監禁if
「……ゥ…」
『あ ルフィ!!おはよう!!』
彼女は見せかけの笑顔を寝起きの彼に向けたが 喉が涸れていたルフィは何も言えずにキッチンへと向かった。
ウタは見せかけだけの笑顔を保ちながらお互いが一人にならないように彼の後をつけていた。
「……」ゴクゴクゴク
キッチンにたどり着くとルフィは 喉を潤すために樽に保管してあった水を飲み干した。
水分を十分に補給した後
『きゃっ!?』
ルフィはウタの両腕を掴み そのまま床へと押し倒した。
『ルフィ!?なにやっ……て…?』
彼のいきなりの奇行に驚いたウタだったが 頬にこぼれ落ちたルフィの涙により言葉を失った。
「なんで……なんでムチャするんだよ……」

「おれ あれだけ言ったよな ムチャするなって」
『……ごめん。』
「____もういいぞ。」
ルフィは何かを諦めたようにその言葉を吐き捨て ウタの手を強引に引っ張り上げ 共に立ち上がった。
ウタはルフィに手首を引かれたまま街の中心部の方角へと向かわされていた。
暗い顔の二人は何も喋れずにただ歩き続けた。
そして たどり着いた場所はこの国の中心部にそびえ立つ城の前だった。
ルフィは片手で 閉まっていた門を開け さらに城内を進み続けた。
誰も掃除していなかったからか城内はホコリだらけになっており ”頭の無い兵隊”が転がっている 一部の部屋は鉄の匂いが充満していた。
さらに進んだ二人はいくつもの階段が繋がっている廊下にたどり着いた。
ルフィは上の階段ではなく 下の階段へと向かった。
ウタはこの時点から震えていた。
一階からさらに下の階に降りると その先にあるのは……
”地下室”
『 やだぁ!!やらぁ!! 』

地下室に足を落とした瞬間からウタは子供のように泣き出し 体を動かし暴れ始めた。
『やだぁ!!なんでこんなとこに連れてきたの!?』
「お前を助けるためだ」
『助けるって何!? 早くここから出たい!! もう地下はやだぁ!!!!』
「……地下室にいた時は自由じゃなかったけど ウタの体は元気だった。」
「…だからここにいよう。 ここにいれば ウタはずっと元気でいれるはずなんだよ。」

『やだやだやだ!! はなして!! 』

『やだああぁぁぁ!!!!!!』

ルフィは”買主”にやられたことの中で絶対にやり返してはいけない監禁という行為を 赤の他人ではなく 最愛の人物であるウタに対して行ってしまった。
この展開が続くと ウタは地下室に監禁され続けて ルフィは飯を持ってくる時以外は精神が死んだウタのそばにいてあげます。
最後には晴れるとはいえ、こんな胸糞要らないですね。