王冠
私はロボット犬。 このスプーンとフォークのツノが生えた主人は井の頭五郎。 前リューキのゴローちゃんなら強いのにと言っていたが、何なのだろう
ネームドの代償とは違い元からあるようだ。
主人の朝は早く、妹のご飯も一緒に作っている 料理の腕はそこそこと聞いている(59) 妹の方が背が高く、妹の背は167で主人の五郎は148だ そして主人は褐色(83)に対して妹は色白だ。 実の姉妹ではないらしいが混乱する
五郎は身体能力は平均以上だが戦闘能力は低く、知性は低くいが、事務仕事が高い、そして慈悲は平均だが倫理は低い、なのに化学薬品のことは詳しいし医療関係が高い。 変わった人物だ。
妹はご飯を食べた後、食器をつけると音もなく消え去る。 主人は皿を水につけて制服に着替え、そして安っぽい王冠を腰につけて学園へと向かう。 そして放課後
「よし、じゃあシャーレに行こっか」
今日は医務室では無く先生に会いに行くようだ。 妹は別の学校の為共に行けない。 一緒なら即なんだが。
そして主人は自治区から出るとアッチへコッチへと、色々な物に目を光らせていた。 コレではいつまで経ってもシャーレにつかないので背中に放り投げて移動する事にした。
そしてシャーレに着くと主人はフォークの方に王冠を引っ掛けてシャーレの中に入る。 主人は王冠をつけると変わるのだ。 まるで自分が本当の王かのように振る舞う。
「先生はいるか!! 私はアニマン学園の井の頭五郎 王だ!!」
困惑の視線が主人を突き刺す。 頭にスプーンとフォークをつけて、フォークに王冠を引っ掛けている。 そんな者がいきなり来たんだ。 しかも何故か王を名乗る。 当然だろう。
「貴方ゴロウちゃんだって言った? その悪ふざけを今すぐに辞めなさい」
「セミナーの会計のユウカか、会うのは初めてだな。 気軽にゴローちゃんでいいぞ。 伸ばす方が聞いてて良い」
「はいはい。その頭に付けたスプーンとフォークを取りなさい。 食器で遊ばない」
「残念だがコレはツノだ」
「そんな訳無いでしょ」
「ユウカさん、ゴローちゃんの言ってる事は本当です。 感覚もあって血も流れています」
「ん? エデン条約の時には世話になったなミネ しかし救護は響いたぞ」
「血塗れで逃げ出さなければそんな事しません。 ソレよりも、そんな喋り方でしたっけ?」
「少し違うな」
「ごめんなさいゴローちゃん そんな事だとは思わなくて」
「大丈夫だ。 誤解や間違いは誰にでもある 分かってくれるだけありがたい」
「ありがとう」
少しどころの話では無い。 別人だ
"アレ? 君は"
「先生。 エデン条約振りだな。 今日は私の自己紹介と私の威光を示す為に事務仕事を手伝いにきた
私は井の頭五郎 コチラはワンちゃん」
"いっぱいご飯食べそうな名前だね"
「ゴローちゃんとでも呼んでくれ
よく分かったな そして魚が好きだ」
"この犬の名前は?"
「知らない 先生つける?」
"え?"
「軽いジョークだ。 そうだ先生、私のツノの事を他の学園の人にも伝えてくれないか? 今は外に出れる戦力が有るし、色々回りたい」
"分かった"
「助かる。 最初にココに来て良かった。
そうそう、ついでに事務の手伝いに来たんだった。 何か無いか?」
"じゃあコレをお願い出来るかな"
「任された」
任された業務を終えると主人は妹の泣き言を聞きながら退出し、シャーレから出ると王冠を取った。
「寄り道できる時間じゃないか……」
主人は背中に乗る
「家までお願い。 ワンちゃん」
そして私は走って家に帰る