眠れ宿痾よ目覚めは遠く
ゔぁっ…あ゛ぐぁ……あ…
や やぁ…久しぶり だね
随分…前に私と戦っ たこと…覚えて る?
それ は嬉しい な
…ん?何で…こん なことになっ てるかって?
…そう だね 簡単に…言うと 先を 越された からかあ゛ぐッ!?
あはは…ごめんゲホッ ごめん
ま そういう…わけで こんな ことになっちゃった ってわけ
たぶん 私はもう 死ぬ…んだ
全く…酷い話だよね ちょっと 遅れたってだけで…こんな仕打ち されるなんて
まあ…勇気がなかった私の責任…なの かな
早くあそこに…君の元へ行かなかった 私の…
ごめん ちょっと肩…貸してくれない?
ああ…ありがとう
…あれ?
…あはは もう座っても いられなく なっちゃったんだ…私
まあでも 君の腕に支えてもらえるなら…悪くない かもね
ねえ…せっかく君に 会えたんだし 言わせて…もらうよ
ずっと ずっと 好きだった
今の君には ちゃんとした恋人が いると思うから
こんなこと言うのは ダメ なんだろうけど
やっぱり 言いたくなっちゃった…ごめんね
…私たちは 帰るべき場所が あるんだ…結構 高ーい山 なんだけどね
でも…今の私に 帰る場所なんて もうないんだ
今まで ひたむきに生きてきたのに いきなり…余命宣告 出されて
帰る場所も失って 色んなもの…憎んだけど
こうして…君の腕の中で 眠れるなら 悪くない…人生だったかも
ああごめん…そろそろ 限界…
最期に…なるけどさ
私の 帰る 場所になってくれて
ありがとう