する。より奥に、より深くに擦り付けるように膣壁を抉れば、スレッタは大きく仰け反って絶頂した。
「あ、あぁ…♡でてる、あっつい、えらんさんのぉ、しゅきぃ……♡♡」
スレッタはがくがくと全身を震わせながら、エランのものを咥え込んでいる腹を撫でた。ピンク色をしたハートの紋章が妖しく光っているのが、シスター服の上からでも分かる。頼りなさげに揺れるロザリオを手に取ると、エランはそれをスレッタの眼前にちらつかせた。
「……ああ、でも君の身体は、"主に捧げたもの"なんだっけ?」
「あっ、……あぅ、うぅ…♡」
エランの視線とロザリオから逃げるように、スレッタは顔を逸らす。はあ、はあと上気した頬を涙に濡らしながら唇を震わせる修道女の姿に、エランは自身の剛直を引き抜くと、ひくつくそこを傷付けぬようゆっくりとロザリオを挿入し──ようとした瞬間、スレッタが思わぬ力でそれを弾き飛ばした。
「やっ!いや、です!」
「っ!」
予想外の強い抵抗に、エランは目を見開く。そんなエランを涙の残る瞳で睨みつけると、スレッタはエランさんのばか!と震える声を出した。
「ひっ、ひどい!です!エランさん以外のなんて、絶対いやです!私のここは、エランさんだけなんです!」
「スレッタ……」
きゅっと両手を胸の前で組んで、スレッタはきっと強い瞳でエランを睨む。その姿は女として、妻としての誇りに満ちていて、エランは申し訳ないことをした、と頭を下げた。
「ごめんね、スレッタ。僕がやりすぎた」
「ほんとです、エランさんのばかぁ!」
涙をぽろぽろと零しながら、スレッタはエランにしがみついた。怒りを表すようにぷっくりと膨らんだ頬すら可愛いなと思いながら、エランは真摯に謝罪した。
「本当に、ごめん。……君の身体が主に捧げたもの、なんて言われて、我慢できなかったんだ。神様に嫉妬してた」
「むぅ…。そ、それは私も、変なこと言っちゃいました、から……ごめんなさい」
お互いに相手の目を見ながら、ぺこりと頭を下げる。ぐちゃぐちゃに濡れたシーツの上でするにはおかしな光景だが、一度ひどい誤解とすれ違いを経験したエランとスレッタは、こういったことをとても大切にしていた。
「……で、でも、私まだ怒ってますからね!」
けれどスレッタはまだ不満なようで、もじもじと太腿を擦り合わせ、赤らんだ頬と涙目の上目遣いでエランを睨む。これは急いで妻の機嫌を取らなくては、とエランはスレッタを優しく抱きしめてキスを落とした。
「んっ、む、んぅ……♡こ、これくらいじゃ、まら、ゆるさにゃいれす……♡」
「そうか。じゃあ、許してもらうために、もっと頑張らないと。ごめんね、スレッタ」
「ん、んぅ〜♡んっ、んむっ、♡ら、らめ♡まら、おこってぇ……♡♡」
スレッタはすでに口付けに蕩けきった表情だか、まだ許しはもらえないらしい。わざとらしくつん、と横を向こうとしているが、その手はエランの首筋に回ったままだ。
「……スレッタ、教えて?どうしたら、君は許してくれるのかな」
かぷり、と赤く染まった耳朶を甘噛みして低く囁くと、スレッタの身体がぶるりと震えた。情欲に溶けきった瞳がエランを捉えたかと思うと、その手がエランの股間に伸び、逸物をそっと撫で上げた。
「ちゅーだけじゃ、許しません♡ちゃんと、エランさんので、愛してください……♡♡」
「……とんだお嫁さんだ」
先走りを溢し続けている剛直を手で扱かれて、エランはぐっと射精してしまうのを耐えなければいけなかった。度重なるセックスの成果で、どこがエランのいいところなのか、スレッタも完全に把握している。このまま誤射してしまう前に、とエランは再びスレッタをベッドに組み敷くと、どろどろの秘部の入り口に、浅く剛直を抜き差しした。
「あっ、あんっ♡ い、いじわる!やらぁっ、もっと、じゅぽじゅぽしてぇ♡♡!」
すっかり堕ちきった様子で、腰を振りながら淫らなおねだりをするスレッタをあやすように口付けながら、エランは静かに問いかけた。
「スレッタ、君は神様と僕、どちらが好きなの?君の身体は本当は誰に捧げたものなの?」
「んっ、あ…っ♡そ、そんなの、決まって、ます!」
乱れきったシスター服を身に纏っているスレッタが、それを脱ぎ捨てて飛びつくようにぎゅう、と全身でエランに抱きついて──その唇に愛を誓うように口付けた。
「エランさん、です!エランさんが、一番好きです!私の心も身体も、エランさんに、捧げてます……♡」
だからもっと、めちゃくちゃにしてください、──そう続いた言葉が終わるより早く、エランは昂りきった剛直でスレッタを貫いた。
「ひ、ひゃあっ、あっ、あぁーーーっ♡♡!イ゛グッ♡イッちゃ、ひぅぅうぅ♡♡!!」
スレッタの身体がびくんと跳ね、あまりの快楽にがくがくと震え出す。噴き出た潮と愛液でベッドには水溜りができている。怯えて逃げるように下がる腰を鷲掴みにして、エランは何度も腰を打ちつけた。
「あお゛っ♡イッでゆ♡イッてゆから、まっへ、あっ♡あっ、またイッちゃ、あーーーっ♡!!」
連続して絶頂を迎えているスレッタの膣内は、想像を絶するほどの快楽を与えてくる。奥歯を食い縛って吐精を耐えながら、エランは腰を振り続けた。待って、待ってと懇願するスレッタに構わず、抽挿を続ける。スレッタの身体は、貪欲なほどエランを求めていた。
「スレッタ、好きだよ、」
「あっ♡あっ♡えらんしゃ、♡♡」
生来貞操観念など薄いはずのサキュバスであるスレッタが、自分に心も身体も捧げているとまで言ってくれたのだ。貞淑にして淫乱な妻に応えるべく口付けを繰り返していると、徐々にスレッタの様子が変わっていった。
「あっ、あっ、♡しゅき♡えらんしゃん、らいしゅきっ♡イく♡イきましゅ♡」
スレッタは腕も脚も全身でエランを抱きしめながら、ナカも同じようにエランのものを締め付けた。それだけでなく、自分からいやらしく腰を振って押し付けて、より深くに咥え込み、快楽を与えようとする。明らかに射精を促す動きだ。
「ん、むちゅ、♡しゅき、らいしゅき、♡♡イッて、くらひゃい♡わたひで、きもちよくなってぇ……♡♡」
「スレッ、んっ、んん……っ」
膣内はきゅうきゅうと健気に収縮してエランのものを締め付け、口付けしながら必死に舌を伸ばしてエランのそれに触れようとする。全身を使ってエランに気持ち良くなってもらおうとするスレッタの姿に、エランの剛直がどくんと熱く脈打つ。ナカで敏感にそれを感じ取ったスレッタは、心底嬉しそうに微笑んだ。
「えらんさん、らいすき、♡いっしょ、イキたいれす、ね、らしてぇ……♡♡」
うっとりと微笑んで淫魔の肉棒を締め付ける姿には、既に敬虔なシスターの面影はなく、淫欲に堕ち切った一匹の雌であった。
どろどろに溶けた青い瞳に見つめられ、エランは限界まで腰を密着させると、ために貯めた精をスレッタの子宮目掛けてぶちまけた。
「あ゛お゛っ♡♡」
今度のエランの吐精は、より長く、濃く、深かった。既に数え切れないほど絶頂していたスレッタには耐え切れるはずもないそれを必死に受け止めると、スレッタはそのままがくがくと全身を震わせる。
多幸感に包まれたまま、ゆっくり意識を飛ばそうとして──その瞬間、咎めるようにエランの手がスレッタの胸をぎゅうと揉みしだいた。
「駄目だよスレッタ、起きて」
「あひぃぃぃ♡♡!?」
ぎゅうっと力を込めて胸を搾ると、ぴゅっと乳液が吹き出て、スレッタは仰け反った。その顎を掴んで口付けながら更に胸を揉むと、より勢いよく乳液が吹き出る。スレッタは背を反らせて、まるでもっとというようにエランに胸を押し付けてしまう。エランの胸板に挟まれて、またぷしゅっと乳液が飛び出る。大きく尖った胸の先端をこりこりと刺激すると、スレッタはそれだけで軽く達したようだった。
「ひっ、やぁっ!あっ、やめて、ゆるしてぇ、あんっ♡、ん、んむぅ……っ♡!」
とうとう許しを乞い出したスレッタに、エランの征服欲や支配欲がすさまじい勢いで満たされていく。
きゅっと脚を閉じて秘部を守ろうと健気な抵抗をするスレッタに自身のそれを絡ませると、そのまま容赦なくがばりと大きく開脚させた。
「君のここは、もっと、って欲しがってるみたいだけど」
「やぁっ♡ちがうもん♡♡そんにゃこと、言ってにゃいれす…っ♡♡」
「そう?」
「あっ、あ、あぅっ、あぁ……っ♡」
毒々しいまでに妖しくピンク色に輝く淫紋をぐっと押さえつけると、とろり、と秘部から蜜が溢れる。快感に貪欲なサキュバスとしての本能と、あまりに強い快楽に壊れてしまいそうな理性の狭間で乱れるスレッタに、エランは淫魔の角と尻尾を出して見せつけた。初めて見る、エランの悪魔としての姿から目を離せないスレッタに、エランは低く宣言した。
「僕はまだ足りないよ。──君が悪魔にした男の愛を、しっかり受け止めて」
「あ……っ♡」
スレッタは、自分の脳髄がどろりと溶けていくのを感じた。全身から力が抜け、その身体を差し出すようにエランに身を預ける。碌に動かすことすら困難になった身体で、それでもスレッタは、エランの唇に口付けた。
「わたしのこと、すきにしてください、あなた……♡♡♡」
そう言ってぎゅう、と膣壁を締め付ければ、エランのものが再び律動を開始する。それはあっという間に激しくなっていき、スレッタはぼろぼろと泣きながら悲鳴を上げた。
「やぁあっ♡まっへ♡まってくりゃさ、あぁん♡♡」
「好きにしてって言ったのは君だろ」
「やっ、やっぱり、まって、あぁあっ♡♡イッだ♡いまイぎまひたっ♡まっへよぉ♡♡」
「知ってるよ。君は本当に感じやすくてかわいいね」
「あっ、あひ、♡あうぅ……♡」
エランにかわいい、と囁かれながら頭を撫でられるだけで、スレッタの脳は多幸感で支配され、よりエランに従順になっていく。
すっかり堕ちきった様子のスレッタを好き勝手に揺さぶりながら、エランは問いかけるように言った。
「そういえば、僕のことを"新米インキュバス"って言ってたよね。その新米にいいようにされる気分はどう?ベテランサキュバスのスレッタ先輩」
「あぁンっ♡ご、ごめんにゃしゃい♡しゅれったのまけ!しゅれったのまけれしゅ♡!まけりゃから、もうおちんちんごちゅごちゅしにゃいれぇっ♡♡」
あっさりと敗北を宣言して、スレッタは泣き噦った。意外と負けず嫌いで嫉妬深いエランを散々挑発したことを後悔しても既に遅く、エランは当然のように抽挿を続けた。
「スレッタ。君は僕の雌なんだよ。きちんと両家に挨拶もして認められた、正式な夫婦なんだ。だから、たとえ嘘でも他の者に身体を捧げた、なんて言ったら駄目なんだよ。分かった?」
「わがっりゃ♡わがりまひたっ♡しゅえった、えらんしゃんのものれしゅ♡!えらんしゃの雌れすっ♡!らからもうゆるひてぇっ♡♡!」
「だめ。許さない」
「そんにゃ、あひぃぃっ♡♡」
スレッタはもう、自分が何を言っているのかもよく分かっていない様子だった。そんなスレッタの姿を目でも犯しながら、エランは再び自分の剛直が射精の準備をしていることを悟った。
精を搾り取るのが淫魔というのなら、真の意味で敗北し、精を奪い尽くされているのはエランの方だろう。スレッタの一挙一動が、どうしようもなくエランを煽るのだ。
「はっ、出る……っ!」
「あーっ♡あー、あぁーーーーっ♡♡!!」
子宮の入り口をごつごつと抉りながら吐精して、エランはそのまま律動を続けた。激しい抽挿に、愛液と精液が混ざり合って、スレッタの秘部がこぽこぽと泡立つ。そこから注がれたばかりのエランの精子が掻き出されてしまっているのを見て、スレッタは悲痛な声を上げた。
「あっ、らめ!まって、じゅぽじゅぽ、だめっ!せーし、こぼれちゃう……っ!」
スレッタは震える手を必死に伸ばしてエランの精子を掬い取ると、それを口に運んだ。ぺろぺろと手を舐め、ちゅぱちゅぱと指をしゃぶると、再び秘部に手を伸ばす。
夢中になってそれを繰り返しているうちに、スレッタは、エランが動きを止めてその様子をじっと観察していることに気が付いた。
「スレッタ、君は……」
「あっ、あ、……わたし、その、」
スレッタはさあっと青褪めた。精を食物とするなら、先程の行動はいわば床に落ちた食べ物を拾って貪るような行為だ。日頃から気品ある行動をするエランにとって、その仕草はどう映るか。卑しい、下品な女だと嫌われてしまったら。
最悪の想像に、スレッタは先程までと全く違う意味で震えてしまう。
「あのっ、わたし、ごめんなさ…、んぅっ!」
謝罪の言葉は、重ねられたエランの唇に吸い込まれていく。代わりに侵入してきた舌が口内を散々に蹂躙し、驚いて動けずにいるスレッタの舌を引き摺り出して甘噛みされ、スレッタはびくびくと身体を震わせた。
「ん、……スレッタ、君は本当にかわいいね。そんなに僕の精子が好き?」
「う、……はい」
素直に頷くスレッタに、エランはもう一度かわいい、と言って頭を撫でた。先程までの貪り合うようなそれとはまた違う、愛しむような口付けをたくさん降らされて、スレッタはぽうっとしてエランを見つめた。
「すごくかわいくて、淫らで、綺麗だ。好きだよ、スレッタ」
「あぅ…♡わ、私、かわいい、ですか?ちゃんと、えっちですか?あ、あんなことしても、いいんですか?」
スレッタは、ぎゅうっとエランの服を握って、揺れる上目遣いで問いかけた。
エランに出会うまでキスすら経験のない、落ちこぼれのサキュバスだったスレッタは、自分が果たして女として魅力があるのかどうか、ずっと不安だったのだ。
そんなスレッタを安心させるように、エランはゆっくりと腰を揺らしながら、ちゅ、ちゅと口付けていく。スレッタは、それにナカをきゅんきゅんと甘く痛めた。
「君は僕にとって、世界で一番の人だよ。それに、君がいやらしくて淫らだと、すごく興奮する」
「ん、んぅ…っ♡ほんと、ほんとれすか……♡?」
「そうだよ。君はサキュバスで、その上僕というインキュバスの妻なんだから、どれだけ淫らでもいいんだ。君の恥ずかしい姿を、もっと僕に見せてほしい」
「あっ、あぁ……っ♡」
どろり、と自分のなかで、最後の理性が溶けてしまうのを、スレッタはどこか遠くで感じていた。エランの言葉には魔力がある。この人に全部を曝け出して差し出したいという気持ちがどんどんと膨らんで、スレッタの思考を支配した。
「わ、わたしは、スレッタは、エランさんに抱かれないと、エランさんのおちんちんがないと、生きていけません……♡♡どうかこの淫らな妻を、ずっと可愛がってください……♡♡♡」
スレッタは本能が命じるままに服従の姿勢をとり、エランの肉棒を咥え込んだままの秘部を見せつけるように脚を開いた。
どろどろに蕩けた表情も、ぴんと立った胸の先端も、いやらしく光る腹の淫紋も、ぐちゃぐちゃに濡れて剛直をしゃぶっている蜜壺も、スレッタの恥ずかしいところが、全てエランに見られている。それがたまらなく幸福で気持ち良い。
エランはぎらぎらと瞳を緑色に輝かせると、興奮した獣のように悪魔の尾を激しくベッドに打ちつけた。
「えらんさ、♡ひっ、ひゃあぁぁっ♡♡♡!」
「スレッタ……っ!」
ぐっとスレッタの脚を折り畳むと、上からのしかかり押し潰すように剛直を叩きつける。どちゅんと激しい水音が響き、一突きごとにスレッタの頭は白く染まった。
「あ゛っ♡あ゛う゛っ♡えらんざ、っ♡」
「スレッタ、スレッタ、かわいい、スレッタ」
エランはスレッタが何度達しても離してくれず、いつまでも硬度を保ったままの剛直で好き勝手に膣内を犯し続けた。スレッタは何度も気絶しそうになったが、その度にエランに起こされた。乱暴とすら言えるその動きに、スレッタは心底悦び、惚れ惚れとしていた。
初めて出会った時、エランからは性欲の欠片も感じられなかった。そのエランが今や、こんなにも夢中になってスレッタを抱いているという幸せ。サキュバスであるはずのスレッタを屈服させるほどの圧倒的に強い雄、上位の淫魔の雌に、番にされたのだという悦び。
溢れるほどの多幸感に骨の髄まで満たされて、スレッタはぎゅうぎゅうとエランにしがみついた。
「だめ、らめれす…♡も、わたし、しんじゃう、しんじゃうぅ…、ゆるし、てぇ……♡♡」
「だめ」
「そんにゃあ……♡♡」
「まだ、もっと。スレッタ」
今度のエランの抽挿は、ひどくゆっくりとしていた。剛直の存在を膣内に刻みつけるようにごり、ぐり、と一突き毎に深く抉っていく。ずろろ、と引き抜かれた剛直が再びどちゅん、とナカを穿つたび、スレッタの思考も身体も溶けていった。
スレッタはもう、自分が果たして人としての形を保っているのかすら分からなかった。実際、スレッタには普段隠してあるはずの淫魔としての角や尻尾が露わになっていたが、それに気付くことすらなかった。
「はーっ、はーっ、スレッタ、スレッタ……」
エランの瞳はぎらぎらと輝いていて、まさに悪魔のそれだった。自分がこの人を悪魔にしたのだと思うと、スレッタはそれだけで死んでしまいそうなくらい嬉しくて幸せで、なんとかしてそれをエランに伝えなければ、と思った。
スレッタは最後の力を振り絞って、にっこり笑ってエランに告げた。
「えらんしゃん、らーいすき」
その瞬間、スレッタの膣内の最奥で、エランの精が弾けた。どくどくと注がれる熱を感じながら、スレッタの意識は遠くなっていった。