真新しい手記・24
新作だー!\太陽万歳!/
執筆お疲れ様です…!
『獣退治』
今回はルフィ&ローの主人公達フェーズ。
「コラさん&ねえちゃん(姉様)を起こす」という同じ志を抱いてヤーナムの夜を駆ける二人に待ち受けるものとは…?
語り部はローが担当。
参りましょう。
【『D』の子供達、夜を駆ける】
・ローの道案内の元にヤーナムの夜を駆けるルフィ。
月が照らすであろう夜の聖堂街を駆け抜けながら、ローは行方の知れぬドフラミンゴが向かいそうな場所、ドフラミンゴへの処置の方法を検討していく。
【遭遇!ドアドアの能力者!】
・夜を駆ける最中、ルフィ達の前に現れたのはCP9の一角、ドアドアの実の能力者のブルーノ。
ルフィはW7〜司法の島とエレジア騒動の時とでこれで3回目の遭遇になるのかな?
ローは反応的にはブルーノとは初遭遇…なのかな?
ルフィ
「ドアのやつ!」
ブルーノ
「長官殿よりは記憶に残っていたようで結構」
……あれ、これ凄ーく遠回りにスパンダム長官disられてない?
つまりこれスパンダム長官は記憶に残…げふんげふん。
ロー
「おれ達をお前一人で止める気か?」
ブルーノ
「…いいや。麦わらにはお前が付いている事も想定済みだ」
……ふむ。ブルーノ…いやCP9達政府側の連中はローとルフィが組む事を想定の範囲内としている、と。
ローは「(ルフィの事は)何度も助けているしな」と納得しているようですが、はたしてブルーノ達政府側の連中はどこまで情報を仕入れているのやら…
・ブルーノの手が、再び空間を開く。
そこから現れるのは……
【戦闘!赤目の獣達!】
・ブルーノの能力「"空間開門"」により別の空間より繋がれ、ルフィ達の前に解き放たれたのは…ドレスローザでも遭遇した「赤目の獣達」。な、何故ここに…?!
ルフィ
「こいつら…ドレスローザの…!」
ブルーノ
「いかにお前達といえ、この数の獣を狩るには相応の時間と労力が必要だろう」
そう言い残して、ブルーノは手早くルフィ達の前から撤退。
残されたのはルフィ達と聖堂街に解き放たれた赤目の獣達。
ローも内心に「あいつらまさか、このために赤目の獣をウチに運び込んでいたのか」と驚きを隠せない様子。
ルフィ
「こいつらぶっ飛ばすぞ!」
ロー
「仕方ねえな…聖堂街に放置もできねえ」
拳を構えるルフィに並び立つロー。
鬼哭を引き抜き、脳裏に掠めるは「待機中の狩人も少ない」という事実。
眼の前の獣達を確実に"戦闘不能"にしておかなければ…と気を引き締めた。
さて戦闘の推移は…
ローの予想以上に長引いていた。
まず、ルフィの攻撃は獣達に殆ど通らなかった。
…やはり「聖血」を拝領しなければ獣達に有効打を与えられないのか…ゾロの刀、その剣技ですら獣に届くか怪しいのですからさもありなん…ではありますが…
能力者であってもやはり厳しいらしい。
ローの解説もありがたいですね。
成程…ルフィのゴムゴムの様な「身体能力に影響を与える」タイプの悪魔の実は特に対獣戦だと相性が悪いのか…
「より神秘に近い生成型か自然系の能力ならいざ知らず」…とありますが、生成型というとカタクリさん(モチモチの実)みたいなイメージでしょうか?キビキビの実とかどうなるんだろ…?
自然系の能力が神秘に近い、というのは直感的で分かりやすいですね。
とはいえルフィとて四皇最高幹部と渡り合える実力者。通常の獣であればすぐにのして戦闘不能に追い込めたのでしょうが……今回はそうはいかなかった。
戦闘が長引いた原因、その大きな一つは赤目の獣の異様なタフネスと回復力。
ローにとっては赤目の獣とて「治せる相手」であり、わざわざ殺す事もない相手。
特に相手が何らかの情報を保持している場合においては、尚の事生け捕りが基本になる。
それに、とローは続ける。
ローには赤目の獣の連中…彼らの所属にはおおよそ見当がついているらしい。
しかし眼の前の獣達が一般人の可能性もゼロじゃない事を仮定するのであれば、本当にどうしようもならない限りは「斬って捨てるのはごめんだ」との事。
…ここら辺の心情は、この世界線のローならではなんだろうなぁ。海賊であるよりも一人の医療者としてのメンタリティが強いのがこの世界線のローだと思っております。
しかし、ローのその判断は赤目の獣達を相手取るにはひどく不利なものだった。
生半可な傷は獣の動きを鈍らせるには殆ど何の役に立たず、鬼哭から放つ怨霊の攻撃に至っては耐性すら感じられる。
そもそも、ルフィと同じく能力者ではあるが"拝領"は行ってはいないロー。
今のローでは鬼哭の力の全てを引き出せてはいない。
戦闘は、泥沼に陥ってると言っても過言ではなかった。
埒のあかぬ戦闘に、ルフィが"ギア4"を開放する。
覇気そのものの効果はたかが知れている…が、単純な膂力の上昇は役に立つ。
成程…覇気の本来の能力は対獣戦では微々たるものでも、純粋なパワーパンプの手段としてはアリなのか。
ルフィの切ったカードに合わせ、ローもまた新たな力を開放する。
こうなればこちらも力押しだ、と。
「秘儀を使うつもりはなかったが…」
ヤーナムの中なんだ、多めに見てもらおう。
「"ゴムゴムのォ…猿王銃"!!!」
「"小さなトニトルス"!!!」
放たれる黒鉄色の拳。
翻る青白い雷撃の雨。
獣が吹き飛び、次々と倒れてゆく。
ローの瞳は、弾ける青い雷光のその中に、いつかの優しい冒険譚の影をみた。
そんな気がした。
素敵な物語をありがとうございます…!
今回はルフィとローの冒険譚回!
謎あり戦闘ありのワクワク回でしたね!
読んでて胸が踊りましたよ…!大変楽しませて頂きました…!ありがとうございます…!
さてルフィ達と最初にエンカウントしたのはCP9のブルーノさん。
その能力でドレスローザの赤目の獣達が聖堂街に解き放たれてしまう事に…?!
いやね、その赤目の獣は一体どちらからヤーナムに持ち込みになられたので…?!
ローはどうやら赤目の獣達の出所を把握しているような素振りですが…
…もしや、この赤目の獣達…ドレスローザで回収された百獣海賊団の構成員の成れの果てか…?
だって過去の描写で確か…構成員はそれなりに居た筈なのに、実際に捕縛出来たのは少数だったって言ってたような…?
政府は赤目の獣達を捕縛して、そのまま飼い殺していたのか…?
ローの推察を見る限り、万が一に一般人もいるかも知れない=ローの予想では赤目の獣達は"一般人ではない"存在から派生しているって感じですし…
しかし通常、赤目の獣って怨霊の攻撃に対して耐性がありましたっけね…?
なんか特別に調整されてるのか、獣の素体がそもそも耐性を獲得していたのか…
ローの能力者の対獣戦の解説も大変にありがたかったですね…考察が捗る捗る。
何より、ローが秘儀を!小さなトニトルス使ってるのに心の中で大喝采ですよ!
アーチボルド氏の傑作を使うとはお目が高い…!
原作ゲームでは水銀弾の消費の重さや独特すぎる攻撃範囲、目を見張る貫通能力に燃費の割の威力にと評価は中々分かれる秘儀でありますが、こまけぇこたぁいいんだよカッコいいんだから!
…しかしローは最低でも神秘25以上か。
後、ローがずっと懐に小さなトニトルスの触媒を大事にしまってたんだな…と思うとなんだかほっこりしてしまいます。
しかしブルーノさんはルフィ達に獣達をけしかけるだけけしかけてさっさと撤退してしまわれたのよな…捕縛命令はどこにいったのよ…?
まるで時間稼ぎでもしているかの様にしか見えないんだよな現状。
獣達の出所も気になるけど、ブルーノさん達の行動の真意も見えない…
CP9達は、政府中枢の意思はこの街で何を為そうとしている…?
今、ルフィ達を足止めしてまでやりたい事ってなんだ…?
……ドフラミンゴの、暗殺?
…或いは、凪の血の主…聖体の、確保?
見えぬ真意、見えぬ謎……
ヤーナムの夜は更けていく……