破滅の竜魔導士とイチャラブエッチする話

破滅の竜魔導士とイチャラブエッチする話


 破滅の竜魔導士──今はそう名乗る彼女のことは、まだほんの子供だった頃からよく知っている。

 かつて、彼女が《守護の竜魔導士》だった時から秘められた才能は誰もが認めるところだった。幼いながら魔導に通じ、竜の力をも操れる類まれな少女。特に私はその才能を開花させて正しいことに使ってほしいと、そう願いソーサラーの一人として少女へと指導を続けてきた。

 自慢ではないが私は穏やかな性格であり子供からもよく懐かれる。ちょっと押しに弱い、なんて仲間内で揶揄われることもあった。おかげ様で守護の竜魔導士への指導は滞りなく進み、破滅の竜魔導士へと成長した今では師匠として快く自立を見守るだけと思っていたのだが……


「これはどういうことかな?」

「見ての通り、夜這いですよ?」


 寝ている私の上に跨った女性がさも当然といった素振りで答えた。トレードマークたる大きな三角帽子の下でマゼンタの瞳と綺麗なライムグリーンの長髪が揺れる。自分の発言がどんな意味を持っているのかまるで頓着していない様子だ。

 困惑する私を誘惑するようにスリスリと、下腹部へと彼女の黒のショートスパッツが擦りつける感触がのぼってくる。衣の擦れる微弱な快感、その奥に潜む柔らかな陰部の感触が分かってしまう。興奮を湛えた彼女の呼気は火竜のブレスのように熱い。

 あまりに唐突であったが身体は正直で、女性の痴態を前に堪え性もなく愚息が膨らもうとする。褒められない劣情をどうにか抑え込んだ私はゆっくり諭すように破滅の竜魔導士へと語り掛けた。


「……止めなさい、女の子がそんなことをしてはいけない。冗談だろうと好きな人以外にやってはいけないことだよ」

「なら欠片も問題ないですね、だってわたしはあなたのことが好きでこうしてるんですから……んっ♡」

「────」


 スリスリ、スリスリ、クチュクチュ。

 言葉を失う私を他所にさらに強く下腹部へと圧力が掛かった。陰部を前後に擦りつける動作は誰が見たって自慰行為に他ならず、艶やかな吐息が彼女の口から漏れたことに驚きを隠せない。しかも秘部が濡れてきているのか、布が擦れる音の中に湿った音が少しずつ混じり出す。キュッと閉じられた瞳は快楽を我慢しようとしてるのか。

 私の身体を使って自慰を行い感じ始めている──そう認識した途端に一物の制御が利かなくなった。ザアッと血流が集まって肉棒が硬くなる。己の股下でバキバキに硬くなった男のシンボルに竜魔導士は「あはっ♡」と嬉しそうな声をあげた。


「やっと大きくなった……♡ もし興奮してくれなければどうしようと不安になるところでした」

「き、君は……」

「これだけやってまだ疑うんですかー? こんな恥ずかしい姿、あなた以外には絶対に見せられないですから♡ んくっ、ふうっ♡ イ、くっ──っ♡」


 グリグリと一際強く竜魔導士の股間が押し付けられ、その刺激でどうやら絶頂したらしい。嬌声と共にじんわりスパッツ越しの湿り気が届いて私の衣類を濡らしていく。快楽に蕩けた表情はかつての面影を残しながら、けれど大人としての妖しい魅力と自信に満ち溢れていて──とんでもない美人に成長したんだなと、今更のように実感した。


「ねぇ」


 痴態を前に茫然としていた私へ、先ほどまでとは逆に竜魔導士の方がゆっくりと語り掛けた。

 向き合った瞳は情欲に濡れている。暗い室内でもなお輝いて吸い込まれそうなほど美しい。


「あなたがたくさん優しくしてくれたから、わたしもたくさん好きになってしまいました」


 かちゃり、胸元の竜を象った留め具が外された。肩回りを覆う上着が外され白を基調とした衣装が露わになる。隠されていた胸元は膨らみこそ控えめだったが、成熟したスレンダー体型は否応なしに女の色香を振り撒いて憚らない。


「わたし、もう子供じゃないんですよ? ただ守られるだけの魔導士は卒業して、あなたの隣に相応しくなれました」


 ゴクリと喉を鳴らす音が嫌に大きく聞こえた。心臓の鼓動がうるさい。久しく忘れていた性欲がムクムクと鎌首をあげて私の理性を浸食する。いや、それだけじゃない。眼前の、子供の頃から知っている女性への愛おしさが止まらなかった。もう我慢できそうにない。


「だからどうか──わたしの好きを、受け止めてください」


 告白と共に重ね合わされた唇。瑞々しい感触を私は拒むことができず、差し入れられた舌を大人しく受け入れたのだった。



 一度同意が結ばれてからは早かった。

 舌を絡め、水音を立てながら情熱的なキスを交わした後、すぐに私の下半身は脱がされて。大きく勃起した一物がブルンと跳ね起きてしまう。巨大でグロテスクな物体へマジマジと注がれる視線が気恥ずかしい。


「うわぁ、初めて見たけどすっごい大きい……」

「あまりじろじろ見られると恥ずかしいのだが」

「わたしがオナニーしてイくところ見たんですからお相子ですよ」


 竜魔導士はクスクスと笑いながら添い寝するように身体を預けてきた。すぐ傍までやって来た顔を見やり、すっかり身長も伸びたんだなと感慨深くなる。鼻腔をくすぐるフローラルな香りはかつて無かったものだ。

 しばし陶然と私の顔を眺めていた竜魔導士だったが、不意に耳元へと唇を近づけると、ペロリと一舐め。ぞわっとした感触に身体が震えるのもつかの間、追い打ちをかけるように囁き声が鼓膜を叩いた。


「それじゃあ、今度はそちらに気持ちよくなってもらいますね」

「ま、待て、私は別に──」

「遠慮しなくて大丈夫です、わたしの手で好きなだけ気持ちよくなってくださいね♡」


 露出した陰茎に竜魔導士の華奢な手の平が被せられた。いつも仰々しい杖を握る白い手袋越しに肉槍が優しく掴まれ、万が一にも傷付けないような慎重さで擦られ始める。もどかしい、けれど決して不快ではない気持ち良さがジワジワと頭に染み込んでいく。


「ほーら、おちんちんいっぱい扱いてあげますからねー♡ ごしごし、ごしごし♡」

「っ、どこでそんな、言葉を」

「女の子には、秘密が山ほどあるんですよー」


 などとミステリアスな微笑みのまま、耳元で囁かれてしまえば追及する気持ちさえ薄れてしまう。私の方が年上で、彼女を見守ってきたはずなのに、添い寝されたまま囁き手コキされてしまう背徳感。段々と慣れてきたのか手の動くスピードも上がってきて、裏筋や先端を苛められると思わず情けない声が出てしまった。


「気持ちいいですか?」

「あ、ああ……」

「ふふっ、可愛い。喜んでもらえて良かったです……もっともっと、素直になってくださいね」


 優しく静かな声音が脳の深いところまで浸透してくる。布地に包まれた細指が私の弱いところをこれでもかと責め立てる。根本、裏筋、カリ首、先端……どこに意識を向けても気持ちよくて逃げ場がない。

 ペロリと舌で耳を舐められると淫靡な水音がダイレクトに響く。さらに擬音による言葉責めまで加わって頭がおかしくなりそうだ。男としての威厳やプライドを忘れて射精だけに思考が埋め尽くされていく。


「ごしごし♡ くにくに♡」

「っづ、ぐぅ」

「くりくり♡ しこしこ♡」

「ダメだ、もう──」

「射精しそうですか? それなら……」


 何かがスポッと陰茎に被せられた。ツヤツヤしたそれは仄かに温かさを感じられて不思議と安心感を覚えてしまう。その上から竜魔導士の手が動き変わらず男の泣き所を責めてくる。

 いったい何が──疑問を覚えて視線を下半身に向けたのが間違いだった。白いその布地がさっきまで竜魔導士の手を覆っていた手袋だと気付いてしまった瞬間、私の理性は呆気なく焼き切れた。


「わたしの手袋オナホールに精液びゅーって吐き出しちゃいましょう♡」

「うぁっ、出る……っ!」

「我慢しないで、ほら、びゅっ♡ びゅーっ♡♡」


 彼女が普段から身に着けているものを汚す興奮と罪悪感、そして私だけにそれを許してくれた優越感。色んな感情がない交ぜになった射精は今までの中で最高の気持ち良さだった。ドクドクと肉幹が震えて精液を吐き出し手袋へ雄の証を塗り付けていく。竜魔導士も煽るように手袋を亀頭に押し付けて一滴残らず精子を吸い取ろうと必死だった。


「あはっ、たくさん出ましたね……これが男の人の精液かぁ。べっとりネバネバして凄い匂い……♡」


 ぐちょりと、音を立てながら手袋が外される。粘ついた精液が糸を引きながら落ちるが、吐き出した欲望のほとんどは手袋の中に納まってしまっていた。そこから漏れ出た雄汁に竜魔導士は鼻を近づけスンスンとしてから、ペロリと一舐め。一瞬顔を顰めてからニコリと笑う。


「うわぁ、苦いし雄臭いしで癖になっちゃいそう♡」


 こちらを一瞥して誘うように笑った。淫らなアピールを前に急速に一物が復活していく。

 たった今射精したばかりというのに、私の理性は既に獣のようになっていた。


「っ、この──っ!」

「あっ……♡」


 ガバリと起き上がって竜魔導士をベッドの上に押し倒した。細い身体はどこを触っても硝子細工のように美しく儚い。傷つけないよう慎重にするべきなのに、その程度の自制すら今は煩わしかった。


「君のことが好きだ、抱かせてほしい」

「その言葉を待っていました。やっとあなたから踏み込んできたことを嬉しく思います」


 今日の今日まで子供のように接してきた女性だったはずなのに、こうして一世一代の告白をして気持ちを通わせている。その事実に複雑な想いと確かな喜びを感じながら、私は彼女の秘所を守る砦へと手を掛けた。


「脱がせるよ」

「はい、どうぞ」


 手コキの間も濡らし続けていたらしい、じっとり濡れたショートスパッツをグリーンの可愛らしい下着ごと下ろしてしまう。雪のように白い地肌と、その上を飾る草原のごとき緑の叢が目に鮮やかだった。さらに下に位置する割れ目は軽く開いて内部の赤を開帳しており、トロトロ溢れる愛液がシーツへ染みを零していた。


「……綺麗だな」

「あんまりじっくり眺められるのは、その、恥ずかしいので……♡」

「君だって同じことをしただろう?」


 意趣返しに言ってやれば「うぅ」と口を噤んでしまった。彼女と軽口を叩き合うなんて毎度のことなのに、今は何気ない一挙手一投足を可愛らしく思えて仕方ない。

 指を伸ばし粘膜を傷つけないようそっと秘裂を広げた。すっかり潤ったそこは今更愛撫をする必要も無さそうだ。試しに指先をつうっと走らせてみれば、竜魔導士は電流に打たれたようにビクンッ! と身体を跳ねさせる。


「ひゃうっ! きゅ、急にするのはやめてください……」

「悪かった。挿入れていいかい?」


 返答に言葉は無かった。ただ竜魔導士は両手を自分の割れ目に添えると、くぱぁと私に向けて開いてみせる。物欲しげにヒクつく膣口も、皮を被ったまま震える陰核も、針で開けたような小さな尿道口も、全部が不躾な視線の下に晒されて──切っ先を入口に合わせると、正常位の体勢でゆっくりと彼女の中へ潜り込んだ。


「んっ……ふぅ……♡」

「大丈夫か?」

「平気、です……太くて大きいのが、わたしの中に……」


 大きく深呼吸しながら竜魔導士は私の分身を受け入れてくれる。まだ男を知らない事の証をぷつりと突き破り、ついに彼女の最奥へと亀頭が到達した。幸い処女喪失の痛みはほとんど覚えていないようだった。

 膣内でピッタリ収まった状態で一呼吸置く。彼女の呼吸が落ち着くまでは擦るように亀頭を子宮口に当て、これからここに射精すると教え込むようにマーキングする。とんだ独占欲だと呆れるばかりだが、分かっていても止められそうにない。


「んっ、そろそろ慣れてきました……動きたい、ですよね?」

「ああ、我慢の限界だな……」

「もうわたしは大丈夫ですから、遠慮せずおちんちんを出し入れしてください♡」


 また男を煽るようなことを言う──妖艶な顔つきに相応しい言葉ばかりどこで覚えてきたのか。理不尽な怒りを乗せて腰を動かし始めた。

 私もそこまで女性経験が多いわけではない。けれどよく潤った竜魔導士の膣内は明らかに名器そのもので、襞がみっちり詰まってどう動かしても吸い付いてくる。引き抜けばギリギリまで肉棒を捕まえようと伸び、突き込めばキュッと締め付けて離そうとしない。子宮口をノックすれば輪っかがちゅうちゅうと吸い付いて屈服のキスを捧げてくれた。


 重たい水音を響かせながら何度も何度も、竜魔導士の膣をわが物顔で味わい続ける。初めはまだ遠慮がちだったのに気が付けば一切の容赦が消え、貪るように強烈なピストンを繰り返す。


「んっ♡ あうっ♡ あっ、あ゛あっ♡ おく、すごいっ♡」


 先ほどまでの余裕そうな笑みもどこへやら、白い喉を晒して喘ぎ声をあげることしかできてない。自分の中を掘削される感触に瞳を潤ませ、鮮やかな髪をシーツに散らしながら全身で快楽を表現して。どこまでも淫らで美しい光景により興奮が高められた。


「あっ、待って──胸まで、触らないでっ♡」


 服の前部分をはだけ、愛らしい小ぶりな胸もしっかり触らせてもらう。ふるふる揺れる赤い頂点を指で摘まんで転がしたり、全体をフニフニと揉んでみたり。興味の赴くまま緩やかに双丘を責めてやればいっそう嬌声は大きくなった。


「これっ♡ だめっ♡ おかしくなっちゃう──イっ、くぅ♡♡」


 膣内がギューっと甘えるように締め付けられ、竜魔導士の割れ目からはぷしっと潮が溢れて私の身体にかかった。途端に雌の淫臭が部屋に満ち溢れる。成長した魔導士らしからぬイき姿にすっかり脳を焼かれた私は、まだ絶頂したままの竜魔導士の腰をガシっと掴んだ。こちらの意図を察したのか彼女の顔が喜悦に歪むが、構わず膣内でラストスパートを開始した。


「ま、待って、いま、イってますからぁっ♡♡」

「ダメだ、先に誘ったのは君なんだから、私が射精するまで頑張ってくれ」

「そんな♡ ひどい、ですっ♡」


 口ぶりとは裏腹にどこまでも嬉しそうに身勝手な男の欲望を受け止めてくれる。とろふわな膣内を幾度も肉棒でゾリゾリと擦り上げて自分を高めながら、竜魔導士も道連れとばかりに快楽の坩堝へ叩き込んだ。


 ばちゅん、最奥を一突きするごとに湿った破裂音が響き渡り、嬌声が室内に木霊する。

 ぴちゃり、顔を近づけて蛇のように舌同士を絡み合う。唾液の銀橋がつうと伸び、ぷつりと切れる。

 ぎゅうっと、竜魔導士の両足が私の腰に絡みついた。腰をホールドして膣内射精をねだる状態。膣内出しは絶対避けるべきという理性はずっと前に溶け落ちた。


「わたしの中にっ♡ 温かい精液、全部吐き出していって♡」

「ぐっ、もう……!」

「ねっ♡ びゅーって出して一緒に気持ちよくなっちゃお?」


 腰に絡みつく両足にグッと力が入った。強制的に亀頭が子宮口に密着させられ、抵抗することなく私も受け入れた。ビクビクと震える切っ先が竜魔導士の一番大切なところに狙いを定め、そして──


「あっ、ああ゛あぁぁぁ……っ♡♡ ドクドクって、熱いのが♡ 子宮の中にたくさん注がれてる……♡♡」


 煮え滾る欲望の塊すべてを彼女の中へと注ぎ込んだ。

 子宮の中を占領するような白い奔流が放たれる。自分でも驚くほどの射精量で子部屋の中をべっとりと白く染め、その熱と振動で竜魔導士はビクビク震えて絶頂していた。半開きになった口から涎を零し、とろんとした瞳からは嬉し涙を流して私の射精を受け入れてくれた。


「はぁ……抜く、ぞっ」

「んむっ、あふっ♡」


 ようやく一呼吸置いたところで肉槍を抜けば奥からドロリと精液と愛液の混合液が溢れてくる。薄い胸は荒い呼吸と共にゆっくり上下し、大きく開かれた脚はそのまま閉じられる気配も無い。まるで凄惨な強姦後の現場のようで、けれど確かな愛を持って行為に挑んだ満足感に胸がいっぱいになった。

 などと考えていたせいだろうか、再び一物が硬さを取り戻し始めたではないか。もう二回も射精したのにとんだ節操なしだ。目ざとく見つけた竜魔導士も少し呆れたような笑みを浮かべた。


「まだ……満足できないみたいですね」

「すまない、私の中にこんなに性欲があるとは知らなかった」

「大丈夫、わたしが受け止めてあげますから。だってほら──」


 言いながら四つん這いで竜魔導士は肉棒の下へ進んで顔を近づけると、


「わたしはあなたの恋人にして、並び立てる魔導士なんですから♡」


 チュッと誓いのキスを落としてくれたのだった。

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