礼佳の裏話
あ〜、うちが呪術師なった理由?気になる?いいよ話したげる。
うちのこと見つけてくれたのが全員何かしらの術式持ちのお家だったんやけどね。
あ、うち孤児だったの。その話はまた今度ね、脱線しちゃう。
んで、お姉ちゃん2人とお兄ちゃん1人が呪術師だったんよ。
そのうち1人お姉ちゃんが任務で殉職。
なんてことない任務のはずだったの。あの時も「お土産買ってくるね〜!」って言ってて。でも等級が釣り合ってなかったの。お姉ちゃんが確か、2級で任務は1級。しかも特級に限りなく近い。
お姉ちゃんは昔から呪術界の女性の地位向上とかの運動してたし、何度か上に抗議もしてたし。ただ術式も呪術師としてのポテンシャルも高かったから邪魔だったんやろうね。消されたの、上層部によって。
帰ってきたのはお姉ちゃんの上半身といつも着けてたピアスだけだった。
その時、うちの心にはヒビが入った気がした、いや壊れたのかな。
無理もないと思う。だって家族の中でもうちが1番好きなお姉ちゃんだったんだよ?そりゃ壊れるって。学校にも行けんくて、ご飯も食べれんくて。あの時はみんなに迷惑かけたなぁ。
それが原因でもう1人のお姉ちゃんも引退、今は海外諸国を飛び回ってたと思う。あれ、家にいたっけ?
あ、話戻すよ。で、その後すぐにね?お兄ちゃんが呪詛師になっちゃってね・・・
なんか昔から
『上層部のやり方が気に食わない、こんなこと言ったら殺されるけど、女性や子供を戦場に送り込むのはいくらなんでも酷すぎる!』
って言っててね、今回のお姉ちゃんの件で、思いっきりブチギレてうちら置いて出てっちゃった。
まだ確か生きてたはず、うん、まだ処刑はされてない。けど一気に2人もいなくなってもうそのころはやばかったな〜・・・・・
あ〜どしよ・・・・涙出てきた。ズッ、ハア、ヒグッ、ウウッ、・・・・・・・・・・・・(なんで置いてったんだよ姉さん、兄さん・・・置いてかないでよ、ずっと一緒にいてよ・・・なんで・・・なんでよっ!!!!)
〜以下落ちつくまでカット〜
ん、待っててありがとね〜。ズッ、大丈夫、落ち着いたよ。ありがと。
でえ〜っと・・・そうだ呪術師になった理由か。二つあってね?一つがお兄ちゃんを探して「バカ!!!このおバカっっ!!!!」って言うためかな〜。だってなんも言わずにでてったんだよ?そりゃ怒るって。思いっきりグーパン決めてやる。
二つ目がお姉ちゃんがやりたかったことをするため。そそ、呪術界の女性の地位向上。昔よりだいぶマシにはなったけど今も割と低いじゃん?だからもっと向上させたいな〜って。
変かな、こんな理由でやってるなんて。・・・・ありがと。あ、任務はいった。じゃあ、あとでね!