番外編
陵辱シリーズ産めよ増やせよ
端的なスローガンの元 訪れた青い星
とある異星人は、萎えた陰茎をぷらぷらと揺らしながら大部屋の狂乱を眺めていた
一処へ屈強かつ優秀な母体が集められていた監獄に、誘蛾灯に群がる蛾の如く訪れた異星からの客人達は、溜め込んだ子種を解放するべく地球人の尻を好き放題に貫いている
ただ犯すだけではつまらないので、ほんの少しの遊びゴコロを実行しながら
そうやって己の子種を存分に吐き出し尽くしたその異星人は、萎んだ風船のように小さくなってしまった性欲を取り戻すべく、じっくりと泣き喚く苗床候補たちを眺めていた
ぶっ続けで子種を撒き散らしていた陰茎は中々固くはなってくれない。その異星人はつまらなそうに首元の通気孔から息を吐き出しつつ、ぼんやりと腰を振る同僚達を見やる
下等な地方の星の芋臭い住民相手に
よくもまぁそこまで興奮できるものだ
散々精を吐き散らした後であるため、若干頭がさえているその異星人は、そう言いたげな態度でどっかりと座る
休憩しているのは彼だけ
他の異星人はまだまだ足りないとばかりに腰を振り続ける
退屈に目を閉じようとする異星人。
その時だった
「あ·········あぁあああ···あ······!」
一際大きな叫び声
思わず視線を上げた異星人
彼はその先に、ひらめく紫を見た
組み伏せられていたはずの地球人が、己を抑えている同僚の脚を払う。
同僚は油断していたとはいえ、見事な技の掛け方だ。紫色の地球人は目にも留まらぬスピードで携帯用の棒武器を奪い取り、すぐ近くで白色の地球人を犯していた別の同僚へと風のように駆けて近付く
「死んじゃえ」
子どものような言い方が
一層鼓膜に際立った
あっけなく頭部を潰された同僚。紫色の地球人は対象が倒れたのにも関わらず、一息の間も置くことなく追撃を繰り出した
「死んじゃえ」
しなやかに腕を振るたび
「死んじゃえ」
青い花が咲き、地球人を飾る
目、の様なものを震わせながら、座っていた異星人は立ち上がり、じぃっと、紫色の地球人に魅入る
首元の通気孔がひゅう、と息を吸った
複数の同僚に押さえられてなお、紫色の地球人は殺意を失わない
あれしきのことでは異星人達は死なない、だからこそ、地球人から迸る儚い故意は、その異星人に恋を植え付けた
異星人はゆらりと揺れ、半ば足を引きずるように紫色の地球人へ近付く
その手には重みのある銃
異星人の陰茎は、つい先程まで萎えていたなど微塵も感じさせないほど、ドックンドックンと性に溢れて脈打っている