真新しい手記・18

真新しい手記・18


新作だー!\太陽万歳!/

執筆お疲れ様です…!


『盲目』


前回までのあらすじ。


・様々な勢力が邂逅する会食会場

・遅れでやってきた狩長殿

・暗躍する「若い狩人」と背後にちらつく「旧医療教会の聖女」。そして革命軍

・「若い狩人」、事を起こす。


・狩長殿の望まぬ変態、響く咆哮


・Q.何が始まるんです?

・A.知らんのか?大惨事た…獣狩りの夜だ



…そんなこんなで大波乱の中で始まりました今話。

様々な勢力がこの波乱と混乱の中でそれぞれの目的と果たすべき使命の為に行動し、そして事態は大きなうねりとなって動き出す…

今回の語り部は革命軍のNo.2ことサボ氏

各勢力に分けてざっくり箇条書きで追っていきましょう。



【狩長殿/ドフラミンゴ】

・前話の最後で獣の本性を望まず引き摺り出されたある意味被害者。

・会食会場等に張り巡らしていたイトの能力が一時的に解除されている描写あり。

この描写により感のいい登場人物達(サボ等)はドフラミンゴの能力が『覚醒』している事に気付いた。

・描写的に今話冒頭でさっさと領域離脱している模様。何処に退避したんだ兄上…


【革命軍/サボ・コアラ】

・協力者たる「若い狩人」の要望によりすぐ近くで待機してた。物語の流れや革命軍の目的的にも、ある意味彼らも被害者かも知れない…?

・ルフィ達とは早速の再会。

・ついでに海兵達(ヴェルゴさん達)に天竜人(ミョスガルド聖)、政府の役人(スパンダム)やその麾下のCP9とも邂逅。

・様々な勢力(若い狩人やCP9長官、トゥールさん)とのレスバの末にヤーナム島内のお尋ね者に。

・CP9長官からはルフィとの関係を「嫌な勘違い」のされ方をされたっぽい?


【政府の役人(スパンダム)/CP9】

・「世界政府の役人」として天竜人(ミョスガルド聖)の護衛に就いていたスパンダムと、その麾下たるCP9達。CP9のメンバーは明言こそされてませんが台詞回しやルフィ達の反応からして司法の島で激突したルッチやカク達…彼らの模様。

ルフィ達にとっては久々(?)の再会。

・スパンダムが居るならルッチ達もいるのはさもありなん。

しかしただ単純にCP9達が天竜人の護衛をしていただけなのか…?それ以上に何か思惑があるのか?気になる所。


・スパンダムは「麦わらのルフィ」と「革命軍のNo.2」とのやり取りから、ルフィ達と革命軍がグルだったのでは?と推察する。

ルフィの出自に触れて(「クソッタレのドラゴンのガキ」発言)おり、またそこから「なれば革命軍とグルでもさもありなん」と結論付けた模様。


ルフィ

「違ェ!おれ達は海賊だ!!」


スパンダム

「はん!!誰がンな話信じるかってんだ!!!」


※ルフィが言ってることは真実です。

…結論からいえば司法の島で世界政府に喧嘩を売ったのは仲間を取り返す為にやっただけで革命軍とはなんの関わりもなくやってのけたのだと知ったらスパンダム氏はどんな反応を返すのだろうね…


・今話では最終的にCP9に対して「"麦わらのルフィ"の捕縛を最優先にせよ」との指令を出す。

司法の島での時と違いロビンに対しても「"読めるだけの女"は最悪逃がそうが消えようが問題ない」「"麦わら"だけは殺さず真っ先に捕縛しろ」と、とかくルフィを最優先に捕縛との命令に。

スパンダムはロシナンテの名前にも反応自体はしていましたし、今回のルフィ捕縛最優先の命令も相まって「何かしら知っていそう」な気配を感じますね。


【ルフィ達/麦わらの一味】

・今回の被害者枠。わりと何も知らないまま巻き込まれてる感が凄い。

・作中の描写や反応からして、ロビンは若い狩人が革命軍の協力者だと分かっていて手を貸していたのだろうと思われる事が伺える。後で責任を感じて思いつめないといいが…

・責任を感じて、というとサンジも思いつめないかちょっと心配。レディの頼みを断れない性分とはいえ今回の騒動のトリガーの一つに組み込まれてしまったが故…

・ルフィはルフィでスパンダムからなんか勘違いというかとんでもない因縁を付けられるわCP9から捕縛最優先のターゲットにされるわで大変な事に。

・チョッパーが「若い狩人」がシーザーが使っていたであろう「脳を麻痺させる薬」…つまり「青い秘薬」の匂いを嗅ぎ当てるというファインプレー。驚き慄くブルックや他の一味の反応もさもありなん。


【天竜人/ミョスガルド聖】

・多分今回最大の被害者枠。とばっちりともいう。

「若い狩人」に発砲されあわや…となる一面も。ヒロインみたいだ…

・一触即発のCP9と麦わらの一味との間を取り持とうと奮戦するも、声も虚しくCP9に号令が下ってしまう。


【海兵達/ヴェルゴさん達】

・今回出番は少なめ。

・ミョッさんことミョスガルド聖を護衛をしつつ事態を見守っている枠。

・「バカ野郎が…!ドレスローザの赤目共もヤーナム産だとでも?」と怒号を飛ばしたのは多分スモーカーさんかな?


【狩人/トゥールさん】

・やらかした「若い狩人」に「君はもはや、我ら教会の仇」と一瞥し、サボ達革命軍に「この街の安寧を侵すのならば相応の覚悟をしておきたまえ」とキッチリ釘を刺してから狩長殿を追って離脱したイケメン。

天竜人へと発砲をガードするというファインプレーも。

・「若い狩人」に対して「狩人狩りを待つがいい」と言ってのけたのは最期の宣告か、はたまた慈悲か…


【若い狩人】

・今回の加害者枠。

・前回とんでもない事をやらかした。今回もやらかしてる。

・発言の数々から狩長殿を天竜人と疑っていた事や天竜人に対する憎しみめいた感情が強く伺える。

・今回で天竜人に直接手出しをする(銃を発砲)するというとんでもない事をやらかした。お前…お前…!何をしでかしたか分かってるのか…!

お前のその行動が、下手をすれば加盟国ヤーナムの存亡やヤーナムに住まう全ての人々の命を危険に晒す所業だという事に…!海軍大将の召喚要請なり、最悪この島が司法の島よろしくバスターコールされてもおかしくない所業なんだぞ…!

・その言動の暴走ぶりに協力者である革命軍の二人にすら「おれ達の目的は天竜人を殺す事じゃない」「折角話し合える人がいたのに、どうして」と苦言を呈される程。

・語り部たるサボ視点では「青い秘薬」の使用発覚の下りで「どっからどう見てもマトモじゃない」って推察されてますが、多分マトモじゃなくなったのは「青い秘薬」の効果ではないと思う…遺志は「青い秘薬」がもたらす「意識の散逸」を防ぐだけで内に秘めた狂気を沈めてくれる訳じゃないからね…


・物語の最後で、まるでガスコイン神父やエミーリアの時みたく獣と化した。

多分ガスコイン神父戦での人型→獣型の変態がイメージに近いのかな…?

或いは身を窶した男戦のそれ。「恐ろしい獣の姿」と描写されてますし。

…さて、「若い狩人」の獣と化してしまったそのトリガーはなんだったのか。

聖女の血の酒の匂いが誘発したのか。

天竜人への抑えきれぬ感情が人としての、狩人としての箍を外してしまったのか。


本来の狩人(トゥールさん)がいない中、獣狩りの夜が始まろうとしている…



素敵な物語をありがとうございます…!


興奮と衝撃の展開の連続のあまり、感想として纏まっているのか些か不安ですがとにかく「素晴らしかった!ありがとうございます!」の気持ちをお伝えしたく筆を取ってる感はあります。


CP9の皆さんもスパンダム氏と同じくヤーナム入りしてたのですね…!台詞からしてルッチとカクは確定でいそう?

後いそうなのは…ジャブラとブルーノでしょうか?

フクロウ氏は今回非番らしいですが…台詞からしてのあの扱いに一種の安心感というか彼らなりの(情報漏洩に関するある種の)信頼を感じますね。

俺達の事が知られてる?→フクロウが喋ったんじゃないか?→いやアイツ今回非番だわ。の流れるようなコンボに思わず笑ってしまいました。

政府の暗部たるCP9…彼らが本当に「天竜人の護衛」だけをしにきたのか?今後も目が離せませんね。


目が離せないといえば、何か訳知りそうなスパンダム氏の発言の数々。

ルフィがドラゴンの息子であると知っているのが意外でしたね。そこから革命軍との繋がりを推察するのも、現場でルフィとサボ達のやり取りをみたらそう見えて考えてしまうのも致し方なし。

しかしロシナンテの名前にも反応してたにはしてたし…何をどれだけ知っているのやら。


サボ達革命軍は協力者だった「若い狩人」の暴走のせいで大分ヤーナムで動き辛くなってしまいましたね……

協力者の暴走にサボ達も大分手を焼いてるというか「これはマズイな」って感情がサボの視点からひしと伝わってくるこの感じよ…

サボの「いくら天竜人嫌いだろうが、流石にこれはねえだろう。ドフラミンゴに関して言やあ、もう証明チップすらねえだろうに。」って発言が物語ってる…


そしてヤーナムで動き辛くなったのはルフィ達も同じ。海軍やCP9達政府側の機関が「捕縛する為の大義名分」を手に入れてしまいましたので…

そしてそれは加盟国ヤーナムにも言える事。実質的盟主たる狩長殿の秘匿の暴露にヤーナムの自治機関が「天竜人に発砲した」という最悪の事実が政府側の人間の目の前で起きてしまっている…

どう落とし前を着けるつもりなんだ…?

下手すると国が無くなるぞ…?


姿を消したドフラミンゴと、それを追ったトゥールさん。

行方と顛末が気になりますな…

トゥールさんは古参の狩人さんですし、神秘や「血」に関する知識もあるからな…

…あぁそうか。「若い狩人」には狩人が拝領する「血」が、その源が「何で」あるかが分からない。知らないのか。

そして拝領した「血」が、その「凪の血」がなんであるか、何をもたらすのかを。

成程…加盟国ヤーナムにして尚「狩人狩り」が、その暗き使命を負う狩人が必要な訳の一端を垣間見た気がします。


「旧き聖血」であろうと「凪の血」であろうと、血を「拝領」する限り「獣の病」と「獣」への変態の可能性は切れない訳だ。

『人は皆、獣』だしね。

「若い狩人」が恐ろしい獣へと変態したのは本人の素養か、「旧き聖血」の匂いに当てられたのか…はたまた……

というか「凪の血」とて「旧き聖血」と同じく結局は上位者の血なのだから同じ様なリスクがあって当然なのよね…

加盟国ヤーナムではある種の情報統制、新しい狩人達へも神秘に首を突っ込みすぎないように情報への処置が施されていましたが、今回はなんだかそれが悪い方向に転がってしまった印象。



突如現れた"恐ろしい獣"

天竜人…ミョッさんを守らければならない海兵達。

長官たるスパンダムの号令でルフィ達の捕縛に掛かるCP9。

逃亡しなければお縄に掛かってしまうルフィ達とサボ達。

姿を消し、行方の知れない狩長殿にそれを追ったトゥールさん。


対"恐ろしい獣"戦の行方は?

ルフィ達はCP9の追撃を逃れられるのか?

ドフラミンゴの行方に、今だ物語に顔を出さぬロー。

各陣営の思惑が交錯する中、再び獣狩りの夜の幕が上がる…

Report Page