爛れた霊使いの里(ふたドリアード×ライナ)

爛れた霊使いの里(ふたドリアード×ライナ)



「ねえねえダルク君、今日ひま?」

「ライナ……。いや、暇じゃない。さ、里の外に調査に出かけるんだ」

「そっかー。じゃあ他の子さそおーっと、調査頑張ってね!」

「ああ……」


 霊使い。

 精霊と心を通わせ、その力を借りて術を使う魔術師たち。

 そのありようから、自然と多く接して育つ彼ら、彼女らは、他の発達した文明にあまり接触することなく育つことが多い。

 この霊使いの隠れ里も例に漏れず、文明の生み出す娯楽のほとんどが存在しない静かな場所だった。

 そんな場所だからこそ、外ではありえないような風習が根付くこともある。


「こんにちは、ドリアードさま! えへへ、今日も来ちゃいましたっ」

「いらっしゃい、ライナ。さあどうぞ、中へ……」


 里の奥の大きな小屋。

 他の家とは違い、壁が分厚くされているその小屋の中には、この里の長でもある『精霊神后ドリアード』がいた。

 五つの属性を極め、膨大な魔力を有し精霊術師——《エレメンタルマスター》とも呼ばれる彼女は、この粗末ながら手の込んだ小屋で一日の大半を過ごす。


 同性であっても目を引く均整の取れた美しい肉体に、淀みなく流れ続ける清廉な魔力。外に出れば途端に野良の精霊たちに群がられるであろうその力も、特殊な素材で建てられた小屋の中にいる限りは外に漏れることもない。

 しかし、そんな彼女の中で最も目を引くのは、美しい金の髪でも、つつましやかながら確かにある胸部でもなく。


「わぁ、今日もおっきい……♡」


 ライナの視線が、下半身、特に股間の辺りに向いている。

 ドリアードの股間には、女性にはないはずの男性器が存在した。

 黒真珠のように輝く亀頭、はっきり段差のついたカリ、子供の腕ほどもある幹。どれをとってもそこらの男では相手にならない強い雄の証。


 数多の属性を意のままに操り、災害ともいえる魔力量を誇るドリアードは、その魔力を分け与えるために最も有効なものを探り当てた。

 性行為を介して相手に精を注ぎ込み、その繫がりをもって魔力を分け与えること。

 長となったドリアードはそれをまだ年若い術師達に行っていた。——もっとも、それが善意と使命感だけの行いであるとは言い難かったが。


「さあ、ライナ。挨拶をしてくださいますか?」


 微笑を絶やさないまま、ドリアードはゆらりと立ち上がると、その股間の肉竿をいきり立たせる。

 すでに何度も行為を行いすっかり慣れ切っているライナは、扉を閉め荷物を部屋の隅に放り投げると、ドリアードの目の前で衣服を全て脱ぎ捨てる。

 それからしずしずとドリアードの足元へ跪いた。

 三つ指をつき、尻を上げて、頭を恥部より下へと下げて。里の外のものが見れば、なんと卑猥な土下座であろうかというに違いない、『女』を強調した姿勢を取った。


「我らが長、ドリアードさま。その清廉にして勇猛なる魔力の一片を、光霊術師ライナへとお与えくださいますことを、ここに申し上げ奉ります……」


 あくまで儀礼であるとして、口に馴染んだ口上を言い終えると、ゆっくりと頭を上げ、ドリアードの肉棒へ頭を近づける。

 すでに誰かを『食った』後らしく、肉棒は別の女の愛液と、自分の吐き出した精液で汚れていた。

 それを嗅ぎ取り、とろんとした目つきをしたライナが光沢のある亀頭に軽く口付ける。二度、三度、ついばむように、印象付けるように繰り返すと、


「はぁぁ……、れぇ、ぉ……ぉ……♡」


 大きく口を開き、舌を出して、鼻から息を吸い込んで。

 ぐぽぉ……♡ と一息に肉棒を、ドリアードのチンポを飲み込み始めた。

 最初は亀頭を咥え、それから幹の中腹までを飲み込んで、そこで一度止まり、


「んぐっ、げっ、ぉ……♡ ごっ、おぇっ♡」


 軽く頭を震わせると、そこから、ずっ、ずずっ、と喉奥を開いて蛇のように飲み込んでいく。


「あぁ…… 咥えるのが上達しましたね、ライナ。手助けはいりますか?」

「ぉぐ、ぇ……♡」


 ライナが小さく頷く。頷くというか、身じろぎすると言った方が正しい。

 その意思を受けて、ドリアードは表情を変えぬまま、ライナの頭を両手で掴み、


「よい、しょっ」

「ぐえっ♡ ごっ、げぇっ♡ ごぉっ、ぉっ♡♡


 軽い調子で喉の最奥まで自身の竿を突き込んだ。

 ドリアードが簡単な術を用いてライナの喉を強化し、力いっぱい突き込んでも傷つかないようにしていることが分かり、ライナはその技量と喉を埋め尽くす力強い肉塊の両方にうっとりと目を細めている。

 息こそ苦しいものの、それはいつものことだった。

 むしろ、立ち上ってくるむせ返る様な雄の臭いに、普段は優しく優秀と言われる才女の知性が蕩け落ちていく。


「さ、動かしますね?」


 ドリアードの言葉に、小さくライナの頭が動く。

 使いやすいように姿勢を直し、足を大きく開いた蹲踞の形をとったライナは、ドリアードがライナの頭を動かし始めるのに釣られて、自分の股座に指を突っ込み始める。


「ん、ふ、ふ…… ああ、いい具合です…… ライナは喉がとても良く締まって、気持ちいいですよ……

「んごっ♡ ♡ ~~♡♡」


 自分勝手としか言いようがない色惚けた言い草も、茹だった頭のライナには自分が褒められているとしか理解できず。

 それどころか、気を良くして自慰の指が激しく動き始め、足元はあっという間に愛液と涎で湿り始めた。

 自分以外の女の体液をこそぎ落とすために使われているのだが、ライナにとってそれは『これから自分を使うための準備』として認識されており、そして長にそうしていただくのは光栄なことであるという思考にすらなっている。


「そろそろ、一回出しますね ライナ、魔力を受け取る準備は良いですか?」


 こくり、と頷くライナ。

 その様子に笑みを深め、亀頭がぐ、と膨らむ。

 それから一拍置いて、

 どぼっ、びゅ、びゅるるるぅ~~っ ぼびゅっ♡ びゅぐっ、びゅぅ~~♡♡

 と、一発という言葉が不正確になる量の精液が、ライナの喉奥、食道を通って、胃袋へと詰め込まれていった。


「……は、ぁ…… ああ、とても気持ち良かったですよ、ライナ。今、抜きますね……」

「ん、ぉ、ぉ~~♡♡ ご、げ、ぇっ げほっ、ぉぇっ♡ ぇほっ、けほっ すぅー……はぁー……♡ ドリアードさまの濃厚ザーメン、ごちそうして頂いてありがとうございます……


 チンポと精液の臭いに染まった空気を胸いっぱいに吸い込んでから、お腹に溜まった重い感覚に身震いする。初めは戸惑ったものの、今ではこれも楽しみの一つになっていた。

 ライナだけではない。この里の術師のほとんどは、この洗礼を受け、これを当然として育ってきた。……術師のほとんどは、である。男もまた、例外ではない。

 そのせいか、この里で生まれる者は誰もが少女のように可愛らしい、あるいは美しい外見を持っていた。それがドリアードの術や魔力の影響であるのかは、ドリアードにしかわからない。


 例外は、ドリアードが持ちえない闇属性にのみ適性のある者だ。

 闇属性の術師はまた別の方法で魔力を高める。それはまあ、いいとして。


「いと慈悲深き里長様 ふたなりちンぽにハメ潰され、穴いっぱいに麗しき魔力を灯したザーメンをいただくことを願う、ハメ穴ライナに ドリアードさまの偉大なおチンポ様をお恵み下さいませぇ


 その場に倒れこむようにして仰向けになり、がばぁ、と足を大きく開いたライナは、完全に蕩け切った瞳でドリアードを見つめている。

 使い込まれていても処女同然の女性器をためらうことなく晒す姿は、まるで身をささげる生贄のようで。


「性交の挨拶も良く出来ています、貴女は本当に優秀で愛らしい子ですね、ライナ

「えへへ ありがとうございます、ドリアードさま

「では、行きますね


 心からライナを褒める言葉を放ちながら、それはそれとして解れ切った秘裂に鈴口を押し付ける。

 両足を手で抑えながら、ゆっくりと腰を押し進めていく間も、その視線はライナの顔へとむけられ、膣に押し入ってくる侵入者を迎え入れる少女が雌の顔に変わっていくのをじっくりと観察している。


 つぷ、く、く、く、と亀頭が入り、カリが入ったところで段差が膣口をこすりつけ。

 膣内を亀頭が、カリが、幹が擦りあげていくにつれ、ニコニコとしていたライナの表情も緩んでいく。

 笑みの形になっていた口は徐々に口端が下がり、ぽかんと口が広がって。

 蕩けた瞳はそのままに、少しだけ視線が上向いていく。


「はぉ、お、お…… おっき、ぁあ、あ……


 潤滑剤など必要ないほど濡れそぼった膣に、巨根というにも大きすぎる竿がみっちりと埋まりきれば、腹を満たす充足感でライナは熱い吐息を溢した。


「ライナ、苦しくありませんか?」

「らいじょーぶ、れす…… うごいて……

「~~っ ええ、では動きますね……っ


 はやく、と言いたげに手を差し伸べるライナに引き寄せられるように、ドリアードは一度大きく腰を引き。


「お~っ おっ おっ♡ おっ おっ おっ おっ♡」


 ドリアードのピストンが始まった。

 あっという間に愛液は白く濁り、ドリアードの突き込みでそれなりの大きさを誇るライナの胸が勝手気ままに跳ね回る。

 気持ち良かったら声を出しなさい、と最初に教え込まれたために、まったく躊躇なく低い声で喘ぎ始めたライナに興奮したのか、ドリアードもますます強烈なピストンになっていく。


「ぉっ 奥っ おぐ当たってるっ きもぢぃっ あっ あーっ

「かわいい とっても可愛いですよライナ 子宮トントンされるの気持ちいいんですね これやられると頭トロトロになっちゃいますね

「あーっ あっ、あっ、あっ イく イぎますっ どりあーどさまイぐっ いっ、ぁ~っっ♡♡


 子宮口を小突かれ、子宮を直に揺らされるのが癖になっているライナが、喘ぎ声なのか呻き声なのかわからない声を垂れ流しながら、ビクビクと痙攣する。

 彷徨うように伸ばされた手をドリアードが恋人繋ぎで握りしめてやると、ふにゃり、とライナが笑ってまた絶頂した。

 そのせいか、ちょうどよい締め付けだった膣が急に強く締まり始め、催促するようにドリアードの肉竿を刺激し始める。


「あっ、この、ライナ! 急に締めては、くっ……! も、もう、欲しがりさんですねっ それなら、遠慮なく——っ


 自身もラストスパートに入り、猛然とした勢いで腰を振りたくるドリアード。

 床いっぱいに体液の混合物が弾け飛び、ただでさえ酷かった小屋の中の臭いはさらに濃い性臭で塗り潰されていく。

 身じろぎのように揺れるライナの体を抱き寄せると、快感で呆けている彼女の唇に自分の唇を重ね、深く舌を絡める。

 両手でライナを掻き抱き、上も下もひたすら貪りつくしていると、次第にドリアードも奥底からこみ上げる感覚があった。


「はぁっ、はぁっ だしますよライナ しっかり受け取りなさい あむっ、ちゅぷ…… ん……っ

「ふぁ、ぁい…… ちゅ、れろ……


 一言伝えてから、もう一度口付ける。今度は出し切るまで離れないつもりで舌を入れ、ライナもわかっているのか、応じるように舌を絡めていく。

 やがてぴっちりと膣を埋め尽くしきったチンポがぐぐぅ、と膨らむと、音がしそうな勢いでびゅぐ、ぐ~ びゅるるるっ、ぼびゅっ どぼっ と精液を吐き出し始める。

 口に一度注いでいるというのに、まるでポンプのような勢いで吐き出し続けるそれを、ライナの体は余すことなく飲み込んでいく。


 ライナの扱える光の魔力がたっぷり込められた、ドリアードの精液。

 それをすっかり飲み干したライナは、腹に溜まった精液の感覚でまた軽く絶頂した。


「はふ…… ああ、気持ち良かった…… よく頑張りましたね、ライナ

「はぁい…… ハメ穴ライナにドリアードさまのザーメン注いでくださってぇ ありがとうございまぁす…… えへ……


 一通り精液を注ぎ込み終えたドリアードが、ゆっくりと射精を終えてなお勃起したままのチンポを抜くと、ライナをその場に横たえる。

 二度精液を吐き出したというのに、まだ欲情した顔を隠せないドリアードだったが、それでも慈愛に満ちた聖母のような笑みには変わりなかった。

 恐ろしいほどの性欲と、里の若者を思いやる慈しみを併せ持つのが彼女なのだ。


「さあ、ライナ。今体力を回復してあげますからね。……」


 その場でライナの体に触れ、小さく呪文を囁くと、ライナの体に力が吹き込まれていく。ドリアードがこの生活を始めてから最も多用した、体力回復魔法だった。

 やがてライナが目を覚ますと、彼女は幸せそうに膨らんだお腹をさすり、満面の笑みを浮かべる。


「はぁぁ…… こんなにたくさん注いでくださって、ありがとうございますドリアードさま♡」

「貴女はとても良く修行に励んでいるようですね。そうそう、貴女の前にはウィンが来ていたのですよ。彼女も最近いつも私のところに来ていますから、どんどん術も上達しています」

「へぇー……。私も負けてられません、これからまた修行してきますっ!」

「ふふ、気を付けてくださいね。お腹が寂しくなったら、またいらっしゃい」

「はーい! それじゃあドリアードさま、今日は失礼します!」

「あ、ライナ。ちょっと待ってください」


 立ち上がり、いそいそと服を着直したライナは、そのまま外に出ようとする。

 それを呼び止めると、ライナに近づいて股に浅く指を差し込み何かを呟き、それからライナの額に口付けを落とした。

 ライナの膣口を魔力でふさぎ、精液を漏れ出すのを防いだのだ。


「んひゃっ! あ、封するの忘れてた……。えへへ、ありがとうございますドリアードさま」

「構いませんよ。これで一滴も漏れないでしょう。さ、修行頑張って」

「はい!」


 改めて一礼し、ライナは今度こそ小屋を出て行った。

 足取りは軽く、嬉しそうに跳ねて走っていった彼女を見送ると、ドリアードは再び元の場所に座り込む。

 他の術師が自分の精液を求めてやってくるまで。

 次は誰が来るだろうか、と欲の混じった夢想を繰り広げる。


 これがドリアードの治める霊使いの里の爛れきった日常だった。

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