生やされたハイネの受難

生やされたハイネの受難


 朝早く、ヴェールの寝室のドアが勢いよく開かれる。バーンというけたたましい音にヴェールが飛び起きると、そこには顔を真っ赤にしたハイネが肩をいからせて立っていた。

「何?」

 気持ちよく寝ていたのに叩き起こされたヴェールが不機嫌な声を上げると、ハイネは眉尻を下げながら「すみません!」と謝ってから、開け放ったドアを丁寧に閉める。そして、振り向くとヴェールのベッドに近づき、自分の股間を指さす。

「ヴェールさん!これはいったい何なんですか!」

「はえ?」

 ヴェールが顎に手を当てながら首を傾げると、ハイネはプルプル震えながら葛藤した後自身のスカートを下げる。そこには、仕立ての良い白いパンツがもっこりと膨らんでいる奇妙な光景があった。

 それを見たヴェールは合点がいったと手を叩き、ハイネの股間を指さしながら笑顔であっけからんと言う。

「あ~、いいでしょそれ。頑張って生やしてあげたんだよ」

 生やしてあげたというのは、男性器のことである。ヴェールは趣味と実益を兼ねて、魔術と薬、その他諸々の手法を使ってハイネに生やしてしまったのである。

 しかし、生やされたハイネは堪った物じゃないと顔を更に赤くさせて声を荒げる。

「よくないです!取ってください!」

「一週間射精しなかったら消えるから」

 ヴェールはうるさいなあと顔をしかめ、あくびをしながら何でもないように返す。しかし、現在進行形で乙女の尊厳が損なわれてるハイネは赤くなった顔をみるみる青ざめさせながら「一週間……」と小さく呟く。

 ハイネが意気消沈しているのをよそに、ヴェールはしげしげとハイネのパンツのふくらみを見ながら口を開く。因みに女性用のパンツでは上手く男性器を隠しきれておらず、隙間から玉袋が見え隠れしていたり、油断した陰毛が上の部分からまほろび出ていたりした。

「で、朝勃ちした?」

 自分の恥ずかしい所を観察されていることに気が付いたハイネはスカートをいそいそと持ち上げ、ヴェールの質問に対してはそっぽを向くことで返事を返した。

 ヴェールはハイネの耳が赤くなっている様子や、もじもじとしている仕草から全てを察して、下衆な笑みを浮かべる。

「したんだねぇ。で、大きさは?触ってみた?」

「触ってないです!大きさも知らないです!」

 ハイネはまたも大声を出し、自分のスカートを握りしめながらぶんぶんと首を振る。それにヴェールは実に楽しそうにけらけらと笑い、満足するまで笑った後、ハイネの手を取ってベッドへと引き倒す。

「じゃ、触ってみるか」

「きゃぁっ!」

 予想だにしなかったヴェールの行動と、かなり強い力で引っ張られてしまったハイネはヴェールのベッドへと倒れ込んでしまう。そして、ヴェールは倒れ込んだハイネのお腹に圧し掛かると、彼女のスカートとパンツを脱がしにかかる。

「やめてください!」

 ハイネが足をジタバタとさせて抵抗するものの、ヴェールは器用に彼女の下半身を丸裸にさせてしまう。

 そこにはどこからどう見ても男性の性器があった。

 皴がある陰嚢、少しくびれて先が膨らんだ陰茎はまさしく男性器だったが、生やされたばかりだからか色は鮮やかな肌色で亀頭の皮も被っていた。

 ヴェールは暫く観察した後、陰茎を摘まんでぐにぐにと刺激をし始める。

「んっ」

 敏感な所を握られたせいでハイネは抵抗するのをやめ、続いてやってくる僅かな慣れない刺激に小さく声を上げる。ヴェールは自分の尻の下が大人しくなったことにこれ幸いと口角をあげると、本格的にハイネの男性器を刺激し始める。

 完全に剥かれない程度に皮を剥いたり戻したりを繰り返し、陰嚢を小さい手で包み優しく揉んだりと、それなりに勝手を知ったような所作で快楽を与えていく。

「……っ」

 ハイネは目をぎゅっとつぶり、声を上げないように自分の指を噛んで快楽に耐える。しかし、目をつぶったせいで、お腹に圧し掛かるヴェールの重さや、肉棒に行われる奉仕行為、ベッドから漂うヴェールの匂いを感じてしまう。

 そうすると、ハイネの理性とは裏腹に肉棒は快楽に素直にゆっくりと勃起をし始める。ヴェールもむくむくと大きくなる肉棒に興味津々といった表情で刺激を更に与えていく。

 やがて肉棒は完全に立ち上がる。その大きさは成人男性の平均よりは少し長く太い程度で、加えて亀頭を半分ほど顔を覗かせる包茎だった。

「おお~。普通より少し大きいくらいかな?」

「し……知りません……」

 肉棒が完全に立ち上がるとヴェールは首を傾げ、ハイネは不機嫌そうな声を上げる。

「じゃ、射精しようねぇ~」

 すると、ヴェールは何気なくそう言ってハイネの肉棒の皮をおもむろに剥き始める。

「ひゃっ!駄目です!」

 ハイネ突然の鋭い刺激に目を見開き、もう一度抵抗しようとするものの、ヴェールに大事なところを握られていては暴れることもできなかった。ヴェールはニヤニヤとしながらハイネの肉棒を弄り続ける。

「し~こ、し~こ❤どう?気持ちいい?」

「うぅ……気持ちよくっ❤ないです!」

 ハイネは最初はむずむずとした感触しか感じていなかったが、段々その鈍い感触が性感と結びついていき、小さく息を詰まらせてしまう。

「嘘。我慢汁出てきてるよ」

「何ですかそれぇっ……」

 ハイネの肉棒の先には玉になった透明な我慢汁が出てきており、ヴェールはそれを指先で潰すと、ぬるぬるした粘液を亀頭の裏の柔らかい部分に擦り込む。

「んひぃっ❤」

 すると、ハイネはブルンッ❤と肉棒を震わせて甲高い嬌声を上げる。そして、先ほどまでは少しずつ出てこなかった先走りがとぷとぷとあふれ始め、ハイネの中で完全に肉棒に与えられる刺激が気持ち良い物だと繋がってしまう。

「大人しくなったねぇ。いい子❤いい子❤」

 ヴェールはその小さな手で、先走りで怪しく光る亀頭全体を包み込む。そして、親指と人差し指で輪っかを作り、手のひらでぐりぐりと刺激した後その輪っかをくぐらせて、と交互に刺激していく。

「あっ❤ひぁっ❤駄目っ❤」

「駄目じゃないでしょ?気持ちいいんでしょ?」

 肉棒から受ける男の悦楽にハイネは嫌々と首を振りながら甘えた声を出す。彼女は自分の口が緩み、よだれを垂らしていることなど気付いていなかった。

 ヴェールはちゅこちゅこ❤と音を鳴らしながらハイネの敏感な亀頭を刺激し続けて、彼女のことを追い詰めていく。

「うぅ~っ❤何か漏れそうです❤止めてくださいっ❤」

 ハイネが本来は無いはずの肉棒の奥から何かを出したくなる感触にそう許しを得るが、彼女の玉袋がきゅっ❤と持ちあがる様子を見たヴェールは恍惚とした表情で手コキの速度をむしろ上げていってしまう。

 ちゅこちゅこちゅこちゅこっ❤

「あっあっあっ出るっ❤」

 ハイネが顎を上げて喘ぎながら体を震わせる。

「あ゛~っ❤ダメダメダメっ❤」

 びゅぅ~~っ❤……❤ぴゅっ❤ぴゅっ❤

「わっ❤すごっ❤」

 白濁した一本の噴水がハイネの膨らんだ鈴口から発射される。それはヴェールの顔にどろっと引っかかり、その後に小刻みに発射される固まりは彼女の手とハイネ自身の亀頭を薄い黄みがかった白色に染め上げる。

「にゃに……これぇ……❤」

 ハイネは下半身から一気に解放された快楽と、粘度の高い子種汁が尿道を駆け上がっていくぞわぞわとした快楽に呂律が回らずに混乱してしまう。

「射精の快楽知っちゃったねぇ❤もう知らない頃には戻れないよ❤」

 ヴェールはハイネのお腹の上でくるりと体ごと振り返り、手に付いたオス臭すぎる白濁液をこれ見よがしに舐めていく。

「しゃ、しゃせー?❤」

 ハイネは自分が出したものだと察せられる黄ばんだ白濁液が、ヴェールの小さなピンク色の舌に絡め捕られて小さい口に吸い込まれて行くのをドキドキしながら魅入ってしまう。加えて、ヴェールのいやらしい笑みを浮かべた顔が自分の物で汚れているのに興奮して、一度出したというのに肉棒を股もフル勃起させてしまっていた。

「今日はここまでにしといてあげるね❤」

「ひゃい……❤」

 ヴェールがそう言うのに、ハイネはうわの空で返事をすることしかできなくなってしまっていた。

 

 

 その日からという物の、ハイネは他のウィッチクラフト達の胸や尻、口元を見れば軽く勃起してしまう様になってしまった。

 女所帯で辺りからいい匂いがするのに悶々とする日々が続き、しかし、『一週間射精を我慢すれば男性器が消える』というヴェールの言を信じて、必死に男の性欲に抗っていた。

 だが、ヴェールがそのままハイネを放っておくなど夢のまた夢の話で、一週間の折り返し、3日目の夜にヴェールがハイネの寝室に忍び込んでいた。

 ハイネが悶々としながらも何とか寝入ろうとしていたら、ヴェールが彼女のベッドにもぐりこんできたのだ。

「結構強情だね」

「?……ヴェールさん!」

 体にかかる軽い重さに目が醒めたハイネが布団をまくると、自分の股間にはヴェールがいた。そしてヴェールは器用にハイネのパジャマのズボンとパンツを下ろしてしまう。

「やめて下さい!ひんっ!」

 ハイネは前回同様に抵抗しようとするも、ヴェールはすぐに肉棒と玉袋を小さい手で握り込んでしまう。

 ハイネはたったそれだけで甘い快楽を感じて、むくむくと勃起させてしまう。前回は完全に勃起しても半分ほど皮が被っていたが、今回はカリに引っかかる分だけ皮を被っているだけで、ヴェールがちょっと幹を皮ごと引っ張ると皮からカリ首が現れてしまう。玉袋も心なしか黒ずんでいて、男の性器が定着しかけているようだった。

「わー完全に勃起してるじゃん。男の回路が完全に繋がっちゃったんだねぇ」

 ヴェールがニヤニヤとそう言うと、ハイネはぷいと明後日の方向を見る。

「今日は舐めてあげるよ」

「え?」

 ハイネがその言葉にヴェールの方を見ると、ヴェールは小さな口を大きく開けて、ピンク色の亀頭を咥え込もうとしている所だった。

 ぱくっと子供体温のヴェールがハイネの敏感な亀頭を口に含むと、ハイネは嬌声を上げないように両手で口を塞ぐ。

「ひもひいい?❤」

「っ❤っ❤」

 暖かい温度とぬるぬるとする湿っぽい感覚にハイネは目を白黒させてしまう。

「ひもひいいんはね❤」

 ヴェールは上目使いでハイネの表情を見ると、満足そうに目尻を下げてもごもごと口を動かして言葉を紡ごうとする。そしてハイネはその口の動きだけでビクビクと足を痙攣させてしまう。

「ふっとふひみへははらへ❤」

 『ずっと口見てたからね』とヴェールは言いながらハイネの痙攣する太ももを手で制する。そして、口だけで肉棒を拘束すると、舌で亀頭の裏を素早く擦り始める。

「っ❤ぅっ~~~~!!!!❤」

 ハイネは余りに強い刺激にそれを快楽と認識できずに、くぐもった嬌声を上げる。そして、思わず足を閉じてしまいそうになるが、ヴェールがそれを許さなかった。

 すると、

 ビュゥーーッッ❤ビュゥーーッッ❤

 ハイネは太ももの筋肉を痙攣させながら勢いよく射精してしまう。

「んぼっ❤じゅるるぅっ❤」

 突然の凄まじい射精にヴェールが目を白黒させながらハイネの精液を啜っていく。しかし、勢いの強すぎる射精にヴェールはそれを全て飲み込むことはできず、半分以上はハイネの肉棒に零してしまう。

「はへぇ……❤」

 ビクビクと潰れたカエルのように股を開きながらハイネは快楽の余韻に浸る。一方のヴェールは口に残る雄臭い白濁を喉にひっかからせながら飲み込み、ハイネのことを睨む。

「んべっ。怒ったぞ」

 そう言うとヴェールはベッドの上に立ち上がり、未だに天に向かってそそり立つ肉棒にに小さな足を乗せる。

「この早漏っ!もっとこらえろ!」

「あ゛ッ❤ごめんなさいッ❤ごめんなさいッ❤」

 そして、ヴェールは足に軽く力を込めて、ハイネの肉棒を彼女のお腹に引っ付くほどに踏みつぶす。それにすらハイネは快楽を感じ、蕩けた表情でヴェールに謝罪の言葉を叫ぶ。

 ヴェールは足の親指と人差し指でハイネの肉棒のカリ首を責める。快楽で開いたカリの柔らかい部分がヴェールの指でぐにぐにと変形するたびに、肉棒に力が入りヴェールの足に抵抗するように持ち上がろうとする。

「うぁっ❤ああっ❤きもち……いぃっ❤」

 ハイネはヴェールに見下ろされるのも興奮材料にして、口の端からよだれを垂らしながら悦楽に浸る。

 ぐちゅぐちゅ❤ぐちゅぐちゅ❤

「あっ❤うっ❤はっ❤」

 我慢汁と精液がヴェールの足でかき混ぜられるたびにいやらしい水音が大きくなり、ハイネは快楽で息がつまり短く息をする。息をするたびに下半身から漂う精液の匂いが鼻を刺し、ハイネは情けなくもなりながら快楽の渦へと落ちて行く。

「出っ❤出ますぅぅッ❤」

 ぼびゅっ❤びゅぼっ❤ぴゅっ❤ぴゅっ❤

 そして、ハイネは我慢も殆どできずに射精してしまう。ヴェールに踏みつけられているせいで上手く吐精ができずに、足から与えられる圧力で変形した鈴口から情けない音を出しながら射精してしまう。

 相変わらず濃い黄ばんだ白濁液はハイネのお腹に吐き出され、脱がされていなかったパジャマの上が精液に濡れていく。

 一方のヴェールは足の裏にハイネの精の熱さと、ビクビクと震える未だに硬いままの肉棒を感じる。そして、ハイネのことを見降ろしながら僅かに上気した顔で、挑発するような表情で罵り始める。

「本っ当に早漏❤」

 その言葉にハイネはビクッ❤と肉棒を震えさせ、尿道に残った最後の精液を吐き出す。それにヴェールはため息をつきながら、ハイネの肉棒をゆるゆると刺激し続ける。

「明日から一杯搾り取ってあげるから。ちょっとは我慢できるようになりなさい」

「ひゃい……❤」

 ガニ股で肉棒を足蹴にされるハイネはヴェールの言葉の意味を理解せずに返事をするのだった。

 

❤ 


 その日からハイネはヴェールに射精させれる日々が始まった。

 朝起きる前から朝勃ちにフェラチオをされて射精と共に目覚め、昼間も暇さえあれば物陰に隠れて手で処理され、夜も素股などで疑似セックスをさせられて、時には寸止めで我慢を覚えさせられ、ヴェールの手ずから徹底的に男の快楽を教え込まれる。

 最初は綺麗なピンク色をしていた亀頭は赤黒くなり、半分と少ししか剥けなかった皮は非勃起時にもズル剥けになり、竿には血管が太く浮き上がり、玉袋も男らしく丸々黒々となっていった。

「ヴェールしゃまっ❤もっぉっ❤でにゃっ❤」

「まだまだ出せるでしょ?そう言う風に調整したんだから」

 しかし、肉棒がそんな男らしい物に変化してもハイネはヴェールの尻に敷かれ、一方的に搾精され続けていた。

 今晩はベッドに座ったハイネの股座にヴェールが座り込んで延々と手コキを繰り返し、ハイネは黄ばんで雄臭い精液を大量に吐き出して、ヴェールの顔や髪、胸や手を眼をそむけたくなるほどドロドロにしていた。

 そして、ハイネはついに音を上げてしまったのだ。肉棒はヴェールの言う通り勃起を維持して元気であったのだが、ハイネは精神的な部分が疲れ切っていた。

「お願いしましゅ❤もう出したくにゃいんです❤」

 ハイネはそう言って首を振り、精液を被ったヴェールは目の前の肉棒はビクビクといまだ衰えず、だらだらと先走りを吐き出し続けている様子を見やる。そして、その肉棒に軽く息を吹きかけてみせる。

「ひゃんっ❤」

 それだけでハイネは肉棒の先をヴェールに突き出し、玉袋を収縮させながら腰をカクカクとさせる。未だ興奮冷めやらぬという仕草な上、表情を見てみると明らかに期待した表情だった。

「嘘つき。ふーっ❤」

 ヴェールはまたもや息を吹きかけながら、指先で裏筋を根元からつーっと肉棒の先までくすぐってみる。

「~~っ❤!が、我慢するんです!一週間我慢してこのおちんちんともサヨナラです!」

 ハイネは立ち上がりながらそう宣言する。立ち上がった勢いで肉棒がブルンブルン❤と振り回されあちこちに先走りを飛ばしているのは滑稽で、ハイネも振り回される肉棒からの快楽で腰が引けてしまっていた。

「ふーん。じゃあ……」

 あくまで我慢するというハイネの言葉にヴェールは考えるそぶりを見せると、突然何やらを呟きながら指先でハイネの肉棒の根元に魔力を込めていく。

「な、何をしたんですか?」

 ハイネは僅かに感じる魔力に恐る恐る問いかけると、ヴェールは実にいい笑顔で立ち上がりながらハイネを見上げる。

「絶対射精できないようにしてあげたから」

「あ、ありがとうございます!」

 余りにもいい笑顔過ぎるヴェールにハイネは嫌な予感を感じながらも頭を下げてお礼を言うのだった。

 

 

「はぁ~……❤はぁ~……❤」

 そして4日後、ハイネは自室で枕をぎゅうっと抱きしめながら、発情しきった顔で息を荒げていた。この日の何とか夜まで我慢していたが、その我慢ももはや限界だった。

「我慢できない……❤」

 ハイネは自分のパジャマのズボンを山のように隆起させている肉棒を、ズボンの上から触る。それだけで歓喜の快楽が背筋をぞわぞわと上ってくる。

「う゛~っ❤ダメなのに……❤ダメなのにっ❤」

 ハイネは枕を片腕で抱きしめながら、もう片方の手でゆっくりとズボンとパンツを下ろしていく。そして、自分の片手では収まらないほどの長さの肉棒を掴み、初めてのオナニーを始めてしまう。

 しゅこ…………❤しゅこ……❤しゅこ…しゅこ…❤

 最初は恐る恐るだった手の動きも、感覚を掴めばその速度は遠慮無く速くなっていく。ヴェールに何度も手コキをされて来たため、自分の気持ちいい所はすべて把握している。

 軽く握った手の人差し指で亀頭の裏の柔らかい所を刺激し、親指で鈴口を時々擦る。そんな、男性のオナニーそのものだった。

「ん゛っ❤ん゛っ❤」

 口を枕に埋め、そのさらさらとした枕にキスのまねごとをしながら、ハイネはオナニーを激しくさせていく。

 先走りで自分の手と亀頭を濡らし、ちゅこちゅこ❤という小さな水音を出しながら行うオナニーは、心の底から気持ちよかった。そして、ハイネはどんどん絶頂へ上りつめていき、射精をするために肉棒の根元の筋肉に力が入っていく。

「イケにゃいっ❤イケにゃいのっ❤」

 しかし、ハイネはイケなかった。イケそうなのに、イケない。肉棒がビクビクと震えて先走りがトロトロと流れ出てくるだけで、玉袋も持ちあがらず、肉棒の奥の筋肉にも力が入りきらない。

 ハイネは半泣きになりながら枕を嚙み、なんとかイケないかとオナニーの方法を変えていく。しごくやり方から、鈴口を手のひらででコスコスと擦ってみたり、おまんこから肉棒の裏側を指で圧迫してみたりもした。

 しかし、結果気持ちよくなるだけで射精することは最後までできなかった。

「フーーッ❤フーーッ❤」

「ハイネ~、いる~?」

 そんな折、突然ハイネの自室の扉が開き、ヴェールの声が部屋に響く。

「ひゃい!います!」

 一瞬で理性を取り戻したハイネが抱きしめていた枕でそそり立った肉棒を隠すものの、ノックもせずに入ってきたヴェールには全てを見られてしまっていた。

 そして、オナニーをしていて顔を真っ赤にしているハイネのことを見たヴェールは全てを察して、意地悪な笑みを浮かべながらご機嫌な足取りでハイネへと歩み寄っていく。

「……我慢できなかったんだぁ❤」

 その言葉にハイネは俯くことしかできなかった。ヴェールはそんな彼女のことをさらに追い詰めるために、ハイネの耳元に口を寄せて、吐息混じりにそっと囁く。

「ね。エッチしたい?」

 エッチという言葉の意味が脳にゆっくりと浸透していったハイネは、おもむろに顔を上げてにやけ顔のヴェールと視線を合わせる。そして、ヴェールがエッチをさせてくれると理解したハイネは、ヴェールに食って掛かりながら大声で

「エッチしたいです!❤お願いします❤射精させてください!❤」

 とせがみ始めてしまった。

 余りのがっつき具合にヴェールはケラケラ笑って、それからハイネの鼻先を指で弾いて予てより考えていた一つの提案をする。

「射精したくないとか、エッチしたいとか、わがままな子だね」

 ヴェールは肉棒を隠す枕を取り上げ、そこにある太い幹をちらっと見ながら言葉を続ける。

「じゃあこうしよう。今日は出させてあげるし、射精禁止も解いてあげる。それで、明日から6日間自分の意思で射精我慢できたら……」

 そう言いながらヴェールはハイネの肉棒に掛けられていた魔法を解いてしまう。そして、ハイネの耳にもう一度口を寄せ、彼女に囁く。

「エッチしてあげる」

 ビュボッ❤

 ハイネは殆ど固形になった精液をひと固まり射精して、その行為によって相槌をうってしまう。ヴェールは相変わらずのこらえ性の無さにため息をつきながら顔を離し、腰に手を当てる。

「そうすればその早漏も治るでしょ」

「ひゃい……❤」

 ハイネは『ヴェールとエッチが出来る』というということしか考えられなくなっていた。

 そして、ヴェールは用事は終わったと言わんばかりに手を振りながら部屋の扉の方へと向かっていく。

「じゃ、頑張ってね~❤」

「え?今日は射精させてくれるんじゃ……」

 小さなヴェールの背に手を伸ばしながらハイネは捨てられた子犬のような表情でそう言うものの、振り返ったヴェールはベッドの上で塊になってる精液を指さす。

「いましたじゃん。じゃ、おやすみ~❤」

「そんなぁ……っ❤」

 ハイネはヴェールが出て行って閉められてしまった部屋の扉に向かって伸ばした手で空気を掴むことしかできなかった。

 

 

 射精我慢から一日目はハイネはオナニーも我慢した。

 二日目は肉棒を握ったものの、ヴェールとのエッチのために必死で手を放した。

 三日目、ヴェールが赤い舌を見せて来たり、手をしこしことエア手コキを見せて誘惑してきても何とか耐えた。

 四日目、昼間にわざと見せられたヴェールの胸を思い出しながら肉棒をしこしことしたが、射精寸前で何とか手を放した。

 五日目、ベッドで一人腰をカクカクとさせて亀頭をシーツに擦り付けたが、指を噛んでなんとかこらえた。

 そして六日目の夜、ハイネはベッドでヴェールのことを押し倒していた。

「フッ❤フッ❤フッ❤」

 短く息をして覆いかぶさるハイネはヴェールの肩を掴んで、パジャマの下でもうすでに立ち上がってた肉棒をヴェールに擦りつけていた。

 ヴェールはそんなハイネに暖かい視線を向けながら、彼女の顔に手のひらを突き出す。

「犬みたいだねぇ。ハイネ、待て」

「ヴェールさんっ❤も、我慢できないです❤」

「まあまあ、待ちなさいってば」

 ハイネは口の端からよだれを垂らしながらヴェールにすり寄っていくが、ヴェールはハイネのことを押し返していく。そして、ある程度距離を離すと、ハイネはベッドに胡坐をかいて座り、肘を膝につきながらハイネに問いかける。

「ね、本当に射精していいの?」

「良いですッ❤したいですッ❤」

 ハイネはもう我慢が出来ないと、パジャマを脱いでいく。形のいい胸がぷるんと震えるが、それよりもハイネは肉棒の疼きを我慢できないとパンツからそれを引っ張り出してくる。

 一方のヴェールはそんなハイネとは打って変わってパジャマを脱ごうというそぶりを見せずに口を開く。

「後たった数時間、朝日が上るまで我慢すればおちんちんとはさよならできるんだよ」

「っ――」

 ヴェールのその言葉にハイネは固まり、ヴェールは言葉を続ける。

「綺麗に無くなるし、何だったら今からまた射精禁止にしてあげて、感度も無理やり下げて朝まで持つようにしてあげてもいい」

 ハイネは肉棒こそ勃起させたままだったが、理性が戻っており、冷静な思考回路でこれからのことを考えていた。

「どうする?」

「わ、私は……」

 ハイネは俯き、自分の肉棒を見ながら考える。そして、しばらく考えた後、意を決して顔を上げてヴェールに宣言する。

「ヴェールさん。私は、これを消した――」

「あ、そうそう。実はね、今日危険日なんだよね」

「え?」

 しかし、そんなハイネの言葉を遮る様に、トーンアップしたヴェールの声が部屋に響く。ハイネも、突然の言葉に素っ頓狂な声を上げてしまった。

 そして、ヴェールはいそいそとパジャマを脱ぎながら、ハイネに誘惑の言葉を投げかけていく。

「体温がちょっと下がってるから、排卵期だろうね」

「排卵期……」

 ハイネは徐々にあらわになるヴェールの素肌に釘付けになり、彼女の言葉を反芻する。『排卵期』という言葉に反応した玉袋が収縮し、肉棒へと先走りを次から次へと送り始める。

「ハイネの精液は最初から最後までずぅ~っと濃いよね。そう言う風に作ったんだけど、そんな濃い精液だったら、一発で孕まされちゃうかな~?」

「孕ませられる……」

 ヴェールはそう言いながらパジャマを脱ぎ切り、シミ一つない肌をさらけ出し、ハイネへと両手を差し出す。ハイネは心臓が痛いほど高鳴り、肉棒の先からは粘度の高い先走りが一筋垂れていた。

「ね?ハイネ。どうする?おちんちん消す?それとも……」

 ヴェールは足を開き、その奥にある秘裂を見せる。陰毛も生えておらず、つるりとしたそこに、ハイネの視線は吸い込まれていった。

「私のこと妊娠させちゃう?」

「うぅ~……❤」

 そして、その問いかけに、ハイネがした先ほどの決心は完全に砕け散ってしまった。

「フーーッ❤ダメッ、消すの……っ❤フーーッ❤おちんちん消さないとっ❤」

 ハイネはヴェールにすり寄りながらそう自分に言い聞かせる。しかし、言葉とは裏腹にヴェールの細くて小さい腰を両手で掴むと、自分の腰を彼女の腰に近づけていく。そして、腰の距離がほぼゼロになると、ハイネの大きな肉棒がヴェールのお腹に乗せられ、へその上ほどに先走りをとぽとぽ❤と零していく。

「消したい?消したいなら、ちゃんとお願いしないと、ね?」

 ヴェールが舌をちろりと出しながらそう言うと、ハイネはヴェールと目を合わせて、自分が本当にしたいことを告白する。

「ヴェールさんとエッチしたいっ❤したいです!❤」

「そうじゃないでしょ?」

「ヴェールさんをっ❤ヴェールさんを孕ませたいです!❤」

 ハイネはそう言いながら腰を動かし、肉棒の先をヴェールのお腹に擦りつける。鈴口がへそに引っかかると、ビクッ❤と肉棒は震え、ぴゅっ❤と勢いよく先走りを吐き出す。

 そして、ヴェールはそんなハイネの様子に恍惚とした笑みを浮かべると、彼女の頬を両手で包み込み、しっかりと目を合わせて詰り始める。

「私みたいな小さい子を孕ませたいなんて、ハイネのロリコンさん❤」

 『ロリコンさん』という言葉で、ハイネは一瞬正気に戻りかけるが、ヴェールが熱っぽい視線を肉棒に落として自分からも肉棒にお腹を擦りつけ始めると、そんな正気は一瞬で吹き飛んでしまう。

 そして、ハイネは一度大きく腰を引くと、肉棒の先をヴェールのぴったり閉じた披裂にあてがう。

「はーーっ❤入れたいですっ❤ヴェールさん❤」

「待て❤先に濡らさないと……❤」

 鼻息が荒いハイネに、ますます犬っぽいなとヴェールは思いながら待てをする。待てをされたハイネは残念そうな顔をするものの、その指示に忠実に従う。そして、ヴェールは両手で秘裂をくぱぁと開くと、その奥に隠されていたピンク色の粘膜をハイネに見せながら指示を出す。

「舐めて❤」

 ハイネはそれに頷くと、一旦ヴェールから離れて、彼女の股に顔を埋める。そして、がっつくように小さな秘裂にむしゃぶりつく。

 ぴちゃぴちゃと水音がなり始め、ハイネは子供特有の甘い香りに頭をくらくらとさせながら、舌を必死に動かしてヴェールに奉仕する。

「んっ……❤はっ……❤上手……❤」

 ヴェールは以外と丁寧にクリトリスを唇や舌で弄ばれたり、膣口にすぼめられた舌先を入れられるのに、軽く喘ぎながらハイネのことを誉める。誉められたハイネは腰をふるふると振りながら、少しずつ溢れ始めた甘露な愛液に耽溺していく。

 そして、もう十分塗らされたであろう頃、ヴェールはハイネの頭を撫でながら言葉責めを再開する。 

「もしかして、んッ❤私のをペロペロする妄想ずっとしてた?❤」

 ハイネはその問いかけに一瞬固まると、すぐさま何かを誤魔化すようにご奉仕に熱を込める。しかし、そんなことでヴェールが誤魔化されるわけもなく、彼女はハイネの顔を上げさせる。

「正直に言いなさい❤」

「……してました❤ヴェールさんのアソコを舐める妄想してましたぁっ❤」

 一瞬ハイネは答えるかどうかを迷ったが、ヴェールと目を合わせてしまえば正直に答えざるを得なくなってしまう。

「それだけ?」

「いっぱいチューしたり、おっぱいを触る事も考えてました❤」

 だが、全てを正直に答えていないことはすぐに見抜かれてしまい、ハイネは背徳感に背筋をゾクゾクとさせながら全てを詳らかにする。そして、それを聞いたヴェールは自分の小さい足を伸ばし、ハイネの肉棒に触れる。

「変態❤」

「ひぅっ❤」

「変態ハイネ❤」

 ヴェールは弱い力でハイネの肉棒を左右に振る様に蹴りながら言葉で詰る。ハイネは詰られ、肉棒を蹴られるたびに腰を跳ね上げ、その代わりに下へと下がっていく頭をヴェールのお腹に押し付ける。

「中に入れられずに足でイっちゃえ❤」

「あ゛ぁぁっ❤」

 お腹にハイネの頭の重さを感じながら、ヴェールは止めを刺すために敏感な亀頭を両足て挟んでぐちゅぐちゅっ❤と一気に擦り上げる。すると、ハイネは喉の奥から汚い喘ぎ声をあげ、絶頂の高みへと上り詰めていく。

「イ゛グゥッ❤」

 びゅーっ❤びゅぼっ❤どびゅっ❤びゅーっ❤

 そして、ほぼ一週間ぶりの射精をハイネは堪能する。ハイネは頭が真っ白になり、この世に自分の脳みそと肉棒と快楽しかないものと錯覚してしまう。尿道をダマになった精液が通っていくたびに絶頂し、ヴェールの足の感触と頬に感じるヴェールのお腹の感触に気が付くと、またも高みに昇って絶頂してしまう。

「はぁーーー……❤ふぁっ❤んふーーー……❤」

 長く続いたハイネの射精はやがて終わり、彼女は息も絶え絶えというように大きく深呼吸する。その度にヴェールの甘い匂いと、雄臭い自分の精液の匂いに体を震わせる。

 しかし、本番はまだこれからなのだ。

「私も興奮しちゃった❤入れて❤ハイネの早漏おちんちん❤」

 ヴェールはそう言いながら自分のお腹の上でよだれを垂らすハイネにそう声をかける。すると、ハイネは弾かれたかのように顔を上げ、いそいそと自分の肉棒をヴェールの秘裂に押し当てる。

「いいんですね?❤ヴェールさんっ❤入れていいんですね?❤」

 鈴口を秘裂に擦りつけながらハイネは期待を胸に膨らませてそう問いかける。それにヴェールは鷹揚に頷き、自身の秘裂を開いて見せる。そこはハイネの唾液とヴェール愛液、それから少しの先走りに濡れていた。

 ハイネはごくりと生唾を飲み込み、ヴェールの中へと肉棒を入れるために腰を押し込んでいく。

「あれ?入らない!どうしてっ!?」

 しかし、子供の体の膣に大人の肉棒は中々はいらず、にゅるっと上に弾かれてしまう。それにヴェールがくすくすわらうと、彼女は小さな手でハイネの肉棒を握ると、しっかり支持してあげる。

「焦らないで、ほら。これで来て❤……んんっ❤」

「う゛ぁ゛っ❤」

 ヴェールの手で支持された肉棒はぬぷぷっ❤と膣内へ入っていき、ヴェールはわずかに苦しそうに眉を顰め、ハイネは余りのキツさと熱さに喉を震わせ喘いでしまう。

 そして、ゆっくりとハイネの大きな肉棒が膣内へと飲み込まれていき、やがて半分ほどが入った頃。

 びゅーーっ❤ぴゅっ❤ぴゅっ❤

 ハイネは興奮と快楽に耐えきられずに吐精してしまった。

「あははっ❤相変わらず早漏だねぇ❤」

 ヴェールはそう言って最初は笑い声をあげるものの、

「熱っ❤出し過ぎ……❤はぁ……❤」

 中に出された精液の熱さと量に感じ入る様にうっとりした声をあげる。

「ごめんっ❤なさいっ❤」

「いいの❤さっさと入れちゃって❤」

 ハイネはヴェールの中にいれきる前に先走ってしまったことを謝るが、ヴェールは中折れさえしなければ良いと首を振る。ハイネの肉棒は中折れどころかますます固くなっているようではあった。

「ん……❤」

「ヴェールさんっ❤もっ❤すぐっ❤全部っ❤」

 ぬぷ……❤ぬぷぷ……❤とハイネの大きな肉棒がヴェールの狭い膣を押し広げて、奥へ奥へと進んでいく。その代わりに先ほど吐き出した精液が愛液と共に漏れ出してきて、やがてハイネの肉棒の8割ほどが入った所で、ヴェールの一番奥にこつん❤とハイネの一番先が触れ合った。

「んふぅー……❤入ったね❤」

 ヴェールが自分のポッコリしたお腹を擦りながらそう言うと、ハイネは歯を食いしばってもう我慢が出来ないと体中をふるふると震わせていた。

 それを見たヴェールは意外にも、優しい表情を見せながらハイネに許しの言葉を投げかける。

「動いていいよ❤ハイネ❤」

「くっ❤ううっ……❤」

 ヴェールの許しを貰った瞬間から、ハイネは目を閉じて、ベッドに両手を突きながらゆっくりと腰を動かし始める。素股でセックスの時の腰の振り方は教え込まれていたので、それなりに堂の入った動かし方ではあった。

「ああッ❤ハイ……ネェ……❤」

「ヴェール❤さん……❤」

 ヴェールは自分の膣壁をカリでゆっくりと擦られるのに思わず喘ぎ声をあげる。ハイネもきゅうきゅうと吸い付いてくる膣壁に、敏感な亀頭が包み込まれるのに悦楽を覚えてヴェールの名を呼ぶ。

 そして、ある程度腰を引いたら、次は押し込んでいく。

「んんっ❤気持ちぃ……❤」

「うぁっ……❤すごっ❤」

 内臓が押し込まれていく感触にヴェールはシーツを握り込みながら耐え、膣内が押し広げられていく快楽を素直にハイネに伝える。ハイネも、亀頭が柔らかい壁を押し広げていく快楽と、ヴェールの腰が動くたびにうねうねと複雑に形を変える膣内の締め付けを堪能する。

 そうやってゆっくりと抽送は続けられ、その動きはやがて速くなっていく。

 ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤

 可愛らしい水音が響き渡る中、ハイネは形のいい尻を前後に振りながらヴェールの中を堪能していた。ヴェールも、ハイネの体重でベッドに押し付けられる感覚を楽しんでいたが、その時間ももう長くはなかった。

「ヴェールさんっ❤もう出そうですっ❤」

「私も❤もう❤イけ❤そう❤」

 ハイネが射精を予告すると、ヴェールは体を揺さぶられて言葉を細かく区切られながらも同じように絶頂が近いと告白する。

 それを聞いたハイネは何度も頷き、抽送に熱を込めていく。パンッ❤パンッ❤と一際大きな濡れた肌と肌が打ち付けられる音が鳴り響いたかと思うと、ヴェールは僅かに痛そうに身を震わせて、ハイネに言葉を投げかける。

「速くしちゃ、駄目❤」

「はいっ❤」

「今までのペースで、ね❤」

 ハイネは逸る気持ちを押えながら先ほどと同じような緩やかなペースで抽送を行う。そして、そのペースと同じようにゆっくりと絶頂感が二人の中に渦巻いていき、やがてその暖かい感覚がじわぁっと脳から体中へと広がっていく。

 ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤ぱちゅっ❤

「出ますっ❤ヴェールさんっ❤出しますよ❤」

「うんっ❤うんっ❤ハイネっ……❤っ……ああっっ❤イっくぅっ❤」

 ハイネは優しくヴェールの一番奥に肉棒を収めると、そこへマグマのような精液をびゅー❤びゅーっ❤と吐き出していく。体中の熱が肉棒を通して鈴口から漏れ出て行くような射精に、ハイネは顎を突き出し、ヴェールを孕ませられるという歓喜に身を任せた。

 ヴェールも、自身の下腹部にじんわりと広がってくるハイネの欲望を感じて、その熱が胎から体中に広がっていく感覚に多幸感を覚え、くらくらと前後不覚になるほどの絶頂に浸っていく。

 ハイネの射精とヴェールの中イキは随分と長く続き、やがてハイネは糸の切れた人形のようにヴェールに圧し掛かる。ヴェールもその重さに文句は言わず、むしろ嬉しいと言った表情で彼女の頭をぎゅっと抱きしめた。

「はぁ……❤はぁ……❤はぁ……❤」

 そして、二人は同じテンポで息を整え、絶頂の余韻を楽しむ。体中を包み込む倦怠感と幸福感にふわふわと地に足が付かない満足感を味わっていると、ふとヴェールがハイネの頭を撫で始める。

 ハイネが首を傾げると、ヴェールはもう片方の手で高鳴る胸に手を当てながら、熱い吐息交じりに笑顔で言葉を紡ぐ。

「ハイネ❤上手だった❤」

 その短い一言に、様々な感情が呼び起こされてハイネはヴェールの小さな体を包み込むように抱きしめる。そして、にへらと破顔してヴェールに言葉を返すのだった。

「ありがとうございます❤」

 

 

 深夜、月明かりがカーテンから僅かに差し込んでくる中、ヴェールは自分の下腹部の違和感と熱さを感じながら、隣の実にスッキリとした表情で幸せそうな寝息を立てるハイネの事を眺めていた。

 今日だけでヴェールの中に何十発も出してさぞスッキリしたであろうハイネの顔にかかる髪を指先でどかしながら、ヴェールは考える。

 このままハイネの子供を孕んであげるか、それとも避妊をしてしまうかを。

 ヴェールは少し想像する。きっと明日の朝正気に戻ったハイネは死にそうな顔で責任をとると言うだろう、確信めいている。実際責任を取ってくれるだろうが、今日のようななし崩し的なセックスで子供が出来てしまって、果たしてそれで良いのだろうか。

 ヴェールはややあって一つため息をつき、ハイネへと顔を近付けていく。そして、今日の逢瀬では結局しなかった唇同士のキスをした。

「頑張れば、ちゃーんと孕んであげるから、ね」

 ヴェールは自身の下腹部に手を当てて、いくつかの魔法を使うのだった。

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