真新しい手記・20
新作だー!\太陽万歳!/
執筆お疲れ様です…!
『助力』
さて今回は麦わらの一味の仲間達、その「一方その頃」のお話。
会食会場にて現れた獣の咆哮に誰も彼もが吹き飛ばされてしまった後のお話。
語り部はナミさん。参りましょう。
【ひんやりふわふわ?】
・獣の咆哮に吹き飛ばされたらしいナミ。会場の外まで吹き飛ばされたようであわや外の石畳に真っ逆さまか…と思ったら何故か五体満足、怪我もなく無事。
その訳は…何故か彼女の下に雪が。
ふかふかの雪がクッションとなってナミを受け止めてくれてたようだ。
…季節外れ、天候が常に凪に包まれたヤーナムで雪とは。これは…心当たりは一人しかいませんねぇ。
【モネ、登場】
・ナミを助けてくれたのは新医療教会の医療者にして「ユキユキの実」の能力者、モネ。会食会場から人が降ってきたので助けてくれたらしい。雪から助け起こしてくれて、更に天候棒も手渡してくれるアフターケアの高さよ…サンジくんでは無いが思わず「聖女か?」って思ってしまったよ…
・ナミからのモネに対する印象の描写がとても美しい…若草の髪、金色の瞳、雪の白さに昇る満月の光…幻想的だ…
・モネがこちらに来ていたのはどうやら「獣の声が聞こえたような気がしたから」との事。
ナミからの情報で「狩人が会食会場に乱入してきたと思ったら獣に変じた」と聞いて血相を変えるモネ。そりゃ医療教会の関係者にとって「会食会場に狩人が乱入する」ってだけでも由々しき案件なのに「狩人が獣に変じた」なんて聞いたらナミの肩をガッツリ掴んで確認しちゃうよね…モネにとっては青天の霹靂レベルの由々しき事態案件かも知れない。
【ロビン、サンジ合流】
・モネと話していたら、空からロビンとサンジが合流。ロビンは自らの能力で擬似的な羽を作り出して、サンジは所謂「月歩」で空から降りてきました。
・サンジとモネのやり取り、サンジの"いつもの"に顔を赤らめるモネに対し「この街の女の人って、皆こういう(サンジの"いつもの")に慣れてないのかしら」って内心に呟くナミ。安心してくるナミさん、それはモネさんだけだ。
ここのやり取りに原作パンクハザード編の面影をちょっと感じでにっこり。
顔を赤らめるモネさん可愛いよー!
ナミ
「助けて貰って悪いんだけど、私達革命軍の仲間だと思われて追われてるの」
モネ
「違うの?」
ロビン
「ええ、ルフィが革命軍…サボに気安いのは、彼らが兄弟だからよ」
ナミ
「初耳よ!?」
ロビン
「ごめんなさい…彼(サボ)に"ルフィの足を止めたくない"と口止めされていて…」
サンジ
「道理で」
モネ
「本気?」
ロビン
「残念ながら」
…ロビンからの情報に驚くナミと、ひとまず状況を飲み込むサンジ。
そういうものかとこちらもひとまず飲み込むモネ。
ナミも触れてますが、ナミ達も半信半疑な情報と事態の中でも中々に順応力が高いですねモネさん…きっとダレカサン達に鍛えられたんダロウナー
【宿の仲間と合流したい!】
・サンジが「これ以上モネさんを巻き込むわけにはいかない」「宿の仲間と合流しないと」との発言。
そうだった錦えもんさんとモモの助君!
今はお宿で休んでるだろうけど大丈夫だろうか…
モネさんも「一味は皆会食会場に来ていたんじゃないの?」と尤もな事を呟きますが、まぁ対外的には分からんよな…
…もし仮にモモの助君達も会食会場に同行してたら、モモの助君はどんな反応をしていたのだろうか…
あの子も敏いというか…よく視える、聴こえるように見受けられますから。
モモの助君は会食会場にいなくて正解だったのかも、と思ったり。
・ロビンの発言、特に「赤目病に侵されてた子(モモの助君)もいるから特に心配なの」の言葉にモネさんの表情が変わる。
医療教会の関係者としては聞き過ごせない言葉よね…
「病気の子供がいるなら放ってはおけない」とモネさんも「あなた達さえよければ」と「お手伝い」としてナミさん達に同行するようです。
強い瞳のモネさん…素敵だ…!
…所でモネさんや、「長いスカートの裾を裂いて」との描写がありますが、貴女のお衣装はヤーナムの装備群のどれなんですかね…?
教会の白装束?黒装束?それとも聖歌隊…?どれも似合いそうだから想像が果てしなく広がりますね…!
【行動開始と会話諸々】
・さて、早速ナミ達とモネさん行動開始。まずは錦えもん達が滞在する市街の宿へと向かうようです。
ナミ「Q.(会食会場の)獣ってあのままで良かったの?」
モネ「A.会場には政府の役人もいたでしょう?それなら狩人に連絡が言ってる筈よ」
「それに獣は普通には狩れないもの。倒したければ特別な血や武器が必要」
狩人に連絡が〜〜のくだりは前話のルフィとローの会話の中でも似たような話がありましたね。
そしてさり気なく差し込まれる「獣」を狩る際に必要な大前提の話。そうだった…原作ゲームでも触れられてますけども「獣」には普通の武器は効かないんですもんね…「特別な血」と「特別な武器」が必要だったんだったわそういや。
原作ゲームを履修してるとあまりに当たり前なこと過ぎてつい忘れてしまいがちになりますね…危ない危ない、灯台もと暗しですわ…
ナミさんも内心に「特別な血ってチョッパーが言ってた聖血の事かしら?」「何にせよ餅は餅屋ね」と納得。
ミョッさんの安否にも触れられてますが、まぁ彼は大丈夫でしょう。
海兵やCP達に守られてますし。
…でも血の酒の酒気を浴びて大丈夫なのかはちょっと心配…まぁまだドフラミンゴ達みたく地上に長く留まってる訳ではないからまだ大丈夫だとは思いたい。
多分ホーミング聖達みたく地上に年単位で留まらない限りは地上の呪いは発動しないんじゃないかな、と思ったり。
・ナミ達の話を聞いても尚、協力(お手伝い)の意志を曲げずに市街の道案内を買って出てくれたモネさん。
身のこなしも軽く、ナミ達を先導しながら路地をすり抜け屋根を渡る…満月の光に照らされながらヤーナムを夜を駆けるモネさん達…絶対にイイ画じゃん…
ナミさんが「ローもだけど、ヤーナムの医療者って皆それなり以上に動けるものなの?」と内心に疑問を抱いてますが、ナミさんよ…それはローやモネさんだけが特別動ける方なだけだと思いますぜ…
…あれ、でもよく考えると海賊家業も兼任するローはともかく、なんでこの世界線のモネさんは一味の仲間ばりに動けるんだ…?
原作とは違ってモネさんって、海賊家業に従事してたのってドフラミンゴに拾われてからファミリーがヤーナムで解散するまでのまぁまぁ短い期間だけよね…?
ユキユキの実の力だって身体能力に直接パンプアップするものではないし…
…鍛えたんですか、モネさん…?
・そしてモネさんの気になる発言。
「この時間なら、"夜を歩ける"海兵以外は外出しない」との言葉…つまり基本的に夜は外出禁止のヤーナムにおいても例外はあるという事。
しかも海兵なのか…狩人ではなく…
…あぁそうか。加盟国ヤーナムの狩人達…凪の血を輸血して狩人となった者達は基本的に「獣」しか狩らないからか。
加盟国ヤーナムにおいて、旧ヤーナムの狩人達のように「獣」以上の存在…「神秘にまつわるもの・連なるもの」…加盟国の住民達から「よくないもの」とされる存在を狩るのは狩長殿と"夜を歩ける"海兵達…ぶっちゃけるとヴェルゴさん達のお仕事な訳か。
【宿への道すがら、会話と考察の時間】
・移動中の一行の中で会話と推察は続く。
モネ
「喋る獣は教会が追っているから、私達はサンジさんに血の酒を渡した人を探さないと。
大丈夫、出で立ちから予想はつくわ」
ロビン
「聞かせてもらっても?」
モネ
「おそらく旧教会の生き残りね。
それも血を調整された…聖女と呼ばれていた人よ」
サンジ
「へえ…その聖女様がなんだってこんなことを?」
モネ
「……はっきりとは分からない。
ただ、彼女が狩長を嫌う理由は知っているわ」
ロビン
「天竜人の血筋だということかしら。
穢れた血と言っていた…その彼の方が獣になってしまっていたけれど」
モネ
「…おそらく」
ナミ
「何でその聖女ってのがそんなこと知ってるのよ!
こっちは人間が獣になるってことも新情報なのに!」
…サンジから聞いた情報から、サンジに「血の酒」を渡してきた人物について推察をするモネ。
ここで初めて物語の中で「旧医療教会」や「血の聖女」について触れられる訳ですね。
ナミさん達一行のタスクの中に『サンジに血の酒を渡した人物を探す』が追加されました。
ナミさん達の会話の中で「血の聖女」がどうしてこんな事をしでかしたのか?について推察はされはせども答えは見えず…
現状分かっているのは、血の聖女が狩長を嫌う理由は「天竜人の血筋」だからという事ぐらい。
ナミさんも内心で吐露してますが「(血の聖女がこんな事をしでかした理由が)現医療教会から追い出された恨みなら分かるけど、(だからといって血の聖女が何故狩長=ドフラミンゴの)血筋(=天竜人の血筋)を知ってるのはおかしい」と疑問が尽きない様子。
流石のモネさんも「(血の聖女が事を起こした理由は)はっきりとは分からない」「私にも確実な事は言えない」と情報が足りない様子。
血の聖女本人から話を聞くことが出来れば、何か分かるでしょうか…?
…これ、サスペンスドラマみたくこの時点で既に血の聖女(アデーラさん)は何らかの理由で事切れてて、真実は闇の中です…みたいな展開にはならないよね…?
大丈夫だよね…?
【COLEと宿の二人の現状】
・錦えもん達がいる宿への道半ば、連絡用に電伝虫が鳴る。
「おお!無事か!こちらは海兵に追われ宿から逃げておるのだが…一体何があったのだ?!」
連絡してきたのは錦えもんさん。
状況を聞くに、どうやらスパンダムの一声により「麦わらの一味は狩長と天竜人を狙う悪の革命軍の仲間」として海兵達に探されているらしく、麦わらの一味の名義で取っていた宿にも身柄を押さえるべく海兵達がやってきた模様。
錦えもん達はそれから逃げるべく宿を飛び出したらしい。
ナミ
「私達巻き込まれたの!詳しいことはあとで話すわ!」
ロビン
「二人は今はどこに?」
錦えもん
「郊外の診療所付近である事は分かるのだが…何分入り組んだ街、通りの名までは分からぬ」
モネ
「郊外の…それなりに大きな診療所なら、きっと禁域は森に近いあそこね」
ナミ
「じゃあそこで待ってて!すぐに…」
…「合流するから」というナミの声は、大通りから聞こえてきた海兵の怒号に掻き消されてしまった。
ざわめきが広がり、どんどん海兵達が大通りに集まってきている。
サンジ
「おれ達が見つかったわけじゃねえみたいだが…」
ロビン
「…ゾロ」
様子を探るべく目か耳を咲かせたらしいロビンの呟きに、しん…と沈黙が下りる。
なんでこんな所にいて、なにをしてんのよあいつは。
ナミの内心の呟きだけが、音もなく零れ落ちたのであった…
素敵な物語をありがとうございます…!
今回でモネさんの登場だヤッター!!
なんというかこう…「掴みはバッチリ!」みたいな登場や活躍に心が踊りましたね…!
なにげに今回で「旧医療教会」や「血の聖女」に触れられてたりとさらなる謎への伏線も見逃せない…!
またモネさんは原作とは違い手足はハーピィ化してない事が伺えますね。
まぁ職務的にもね…難しいよね…
でもユキユキの能力を使って、戦闘時にだけ雪を固めて擬似的に原作の時みたいな擬似的ハーピィ化してくれないかなーとか思ったり。ドルドルの亜種的な感じで。
…いやモネさんが戦闘するなんて事態になるのはかなりヤベーイ時でしょうけども。
そして宿で休んでたら海兵に襲撃された錦えもんさん達よ…
現在は郊外の診療所付近に居るようですが……ヤーナムで診療所、と聞くとなぁ…どうしてもヨセフカ診療所を思い出してしまいますがはたして…
そして最後の最後でゾロが大通りで海兵達に見つかってしまったっぽい?
次回はゾロ視点のお話になるのでしょうか…?
いやホントになにしてんのよあのマリモ剣士…