真新しい手記・19
新作だー!\太陽万歳!/
執筆お疲れ様です…!
『尋ね人』
今回は時間軸的には前話の直後のお話。
ルフィが見た刹那の白昼夢と、それからのお話。
視点はルフィ。早速参りましょう。
【刹那の白昼夢】
・「吠え声で目の前が真っ白になったと思ったら、またあの夢の中にいた」との描写ですが、恐らくルフィが夢に飛ばされた「吠え声」は兄上の咆哮か…?
・夢の中で「月の狩人・コラソン」との再会を果たすルフィ。
お互いに約10年振り程の再会。
コラソンは長らく喋ってなさそうな描写あり。
ルフィは「夢で一人ぼっちだったから、ずっと喋ってなかったのかも?」と推測していましたが、多分正解に近い。
恐らく、コラソンはローを夢から解放してから殆ど人形ちゃんにも存在を捕捉されていなかったのではなかろうか。
つまり本当に「夢の中でも一人ぼっち」状態。
・やっと再会出来た!言葉も交わせた!と思ったらコラソンは居合の構え。
「そうか…それなら…」
「兄上によろしく」
ルフィの首筋に迫る刃。そして……
【ルフィの目覚め、ローの登場】
・ルフィ、目覚める。
しかも描写から「コラソンに首を落とされる」前に夢から覚めた様子。
恐らくあのままコラソンの居合で首を落とされて目覚めていたら、二度と「狩人の夢」にアクセス出来なかったものと思われる。
コラソンの居合の描写はブラボ原作本編の「ヤーナムの夜明け」ENDのゲールマンに通ずるものがありますね…「月の狩人・コラソン」は正しく「狩人の夢」を継承し、かつてのゲールマンと同じポジションにいる事が推察出来ます。
以下、ルフィとローの会話抜粋。
ルフィ
「ロー…コラさんが…」
ロー
「コラさん…?ルフィ、お前まさか…」
ルフィ
「夢でコラさんに会えたけど、首落っことされかけた」
(思案するロー)
ロー
「お前は…まだ狩人の夢に行けるのか」
ルフィ
「おう。ヤーナムに来てからだけど、行けるようになってるみたいだぞ」
ロー
「それで、首は落とされなかったんだな?」
ルフィ
「ギリギリんとこでローに起こされた!」
ロー
「よし。ならまだチャンスはある」
…以上の描写から、ルフィとローの情報共有が行われてるのが分かります。
またルフィは「道端の草の上」でローに起こされてる事から、会食会場で夢に誘われる…つまり気絶に近い状態のルフィをローが助けて一旦避難させたのでしょうか?他の一味がローの元に運んできた可能性もありますが…
またルフィがねえちゃんから聞いた「狩人の夢にはローのお墓がある」という話を思い出し、「(ローのように)夢で死んでしまったらもう夢は見れないのかな」と思案してますが、流石鋭いな……と。
ローはシュガーから話を聞き、ルフィがコラさんとねえちゃんを夢から起こそうとしている事を知った様子。
ローにとっても悲願であろうそれを、友人であるルフィも共になそうとしている…これ程心強い事もないでしょう。
ローはコラさんとねえちゃんが現実世界の何処に居るのかを知っているらしい。
しかしまずはドフラミンゴの事…彼を探さなければとルフィに語る。
「あの人なら、きっとおれ以上のことも知っているはずだから」…と。
そしてここでルフィはローからコラさんの兄がドフラミンゴである事を知る。
ルフィ
「じゃ兄上ってミンゴのことか」
ロー
「コラさんがそう呼ぶ人は、ドフラミンゴただ一人だ」
ルフィ曰くコラさんとミンゴの事は「やっぱなんか似てると思ってた」との事。
ルフィはドフラミンゴが「すげえ臭いの血をぶちまけられた」せいでおかしくなったとローに伝える。
しかしローはトゥールから事前に情報を貰ってた様子。だからこそ、自分がドフラミンゴを診てやらないと…となってるようです。
時を同じくして変身してしまった狩人の事は診なくて大丈夫か?と聞くルフィに、そちらの情報は貰ってなかった(まぁ当たり前だが)ローはひどく驚く。
ルフィからもたらされた情報を聞き分析するロー。
ローは「あの聖血を輸血してこんな短期間で獣化を…何かあるな」と呟いている辺り、聖血(凪の血)を輸血してから短期間で獣の病…獣化が進行するのは珍しいケースの様子。何かカラクリがありそうな予感。
ローの呟きを聞いてルフィの脳裏に過ったのは、ゾロの言葉とウタの夢の中での出来事。
獣と成ったものは普通にはぶっ飛ばせない。ドレスローザの遺跡にいた奴らがそうだったとゾロが言っていた。
「獣も元々人なのか」という中々に核心を突いた台詞に、ウタの夢の中では「人もケンゾク(眷属)」になってたもんな。と振り返る。
ローは眷属とかも切れる刀を持っているから、アイツ(獣と化した狩人)を止めに行かないと皆やミョッさんが危ないかも、とも。
ローは獣と化した狩人の相手は「一旦待機中の狩人に任せる」との事。
まぁ獣狩りは狩人のお仕事ですしね。
曰く「若い連中も多いが、一人相手なら十分なはず」との話。期待しましょう。
ルフィはローと一緒にドフラミンゴを追いたい様子。
「おれと来るなら他の船員と合流する暇なんてないぞ?」と聞くローですが、ルフィは「そっちの方がいいんじゃねぇか?」と答える。
ルフィにしては珍しい解答ではありますが、現状ルフィが置かれてる状況が「追っかけてきてるあいつら(CP9)から「捕縛第一」のターゲットにされてる」という状況ですからね…他の一味との合流はかえって仲間を危機に晒しかねない…と。
無茶苦茶言ってるようで実は合理的な判断。ルフィのこういう所、カッコいいですよね。
ローもルフィの判断を汲んで了承する。
お互いに船員の命を受け持つ船長同士でもありますもんね。
しかしルフィも何故CP9達が自分の捕縛を最優先にするのか皆目見当がつかない様子。大丈夫だ読者もついてないから。
サボに聞いたら何かわかるかなーと考えるルフィの横で、ローはルフィに告げます。
「ただ…おれはお前が革命軍と組んでるとは思わねえが、今回のことはあの人でも庇いきれねえかもしれねえぞ」
…と。それに対してルフィは答えます。
「そんときゃ逃げるさ」
…と。あっけらかんと言い放ったルフィにローはちょっと嬉しそうに笑う。
「コラさんと姉様を起こしてな…"鬼哭"!!!」
追い掛けてきたルフィの追手達に放たれる怨霊の砲弾。
追手達が怨霊の砲弾をくらってぶっ飛ばされたのを確認したルフィとローは昔のようにヤーナムの夜の街を駆け出す。
行先はドフラミンゴの行方。
彼らはドフラミンゴを見つけられるのか?
素敵な物語をありがとうございます…!
今回も重要な情報が盛り沢山、ワンピースらしいワクワクする物語の運びに大変楽しませて頂きました…!
しかし夢のコラさんが積極的に介錯を試みてこようとしてるのはちょっと意外というかマズイというか…首チョンパされたら夢にアクセス出来なくなっちゃう…
ローが呟いてた「聖血(凪の血)」と獣化のスピードの関係性とかも気になるポイントですね…
…もしかして、加盟国ヤーナムの狩人達は時間経過による「獣の病」の進行に応じて、というか一定の進行が認められたら「奇跡の医療者」による「聖血の抜き取り」が行われていたり…とか?
だって「聖血」が「獣の病」の大元ですからね…病が進行しきる前に抜き取ってしまえば狩人が獣に変じる事は無いのでは…?と思った次第です。
…もしや「旧き聖血」を…それを宿す「旧医療教会の聖女」の血を用いて作られた「血の酒」が、「聖血」を刺激し獣の病を劇的に進行させたのか…?
様々な謎や思惑が渦巻きながら、ルフィとローの「ヤーナムの夜」の冒険が、今始まる…!