甲帝サマの難儀なご趣味

甲帝サマの難儀なご趣味


力を持った昆虫族は植物族と共生関係となり、守る代わりに食糧などを提供される生態がある。

そして強力な彼らは知能も高く、それ故に性癖を持ってしまい繁殖目的以外でも性行為をしたがる傾向があった。

話は変わり、とある森の頂点に君臨する樹冠の甲帝ベアグラム。

彼もまた上記の例に漏れず、植物性の蟲惑魔たちを縄張りに迎え入れて自らの欲求を満たしていた。


「どうかしら甲帝サマ、私の足は?」


「それにしてもいつ見ても幻滅しちゃうな〜」


「甲帝サマが僕たちみたいな小娘の足に好き勝手されるなんてね」


葉の上に腰掛けてベアグラムの剛直を正面から片足で蹴りつけるように刺激するシトリス、両側の腰から生える角に腰掛けてその身体に抱きつきながら彼を罵倒するリセとジーナ。

ベアグラムはシトリスの足に与えられる快感に身を震わせながら、抗議するように鳴き声を上げる。


「ねぇシトリス、甲帝サマは足じゃなくて胸や口で奉仕して欲しいって言ってるよ?」


「ふぅん?そう思ってるならこんな小さな足で感じたりしないわよね?」


「大丈夫、僕らの甲帝サマは蟲惑魔に責められて無様に射精したりしないだろ?」


剛直から先走りが漏れ、擦る足を汚して滑りが良くなるとシトリスはくすくすと彼を馬鹿にしたように笑う。

守護者であるベアグラムを本気で見下している訳ではなく、これは共生関係である彼女たちの奉仕……すなわち彼の趣味が『こういう事』というだけの話である。

ベアグラムは自覚してないようだが、素直に奉仕するよりもこうして罵倒する方が喜んでいるように見えるというのが蟲惑魔たちの見解だった。


「がんばれ~♡シトリスの足コキに負けるな♡」


「甲帝サマのカッコいいところを僕たちに見せて欲しいな♡」


リセとジーナの声援に応えるように手を握りしめて快楽に耐えるベアグラム。

しかしシトリスは長年の経験で彼の弱点を知り尽くしており、今度は両脚で剛直を挟んで擦り始める。


「甲帝サマの先走り、凄いことになってるわ……このまま射精したりなんてしないわよね?」


言葉とは裏腹に挟む力と擦る速度を上げて更に剛直を刺激するシトリス。

更に溢れる先走りの量が増え、水音を立てて摩擦を減らしていく。


「負けたらカッコ悪いよ♡」


「僕は甲帝サマを信じてるよ♡」


リセとジーナはベアグラムを応援こそしているものの、彼の身体をまさぐるように手を動かして快楽を与えていく。

まるで歯を食いしばるように顔に力を入れて唸るベアグラム。それを見たシトリスは動きを変え、今度は指先で剛直を掴むように動かしながら刺激していく。


「ほらほら、私の足コキで情けなく射精しなさい♡」


「ダメだよ♡負けないで甲帝サマ♡」


「甲帝サマは情けなく射精したりなんかしないだろ♡」


彼を負かそうとするシトリス、口だけの応援をするリセとジーナ。

どちらが優勢かは火を見るより明らかで、やがてベアグラムの剛直が大きく跳ねて射精を始めた。

大きく脈打つそれは大量の精液を吐き出し、シトリスの足だけでなく下腹部まで白く汚していく。


「やっ♡甲帝サマのせーし熱い♡」


「あーあ、甲帝サマ負けちゃった♡かっこわるーい♡」


「僕たちは甲帝サマのこと信じてたのに裏切るんだね♡」


吐き出された熱を感じて歓喜の声を上げる者、幻滅したと罵る者。

射精が終わり、冷静さを取り戻した彼の顔から一粒の涙が零れ落ちる。


「甲帝サマ、慰めてあげるね」


「大丈夫、気持ち良いのは我慢できないから仕方ないよ」


彼は背中を優しく叩くリセとジーナを片腕で抱きしめ、力なくうつむく。

それを見たシトリスは小さく笑って葉の上から降りるとベアグラムの腰に近付いて彼を見上げ、胸元の布を外して彼の前にその胸を晒す。


「ちょっとイジメ過ぎちゃったかしら♡ほら、お待ちかねのおっぱいですよ♡」


「わっと……もう、甲帝サマったら興奮しすぎだよ」


「おっと……仕方ないね、甲帝サマはシトリスの胸が大好きだからさ」


興奮した彼が身体を揺らし、2人は振り落とされそうになるが身体にしがみついて耐える。

ベアグラムは脚を器用に畳み、先程より少し低めの位置へ剛直を下げた。

射精したばかりとは思えない熱量を持つそれがシトリスの大きな胸の間に挟まれる。

彼女の鼻先にまだ精液の残る亀頭が触れ、濃厚な臭いが直撃した。


「甲帝サマのおちんぽ、まだ元気ね♡」


シトリスは胸を下から持ち上げた後、ベアグラムの剛直を包むとそれに舌を這わせて少しずつ唾液を垂らしていく。


「れろぉ…♡ちゅ……はむ…♡じゅる……♡」


それが終わると彼女は身体を押し付けるように胸を上下させる。

残った精液と唾液が絡まり潤滑油となって動きを滑らかにしていく。

ベアグラムが喜びの声を上げ、剛直がシトリスの胸の中で暴れた。

それを黙らせるように胸の形が変わるほど手に力を入れて押さえつけ、彼女は奉仕を続ける。

様々な液体が混ざりあい、胸が上下するたびに卑猥な水音が鳴ってお互いの興奮を高めていく。


「甲帝サマ、いつでも出していいからね♡」


シトリスがそう告げると剛直が再び胸の中で暴れ、限界が近い事を告げた。

興奮したベアグラムが腰を動かし始め、彼女はそれを受け止めることに注力する。

やがて亀頭が膨らみ、シトリスの顔に精液が吐き出された。


「んっ♡甲帝サマのせーし♡」


歓喜の声を上げて噴水のように溢れるそれを受け止める彼女。

剛直が何度も脈打ち、その度に顔が白く染まる。

ようやく射精が終わる頃には精液で汚れたシトリスの姿があった。


「甲帝サマ、せーし出し過ぎ♡シトリスが窒息しちゃう♡」


「ここからでも臭いが漂ってくるなんて流石は甲帝サマだ♡」


2人が地面に降りるとリセはシトリスへ駆け寄り、ジーナはベアグラムの足元へ近付いていく。


「シトリス、私にも甲帝サマのせーし頂戴♡」


言うが早いかリセはシトリスの顔に舌を這わせ、楽しそうに彼の精液を舐め取る。


「それじゃ僕はお掃除させて貰おうかな……あむ♡」


それを尻目にジーナはベアグラムの剛直を咥えて舐め、残った精液を取り除いていく。


「甲帝サマの臭いが染みついて取れなくなっちゃう……♡」


「臭いがキツくてドロドロで♡クセになっちゃうね♡」


見せつけるように2人の蟲惑魔が絡み合う一方で剛直を掃除する奉仕を受ける彼。


「んぷ…♡じゅる…♡んん…♡ぢゅるっ♡んく……♡ちゅっ♡」


口内に入り切らない剛直を限界まで咥えながら残った精液を吸い出して掃除し、それが終わるとジーナは口を離して彼に話しかける。


「甲帝サマ、まだ出し足りないのかい?だったら今度は僕たちを……」


しかしその言葉は最後まで続くことは無く、獣の咆哮と誰かの悲鳴に止められる。

3人の蟲惑魔たちが声を上げるよりも早く樹冠の甲帝が羽を広げ、地面に突き刺さった剣を引き抜くと一瞬で飛び上がる。


「甲帝サマ、行っちゃった……」


「満足してなさそうだったけど仕方ないか。戻って来るかな?」


「戻って来るまでに綺麗にしてた方が良いかしら……」


3人の蟲惑魔は守護者が飛び去った空を眺め、彼が帰って来た時の事を考える事にした。


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