白い色彩

白い色彩


えー、イリヤです。今わたしとクロは、マスターさんとミユ、そして人型ボディのルビーとサファイアに取り囲まれています。


「……。…なんで!? いつもみたくマスターさんの部屋に来ただけなのに!」

「ごめん二人とも。でも、憧れは止められないんだ…!」

「憧れって何よリツカ!?」

『んー、端的に言うと魔法少女の悪堕ちプレイですね!』

『では先行体験済みの美遊様、お二人に感想を』

「わ、分かったよサファイア…♥ …二人とも、怖がらなくて良いよ? 悪堕ちプレイなんて前にもいっぱいやってるし、それと同じようなものだから」

「ミ、ミユ…」

「こりゃだめね…」

「触手に拘束されて、ルビーの薬とサファイアの洗脳電波で脳みそぐちゃぐちゃにされながら抱かれるの、“お兄ちゃん”で満たされる感じがして幸せだったんだ…♥ わたしだけじゃ勿体ないから、イリヤとクロにもこの幸せを分けてあげるね♥」


陶酔した表情でそう語るミユの姿が、転身の光と共に第三再臨の姿へと変わっていく。そうして数瞬で転身を終えたミユが、赤いミニスカートをたくし上げた。

…見事なまでにノーパンだった。そして下腹部には、マスターさんの令呪らしい紋様(多分淫紋だろう)が妖しく輝いていた。まるで、「この娘は子宮に至るまでオレのものだ」と高らかに宣言するように。


((…あ、悪堕ちだー!?))


衝撃だった。元から悪堕ちフォームっぽい感じの妖艶さがあったとはいえ、こうまでがっつりミユを堕とすなんて!


「ひどい…! いつの間にかミユがルビーとサファイアの毒牙に!」

『イリヤさん、それは流石に心外ですよー。今回はこれまでのプレイ同様“旦那様”が主犯ですから♥』

「そんなことだろうと思った!」

『ああそうそう。旦那様発案である以上、触手は縛るだけ。本番レイプとかをされることはありませんのでご安心を♥』


〜〜〜


と、いう訳で。わたしとクロはミユに売り飛ばされてしまった。プレイとはいえ、流石ルビーに『ノンケ堕ち裏切りレズの系譜』と称されただけはある…。

わたし達は今、転身した状態ながらなす術なく触手に縛り上げられている。ルビーもサファイアも、なんならミユもお兄さん側なので、こうなるのは必然と言えるだろう。

で、その三人はというと。


『旦那様ッ♥ 旦那様ぁ♥ 旦那様好きッ♥♥ 旦那様の雄チンポ好きィッ♥』

『姉さん、あんなに乱れて…♥ 私達もあれくらいの勢いで行って良いかもしれませんね…♥ …ちゅ、むっ♥』

「あひィいッ♥♥♥ お兄ちゃんのチンポきたぁッ♥♥♥ まんこもお尻も気持ち良いよぉぉぉおおおッ♥♥♥」


…ルビーとサファイアの助力を得て分身したお兄さんを相手に、大層お楽しみだった。


(…ずるい)


わたしとクロはかれこれ数十分は放置されている。

ルビーにあやしい薬を注射されたり、サファイアに軽い洗脳電波を流されたり、分身したお兄さんに四方八方から精液のシャワーを浴びせられたりしたけど、それ止まり。…もどかしい。こんなことならプレイになんか付き合わず、力ずくでお兄さんを押し倒してからセックスに持ち込めば良かった。


「イリヤ?」

「っ…♥ なんでも、ないよ…?」


わたしとクロの目の前にはお兄さんが一人ずついて、堂々とチンポを見せつけている。ミユいわく、『見せ槍』というらしい。普通の見せ槍と違うのは、チンポが数分おきにわたし達の頬を優しく張ってくるということだ。


「ぁっ♥ お兄さ…♥」

「ッ…♥」


クロが同じタイミングで頬をぺちぺちされる。向こうの状況がわたしと同じなら、お兄さんの雄臭で下腹部をキュンキュンさせているはずだ。


「舐めたい? イリヤ」

「ほえ…?」

「物欲しそうな顔してるよ?」

「そ……そんな顔、してないもんっ…。…ぅぅ…。……。…ちょっ、ちょっとだけ、なら……先っぽ舐めるだけ……なら…」


そうだ、舐めるだけならまだ堕ちてない。プレイの趣旨には反してない。


「いただきます…♥」


亀さんにキスしてから、先っぽを舌でちろちろ舐める。しばらくそれを続けてから、ゆっくりと口に頬張った。


「れる…♥ ちゅっ♥ ちゅ♥ ちゅむっ♥ れろ…♥」


熱に浮かされたように夢中で舐めしゃぶり、甘噛みし、吸い付く。その姿に興奮したのか、お兄さんはわたしの頭を押さえつけて叫んだ。


「イリヤ、全部飲んで…!」


───ドピュッ! ビュッ!! ドププ、ドピュッッ!!


「んぐっ♥ んっ…♥ ごきゅ♥ ごきゅ♥ ごきゅ♥ …ぷはっ…♥ お兄さぁん…♥」


口いっぱいにぶちまけられた精液を、飲み込みきれずにえずいてしまう。それを勿体ないと思った直後、お兄さんがわたしを荒々しく抱きしめてきた。わたしの小さな胸がお兄さんの胸板で潰されるのが感じられた。


「きゃっ…♥ あっ…♥」


お兄さんの左手がわたしのお尻を好き放題揉みしだいている。それだけでわたしはおまんこを濡らしてしまう。


「ゃあっ♥ あっ♥ 激しくしちゃだめぇっ♥」

「ごめん…。でも、優しくするから」


そう言いつつも、お兄さんの視線はケダモノそのものだ。言葉数も少ない。…正直、ちょっとワイルドでかっこいいけど、プレイだし我慢しなきゃ。

そんなわたしの抵抗の意思を挫くためか、お兄さんがおまんこの筋にチンポを擦りつけてきた。ひと擦りされるたびに身体が跳ねる。


「ゃっ♥ ぅっ♥ あぁん♥」

「…おまんここんなに濡れてるのに、まだ我慢するの? …イリヤ、挿入れさせて?」

「お゛ッ…♥ …だめ、だめだよ…♥ 悪堕ちなんて、だめー…♥」

「…“お兄ちゃん”のお願いでも、駄目?」

「ふぁっ…♥ おにい、ちゃ?」


その単語に心を揺さぶられる。そういえば、最近の夜はいつもこんな感じだなあ……という考えが、頭の隅で浮かんで消えた。それと一緒に、プレイに付き合おうという気概も消えてしまった。


「お兄ちゃん……なら、いい、かな…♥」

「…良い子だね、イリヤは」

「良い子…♥ えへへ…♥」


お兄ちゃんに抱いてもらうべく、自分から股を開いて淫らにおねだりする。

その次の瞬間には、お兄ちゃんのおちんちんがわたしのナカを貫いていた。


「はあぁッ♥♥ ア゛っ♥ うあ゛ァぁあッ♥♥♥」


ああ、わたしはこれが欲しかった。お兄ちゃんの体臭、お兄ちゃんの逞しい腕や胸板、おまんこを圧迫するお兄ちゃんのチンポ。


「イリヤの中、いつも以上に締め付けてくるっ…! そんなにっ、オレのチンポ、好きなのッ…!」

「うんっ♥ 好きッ♥ 大好きなお兄ちゃんのチンポだから大好きぃ♥」


ピストンの度、衣装が黒ずんでいく。それだけじゃない。ルビーの薬とサファイアの洗脳電波の影響か、“お兄ちゃん”という単語が指す人物が入れ替わっていく。多分ミユと同様に、根底から、致命的なまでに。

でも良いよね。わたしもミユもクロも、サーヴァントでコピーみたいなものだし。そういうのはオリジナルに任せて、わたし達はお兄ちゃん一色に染まっちゃっても良いよね。


「そろそろ射精すよっ、イリヤッ!」

「良いよお兄ちゃんっ♥ イリヤのおまんこめちゃくちゃに犯してッ♥ もっともっとイリヤの子宮支配してぇぇえええッ♥」


───どぷっ! どくん…っ! びゅ、どびゅうっ!


「お兄ちゃ、アァァアア゛ァッッ♥♥♥♥♥♥♥」


イッた。言い訳のしようもない程に絶頂して、下腹部にお兄ちゃんの令呪型淫紋を刻みつけた。

それと同時にわたしの姿も変わる。オリジナルが持たない、わたしだけの力……お兄ちゃんのために在る翼、テスタメント・フォームの姿に。


(お兄ちゃんのザーメン…♥ あったかくて、気持ち良くて、幸せ…♥)


放心状態でほわほわとした快感に身を委ね……ようとしたところでちょっかいをかけられた。


「ほえ? あっ♥ ぁひっ♥ ぅあっ♥ ぁっ♥」


別のお兄ちゃんの分身がおまんこに指を突っ込んで、ぐちゅぐちゅと掻き乱したのだ。イったばかりのわたしは思わず身体を跳ねさせてしまう。

そんなわたしを尻目に、お兄ちゃんの分身がクロと会話を始めていた。


「…向こうも盛り上がってきたし、オレ達もそろそろ始めよっか」

「…そうね。ああそうそう、始めに言っておくけどわたしは負けないわ。ミユとイリヤみたいに行くとは思わないことね!」


…わたしの顛末を見届けたクロは、あくまで堕ちずにプレイを完遂するつもりらしい。少し後には、色っぽい表情でチンポをしゃぶる姿が見えた。

追加の快楽でぼやける意識の中、わたしはクロに頑張れとエールを送った。


〜〜〜


「あ゛ぁん♥ それぇ♥ あっ♥ ひんっ♥ んううぅっ♥ べろちゅーすき♥ 種付けプレスすきっ♥ リツカとの交尾しゅきぃっ♥ お゛っ♥ おっ♥ だめ♥ 受精するっ♥ 受精卵着床しちゃうっ♥♥ リツカの赤ちゃん妊娠しちゃうぅ♥♥♥ 妊娠したいけどまだ早いのおぉ♥ ぁッ♥ あ゛ぁぁああンッッ♥♥♥」


クロは笑える程呆気なく完敗した。催眠術にかかった魔法少女が、「催眠になんか負けない!」と言いながら『仲間を救うためのセックス』で『段々相手を好きになっていく』みたいな感じだった。


「認めるッ♥ 認めるゥッ♥ リツカが“お兄ちゃん”ッ♥ わたしの最愛のお兄ちゃんなのぉッ♥ わたしお兄ちゃん以外のチンポお断りだからッ♥ だからッ♥ わたしのことお兄ちゃん専用にしてえぇぇぇええッッ♥♥♥」


どうやら、クロもわたしやミユと同じ末路になったらしい。カリ高チンポで“■■■お兄ちゃん”への『異性としての好意』を掻き出されて、代わりにお兄ちゃんへの愛情を溢れんばかりに注入されているのが良く分かる堕ちっぷりだ。その証拠に、クロの下腹部には淫紋がバッチリ刻まれている。

…いや、実はクロが最初だったりするのかな。“■■■お兄ちゃん”への好意を妹としてのもの一本に絞ったのは。その辺りの割り切り方は一番大人っぽかったし、あり得ない話じゃない。カルデアに興味が湧いたから分身を残したとか言いつつ、お兄ちゃんへの好意は隠せていなかったから。

それなら姿が変わっていないのにも説明がつく。何せ元から完堕ちだったんだから。いや、ミユ以上に悪堕ち魔法少女みたいな外見だったのもあるだろうけど。


「オ゛ッッ♥♥♥」


…鈴口と子宮口の激しいディープキスは、クロの余裕を根こそぎ奪い取ったらしい。おまんこから潮を吹いて獣のような嬌声をあげながらイって、ついにはがくりとうなだれてしまった。


「…ッ♥ お゛、ほっ…♥ ぁっ…♥」


わたし達を吊り下げる触手の拘束は最初より緩んでいて、もう拘束の体すら成していない。振り解こうと思えば振り解けるレベルだった。

…けど、もうそんなことはどうでも良い。


「お、兄ちゃん…♥」

「…どうしたの? イリヤ?」

「どうって、もう……いじわるぅ♥ クロにしたやつ、わたしにもちょうだい♥」


自分のおまんこを弄りながら見せつける。食べ頃だよ、と示すために。

その意図を察してくれたお兄ちゃんは、わたしを強く抱き締めながら激しく突き上げた。


「ぁ゛あああッ♥♥♥ これっ♥ これぇっ♥ お腹こつこつされるの好きっ♥ しゅきぃっ♥」

「好きなのはセックスだけ? イリヤ、オレのことは好きじゃないのかな…」


お兄ちゃんがひどい意地悪をしてきた。こんなに切ないのに、腰を動かすのをやめるなんてひどい!


「やぁっ♥ いじわるやだぁっ♥ やめちゃダメぇっ♥ わたし達のこと女として扱ってくれるお兄ちゃんが好きっ♥ 好き好きっ♥ 大好きなのぉ♥」


どうか伝わりますようにと必死で腰を振って、嬌声混じりの愛を叫ぶ。

お兄ちゃんは本当にひどい。わたし達のことをお兄ちゃん一色に染め上げておいて、その愛を試すなんて。


「うッ、ぉ…! …ごめん、変なこと言ってっ…。オレも、イリヤ達のことが大好きだよ…!」


申し訳なさそうなお兄ちゃんが顔を近づけてくる。…キスの合図だ。数え切れないほどキスした仲だから分かる。


「んっ…ちゅ、ちゅっ♥ んっ♥ ほんと…? 嬉しい…♥」


その言葉にキュンと来てくれたのか、お兄ちゃんはわたしの身体を潰さんばかりに抱きしめてからピストンを再開した。


「ゃっ♥ あ゛っ、う゛あぁっ♥」

「イリヤっ、オレイリヤのこと本当に大好きだよ…! だからっ、オレの赤ちゃん産んでくれる!?」

「…!!! 赤ちゃっ……赤ちゃん♥ 産みたいっ♥ お兄ちゃんの赤ちゃん産みたいッ♥♥♥」

「くっ、うおぉぉぉッ!!」

「あァんッ♥♥♥」

「絶対孕ませる!! イリヤも美遊もクロも孕ませて、一生一緒の伴侶にするから!! だから! タキシードとウェディングドレス着て! 四人で結婚式しようッ!!!」

「ぁっ♥ あ゛っ♥ あっ♥ 嬉し、いィッ♥ お兄ちゃんと結婚♥ お兄ちゃんのお嫁さんっ♥ 三人一緒にッ♥ 幸せっ、しあわ、ああああぁぁぁぁぁッッ♥♥♥」


───ドビュッッ!!! ドビュッ!! ビュルッ!!! ビュッ!! ビュルッッ!!!


お兄ちゃんと結婚を誓い合った瞬間に、二人して達した。子宮に注ぎ込まれる熱いザーメンが導いてくれる未来に思いを馳せる。すると、いつも以上の快感が全身を走った。

長い射精を終えたお兄ちゃんが、身体を震わせながらチンポを引き抜く。


「ぁ…♥ お兄ちゃんの……出ちゃ…」


勿体ない。そんなことを考えるわたしのそばに、いつの間にかミユとクロが寄ってきていた。クロの触手は既に解けたらしい。


「イリヤったらもったいないわね…♥ んっ……れろ、ちゅぷっ♥」

「イリヤとお兄ちゃんの味……大好きな人のが混ざりあったもの……おいしい…♥」

「ひうっ♥ やっ…♥ …二人ともだめぇっ、わたしのなのにぃ…♥」


わたしのおまんこから滴る、愛液が混じった精液を舐められる。しばらくすると、溢れた分は全て二人に舐め取られてしまった。


「ミユもクロも、ひどいよぉ…♥」

「ふふ、大丈夫だよイリヤ……ほら♥」


おまんこから顔を離したミユがそう言いながら視線を向けた先には、ルビーとサファイアの助力を得て分身したお兄ちゃんの大群がいた。


「ぁ…♥」


わたしを縛っていた触手が解ける。けど、逃げようなんて微塵も思わなかった。

…バキバキの勃起チンポを隠そうともしないお兄ちゃん達が、大挙して押し寄せてくる。わたし達を犯し尽くすつもりだ。


「「「お兄ちゃぁあんっ♥」」」


わたし達三人の視界は、一瞬でお兄ちゃんに埋め尽くされた。


〜〜〜

「お兄ちゃんっ♥ お兄ちゃんっ♥ アインツベルンの遺伝子も聖杯も全部っ♥ 全部あげるからっ♥ だからあっ♥ クロを藤丸家の女にしてくださいぃぃぃいいいッッ♥♥♥」

「んぶっ♥ ちゅぷ、ぷはぁ♥ お兄ちゃん好き♥ 大好きぃっ♥ お兄ちゃんとの赤ちゃんなら、神稚児の運命なんか、ぁああッ♥♥♥」

「んほオ゛ぉぉぉぉおおッッ♥♥♥ お兄ちゃん遺伝子まんことけつまんこにきたぁぁッ♥♥♥ 産むのっ♥ お兄ちゃんとの赤ちゃん産むのぉぉぉッッ♥♥♥」


全身にザーメンぶっかけられながら、口もおまんこもアナルも犯されて、壊れるんじゃないかってくらいりんかん? される。

『旦那様待ってっ♥ 待ってぇ♥ こんな幸せセックス続けてたらほんとに妊娠しちゃうからぁ♥ 旦那様とわたしの赤ちゃんできちゃううぅぅぅぅッ♥♥♥♥♥』

『旦那様…♥ こうして旦那様とその分身に囲まれて、ご奉仕して…♥ サファイアは姉さんに負けず劣らず幸せ者ですぅッ♥♥♥♥♥』


ルビーとサファイアも同じ。お兄ちゃんという愛しの旦那様を見つけ、そのチンポに囲まれ犯される二人はとても幸せそうで、とても微笑ましい。


お兄ちゃんの白い愛がいっぱい、幸せもいっぱい。幸せと快感に溺れて訳が分からなくなりそう。

こうしてわたし達は、今日も熱い夜を過ごしたのだった。

Report Page