監獄塔に天使は鳴く
監獄塔に出てきた色欲の具現(偽フェルグス)がナイチンゲールを凌辱する話
本物の叔父貴はこんな下種野郎ではないので注意だ
「ぐっ――」
圧倒的な暴の前に倒れ伏す
獣欲を漲らせた巨漢がナイチンゲールに迫る
「やめなさいフェルグス。貴方は今、錯乱状態にある。治療が必要です」
言の葉に耳を貸さず、上着とスカートに手をかけると力づくで引き裂いた
「聞きなさい。貴方には治療が必要で、私にはそれができます」
破れた服など意に解さず説得を続けるナイチンゲール
その言葉が届いたのか、男が動きを止めた。
「ほぅ…治療、つまり癒しか。是非やってもらおうではないか」
下履きの帯を外すと発条仕掛けの如き勢いで一物が顕わになった
「先程から腫れて痛いのでな。お前の体で癒してもらおうか」
ギラギラとして笑みを浮かべ、色欲の具現を誇示する
「何を言っているのですか。それは勃起と言って性的に興奮した男性の正常な肉体反応です。疾患ではありません」
「一般的な陰茎を遥かに逸脱した大きさなのは認めますが、それは決して病気などではありません」
「一般的な女性相手では裂傷の可能性があります。見合ったパートナーを探すにしても、まずはその精神状態を回復してからが良いでしょう」
「………」
色欲の具現が気落ちしたように少し垂れた
「いかん、俺ともあろう男が肉(おんな)を前に萎えかけるとは」
片手でナイチンゲールを押し倒し、その手で胸を揉む
「うむ、良い柔さ良い張りだ。実にいいぞ」
股間が力を取り戻す
胸から手を放し、両手でナイチンゲールの足を掴んだ
そのまま股を開いて柔らかい花弁に太幹を押し当てる
「話を聞いていなかったのですか。その大きさでは裂傷の可能性があると――」
「睦言は後だ。まずは抱く!」
天使の秘所に、悪魔が侵入する
前
「ぐぅうッ!!」
苦痛の声が漏れる
「や、止めなさい…それ以上は入りません…今すぐ性行為を止めて治療を…」
「がっはっは固い固い、なぁに直に慣れるさ。ゆくぞ!」
組み敷いたナイチンゲールを存分に味わうべく抽送を開始する
まずは大きなストロークで全体の具合を把握する
ハンマーを振るうかの如く行き止まりに突き立て
下腹がそれに合わせて盛り上がる様は猛烈さを伺わせる
「―!、ぁ、――!!」
襲い来る衝撃に、ナイチンゲールの声が途切れ途切れになる
その声に思い出したように目線を下にやる
双丘が暴れている
腰の動きに連動するように大きな乳房が揺れている
その光景に気をよくした男は歯をむき出しにして笑い、更に動きを強めた
*
「さあて、そろそろ…いくぞ!」
内側で一際大きく、はち切れそうに膨らむ陰茎に事態を察する
「…! 抜きなさい、避妊具の着用を「がはははは!!まずは挨拶代わりだ!!」
男は体全体で押しつぶすように密着する
女は身動き一つ取れない状態で暴噴を受け止める
折り重なって動かない二人の間の、結合部分だけが激しさを物語る
膨らんだ陰嚢が蓋をするかのように鎮座している
放精に合わせて膨縮するソレは、激流を留めんとする堰のようだ
だがそれも決壊する
容量を超えてしまったのだろう
隙間などないはずのそこから白い泥が溢れ出している
むりむり、と生物の様な動きで染み出したそれは
ナイチンゲールの菊座に向かって垂れていき床へと辿り着く
後から続くものたちもそこを通り
やがて黒い床は白濁に覆われた
「ふぅうぅ~~~~~~~~~~…」
白い泥溜が充分な大きさまで拡大したところで、満足気な吐息が漏れる
ゆっくりと、名残を惜しむように引き抜いていく
音を立てて先端が抜ける
粘ついた白い糸を引く陰茎は、愛液に塗れてらてらと光っていた
「うむ。期待した通りの肉(おんな)だったな」
花弁はポッカリと穴を空け、白い蜜がこんもりと盛られている
ナイチンゲールは体を小刻みに震わせながら、何とか上体を起こす
「ち…つ洗浄…を…」
「おお、そうか気が利くな」
「ごもぉっ?!」
悪夢は続く
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どさっ
音を立てて倒れた
「んん~~?」
長い髪を無造作にひっつかんで持ち上げる
力を無くした四肢は垂れ下がり、目は虚ろになり何も映していない
「威勢が良かった割にはあまり長持ちせなんだな」
顔を軽くはたいてみるが何の反応も示さない
「仕方ない、少し休ませるか」
ここを離れて休める場所を探すようだ
「鳴かぬ女で楽しむ趣味は無いからな」
「ガッハッハッハッハ」
片手でぶら下げたまま上機嫌で闇の中へ溶けていく
後には天使の叫びが染み付いた、監獄だけが残された