畝る肉

畝る肉


こんなに感情移入しにくいおれ君がいていいのか???

海兵おれ君が撃たれた隊長を見るssです、マスケット銃で使うボールブリッド弾にもスラグ弾みたいに炸裂するやつがあったらしいのでそれイメージ

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混乱を極める戦場に発砲音と恐竜の叫び声が響いた。

人を食いちぎらん勢いで暴れるアロサウルスは戦場では大きな的だっただろう。少し離れた場所で暴れていた隊長が撃たれたのだ。

「隊長!!!!」

おれは撃った男を銃床で殴りつけ脚から血を流す恐竜に駆け寄る。


「ぐ……ぅ……!」

隊長は呻きながら獣型の巨躯を縮ませ人の形を取っていく。

傷口からは動物系の強靭な筋肉から解放された金属片が数個、血液と共にこぼれた。

使われたのは炸裂するタイプの弾のようだ。出回り始めたばかりだが、肉の中で飛び散って相手に致命的なダメージを与えるその弾は残忍な海賊の中で流行りを見せている。


「撃ち殺すなら動物系の能力者がいい、あれほど見ていて楽しいものはない」


今すぐ止血をと焦るおれの脳に突然、昔尋問した殺人鬼の言葉が脳をよぎった。

動物系の能力者が元に戻る時、肉に食い込んだ弾は筋肉や骨格の変化に乗って肉に深く食い込み能力者は苦しむ。それは悪魔の力の代償だ、と。


金属片から目が離せない

隊長の脚の中にはまだ弾が残っている

変化する肉に飲み込まれ深く突き刺さって


「オイ!!ぼさっとするな!」

突然背中に強い衝撃が走り、一気に周囲の音が戻ってきた。同僚がおれの背中を殴りつけて隣を駆け抜けていったのだ。

辺りを見渡せば撃たれた隊長はすでに人の姿で戦っている。


悪趣味な言葉を振り払わんと頭を振って銃を握り直した。

本当に悪趣味だ。


照準はちゃんと敵に向けなければ。


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