献身

献身


コビーが黒ひげの元から救助された


黒ひげとその海賊団に目をつけられ多数の「暴行」が限界まで行われた後にとある島の森の中に置き去りされていたと治療に当たった軍医とたまたま発見した海兵が話してくれた。なぜ「限界」までとわかったのか聞いたら、発見された姿はかろうじて息はあったもののあいつが大事に必死に守っていた正義がかかれてたコートの上に投げ捨てられるように置き去りにされていたのだという。

勿論すぐ現場へ向かいコビーに会いに行こうとしたが「暴行にあった傷と精神的ショックが大きすぎてまともに応えられる状態じゃありません、それでも面会しますか?」 

命があるだけでも安心したのと早くコビーに会いたい気持ちで面会を望んだが

はっきり言って想像を超えるほどのものだった


恐る恐る

「……コビー」

「ごめん」

「助けられなくて」

そんな事を言いながら静かに手を触れたら

 あいつは

「…………ぼくはきたなくて醜いんです」

なんで 

お前は俺より真っ直ぐで真面目で綺麗な奴だろ

そんな事言うなよ馬鹿





軍医曰く暴行……ほぼ拷問に近いレベルの行為がされている間に心のストレスが蓄積されていったのだと言う

元の桃色の髪の毛はすっかり伸び後ろから見ると女性のような姿になってしまい髪の毛を切る事を何故か嫌がっている。

それに前のように元気なコビーはそこにおらず、調子が良ければこっちを向いてくれるが基本的には全く無反応な日が多い。

身体中には黒ひげから受けた傷跡や噛み痕鬱血痕、首を絞めた痕や……まぁ体内外まで「暴行」の痕が多数広がっている。

それを一日でも治すために、またコビーが見ないようにするために薬を塗って包帯を巻いているのだが

「隠しちゃいけないんです」

「なおったら黒ひげがきちゃう」

「なおしちゃ だめ」

と気づいた時には外してしまうのだ。


だから俺は警護という名目で上に許可を取りコビーと療養生活を取っている。 本当は何かあった時に対応出来るとなったらそれこそ中将や大将、もしくはダメ元でも元帥の元で療養するのが良いとは思うのだがコビーの所に大柄の人間がそばにいて万が一黒ひげの事を思い出しては心が落ち着かない。  

まぁ丁度俺もコビーも最近働き詰めで有給たんまり残ってたし消化するには丁度いいだろう。



「お、外見てたか何かいたか」

「……………」

「コビー?」

「………………」


日によって返事を返してくれる日もあるが、今日みたいなこっちから声をかけてもぼーっと反応が薄い日は恐らく暴行を受けていた時の夢を見たのか反応がほぼ無い。 その証拠に巻いていたはずの包帯が所々取れていて元々ついていた傷跡の上に自分で傷つけたような跡がある。これが無意識なのが怖い所で調子がいい時に治療の一種で聞いても「……知らないです」とあいつは答えるのだ。 自傷行為を止めさせるために拘束具を使おうとしてもあの時事を思い出してしまうから逆効果になってしまう為使えない、防犯上警護は部屋の外でしているが一緒に寝る事は出来ないから見聞色が覚醒して寝れなくなった時以来睡眠薬を処方して貰っているが強制的に眠りについた事で夢で嫌な事を思い出させてしまったのだろう。 泣いたあとが少し残っている。  後で暖かいタオルでも持ってくるか



「今日はほんと天気がいいなぁ」

「そういえばさっきガープ中将にあったぞ」

「お前の事心配してた」

「海兵達も大佐の体調はって言ってたぞ」

「たしぎ大佐がまた稽古しましょって言ってたぞ」

「麦わらの事新聞に書いてあったぞ」

「そういえばボガードさんから美味そうなスイーツ貰ったから後で食べような」

「………コビー」

「早く元気になれよ、」



「また一緒に特訓して海に出ような」




今は こいつの傷が少しでも早く癒えます様に

そんな事を思いながら俺はコビーにずっと話しかけた。
















いたい


いたい


ごめんなさい


やめてください


もう かえりたい


……どこに  どこにかえるの


ぼくはどこに かえれるの


こんなきたない体になって 傷も沢山ついて


こころがさむい なにもかんじない


気づいたら髪が前より少しのびていた

「お前ェは女みたいな身体になっちまったなァ」

「このまま女になるか?」


たすけて  だれか  ここからだして


みられたくない だれに?


いつもとなりにいたひと 


なまえは  ……なんだっけよくおもいだせない

  

気づいたらぼくは捨てられていた 黒ひげはぼくにあきたのかな 

金色の髪の毛の長い人が泣きそうな顔で「ごめん」ってぼくの手にふれてきた


何がごめんなんだろう 「ぼくはきたなくて醜いですよ」っていったら触れる手が強くなって「馬鹿野郎そんなこと言うな」って言われた よく分からない


ここにきてからぶたれることもしばられることも……痛いこともなくなった 


でも たまに不安になる

ここにいるって事は黒ひげたちはきっと来ないはずなのに もう傷つけられることは無いはずなのに

傷が治ったらまた連れ戻されちゃうのかな

なら髪の毛を伸ばして 隠れなきゃ もっと もっと伸ばして  傷も沢山つけて なおらないで おねがい



今日も金髪の人がきた

色んなことを話してくる

何も分からない

でも 暖かい 安心する



前よく隣にいた気がする 特徴的な笑い方で ずっと一緒で  名前は  なんだったっけ  



そうだ






「           」





そう言うと目の前の人は「分かってんなら早く呼べよ」って泣いてしまった  


泣かせてしまった でもその人は「嬉しくて泣いてるんだ気にするな」って言った

ならこれからは 呼べますように そう思った


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